米津玄師はなぜオタクの心を刺激する?ボカロP“ハチ”時代からの謎めいた魅力

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“米津玄師”に残る、“ハチ”の欠片

一方で先述の通り、オタクの持つ欲を刺激する米津玄師の曲傾向は現在もちゃんと残っています。
最新アルバム『STARY SHEEP』にはそのタイトルにも、哲学・宗教的な題材が前面に使われていますね。

同時に、今のような国民的アーティストとなっても。彼自身の根幹に纏わるテーマや主題は、昔と変わらないものも多くあるのでしょう。

ドラマ主題歌として一躍話題となった『感電』。閉園間近の遊園地で撮影したMVは、ハチ名義の楽曲『clock lock works』のサムネイルを彷彿ともさせます。
ハチ MV「clock lock works」HACHI

アルバム『BOOTLEG』に収録された『爱丽丝』では、前述の『Persona Alice』でも使っていた題材・アリスを再度起用

そして『僕のヒーローアカデミア』アニメ主題歌となった『ピースサイン』
これはヒーローを主題としたハチ名義の『パンダヒーロー』、そして少年マンガが題材の『ドーナツホール』を書いた彼に、まさしく相応しいタイアップでもありました。

アマチュア時代から大きな進化を遂げた一方で、それでもなお変わらないハチ時代の彼の姿が、今の米津玄師さんの中にも確かに生き続けています。


(執筆:曽我美なつめ)
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