劇場版『鬼滅の刃』LiSA「炎」が涙を誘う理由。歌詞に隠された炭治郎と煉獄の絆とは

IMAGE
この『炎』がここまで多くの人々に支持された理由は、端的に言えば一つ。
映画で描かれた主人公・炭治郎と炎柱・煉獄さんとの、衝撃の出会いと辛く悲しい別れ。炭治郎を通して私達観客も疑似体験することのできるその物語が、あまりにも鮮明な情景を以て歌詞に落とし込まれているからです。

楽曲の歌詞を読むだけで、テレビやラジオ、CDや各種ストリーミングでこの曲を聴くだけで。映画を見終えたあの時の気持ちを、非常に再現度高く呼び起こしてしまう。音楽に触れるだけで、思わず泣けてきてしまう。そんな方も、どうやら非常に多いようですね。
少し前に、ストレス解消法の1つとして「涙活」なんて言葉が流行りました。
映画やドラマを見て感動の涙を流すことで、日常生活で抑圧されていた感情を解き放ちカタルシス(快感)を得る事ができる。それによって、心の中にため込んだストレスを解消する活動。それを「涙活」と呼び、様々なメディアが取り上げたりもしていました。

その影響か一時は映画の宣伝文句などに「全米が泣いた」「感動の嵐」なんて文言もよく使われていましたし、一方でその言葉はもう見飽きた、なんて思う方も大勢いたことでしょう。
LiSA 『炎』 -MUSiC CLiP-

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編はそのような感動作としてPR“しなかった”事も逆に功を奏していたと思います。
物語の展開上PRできない部分という大前提もありましたが、それ故に元々の鬼滅ファンだけでなく大勢の観客が、無意識に、意図せずして。涙活をするべく何度も劇場に足を運ぶ現象も、同時に起きているのではないでしょうか。

このストレスフルな閉鎖的社会状況の中、観客が悲しみの涙でストレスを緩和できる涙活の役割を、本作が担ったことが非常に大きかったのでしょう。
19 件

この記事のタグ

Comment

コメントはまだありません

編集者一覧

  • 小日向ハル
  • 二階堂宗一郎
  • 結城まひろ
  • 佐伯圭介
  • 白鳥雅
  • 乙女企画とは