『呪術廻戦』実在した両面宿儺の伝説。岐阜県の聖地に正体のヒントが隠れている?

掲載/更新 0
IMAGE

異なる解釈

両面宿儺が顕現した場所として知られる岐阜県飛騨に伝わる伝説では、『日本書紀』とは正反対の「両面宿儺」が登場しているのです。

岐阜県北部に位置する高山市丹生川町にある袈裟山千光寺。1600年前に両面宿儺が開山したとされるこの地には、4体の両面宿儺像が鎮座しています。
#両面宿儺が生まれた町#飛騨高山

宿儺堂と呼ばれる場所に収められた石像には、飛騨の守り神としての表の顔と仏の姿としての裏の顔の2つの顔が表現されています。

中央政権からは逆賊扱いをされ、脅威として見られていましたが、飛騨の人々にとっては英雄であり、守り神として崇められる存在だったというのです。もともと「宿儺」という言葉には「地方の長」という意味があり、飛騨を治めた豪族として語り継がれてきたのです。
さらに千光寺からほど近い普門山善久寺にも両面宿儺像が安置されています。
ここには「両面宿儺出現記」というものが遺されており、両面宿儺は身の丈6mほどあったと記されていると言います。
自在に体の大きさを変えることが出来たとも言い伝えられており、怯えていた村人たちを気づかう様子まで記されています。
善久寺の目と鼻の先にある飛騨大鍾乳洞の向かいには、両面宿儺洞窟という場所もあり、そこで弘法大師が宿儺の供養をしたという伝説もあります。
この地域では、毎年11月に「飛騨にゅうかわ宿儺まつり」というイベントが開催されていることからもわかる通り、両面宿儺は人々に愛される存在なのです。

その他にも、高山市には鬼を退治したとされる伝説もあり、岐阜県美濃では龍を退治したとも言われています。

さらに関市下之保の日龍峯寺には地元の彫刻家から奉納されたという「宿儺の指」の彫刻が、両面宿儺像と共に置かれています。まさに両面宿儺は、岐阜県では英雄として親しまれているというわけです。

両面宿儺は鬼神か?英雄か?

地域によってそれぞれ解釈が異なる、まさに二面性を体現した存在だったと言えそうです。これもまた「両面宿儺伝説」の魅力的な部分と言えるのでしょう。

原作の芥見下々先生は、オカルト好きが高じて、もともと両面宿儺のあらゆる伝説を知っていたと言います。
しかしながら、『呪術廻戦』における両面宿儺というキャラクターは、様々な伝説のある実在した両面宿儺を下敷きにしてはいるものの、あくまでも別の存在であると公言しているため、実際には漫画と伝説とでは異なる印象を大いに与えます。
30 件

この記事のタグ

Comment

コメントはまだありません