『Fairy蘭丸』が只者じゃない理由。“人間の弱さ”を大人にこそ見て欲しい

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大人の痛いところを突いてくるアニメ『Fairy蘭丸』。しかしそれをなかったことにするくらいの勢いで吹き飛ばす、圧倒的なコメディパワーを持った作品でもあります。

この作品がSNSでトレンド入りを果たした際、「ムード歌謡」というワードが飛び交いました。その理由は、夭聖たちが戦闘に向かうシーンにあります。
Fairy蘭丸挿入歌「愛らんらんらん」/阿以蘭丸(CV坂田将吾)

一度聴いたら脳にこびりついて離れない懐かしいメロディと、力強く渋い和風フォントの歌詞テロップ。「艶歌」と呼ばれるキャラソン演出が突如始まった瞬間、このアニメが只者ではないことがヒシヒシと伝わってきました。

またエンディングテーマを初めて耳にした時の衝撃も忘れられません。エンディングまでもが、歌謡曲チック。
今が令和時代であることを忘れてしまいそうです。しかもこのエンディングの歌詞が、夭聖たちの苦労を歌ったものでありながらも、“大人の疲れた心”に染み入る内容となっているのです。
Fairy蘭丸ノンクレジットED「夭聖哀歌」/5 to HEAVEN

しかもこのエンディングの歌詞が、その内容は、「己を騙しながら、毎日他人(ひと)のために一生懸命働く」という夭聖たちの苦労を歌ったものでありながら、“大人の疲れた心”に染み入る内容となっているのです。  

人情、思いやりが大切だとは分かっているけれども、世の中にはそれを利用する人もいる。そんな世知辛さも受け入れながら、自分を騙し騙し生きていかなければならない――。

“大人の突かれて痛い部分”を歌ったものではあるものの「分かるわ~」と言いたくなる共感性の高い歌詞が、なにかと疲れている大人に寄り添ってくれるのです。
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