我妻善逸の闇――『鬼滅の刃』は"特別になりたい"彼の成長物語だ【キャラの魅力解剖】

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善逸の成長…誰かのためでなく、自分自身のために

そんなヘタレでどうしようもなかった善逸でしたが、彼もまた炭治郎たちと旅を共にすることで大きく成長していきます。

眠りに落ちることなく戦えるようになった点もそうですが、彼の精神面の大きな成長としては、「誰にも必要とされない自分」を脱し「誰かのためでなく、自分のための自分」を確立したことが。何よりも、この物語における彼の一番大きな成長なのではないでしょうか。
それを象徴するのが、彼が生み出した自分だけの型、雷の呼吸漆の型・火雷神です。

大好きなじいちゃんの非業の死。そしてそれを招いた、尊敬していた兄弟子の裏切り。
誰かの為に生き、そこに自身の存在価値を見つけようとしていた善逸は、その出来事で初めて誰でもない自分自身の為の自分の存在価値を、皮肉にも見つけることができたのです。

ラジオCD 『鬼滅の刃 公式WEBラジオ 鬼滅ラヂヲ』第一巻

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「俺はやるべきこと やらなくちゃいけないことがはっきりしただけだ(中略)
ありがとう だけど これは絶対に俺がやらなきゃ駄目なんだ」

(『鬼滅の刃』16巻より引用)

裏切った兄弟子の首を己の手で斬るべく、他の誰も持ちえない、自分だけのアイデンティティとなる独自の技を生み出した善逸。
それはある意味で、善逸自身がようやく「かけがえのない、唯一無二の存在意義」を掴んだ象徴でもありました。
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