2017秋アニメ！　『おそ松さん』『ラブライブ！』など“続編アニメ”をまとめてチェック！

異世界でヒーローたちが戦いを繰り広げる、内藤泰弘さん原作のバトルアクションアニメ『血界戦線』。
本作の見どころは、なんといっても“秘密結社・ライブラリ”のメンバーたちが繰り広げる迫力あるバトルアクションでしょう。

キャラクターの個性に合ったそれぞれの能力と技がとても魅力的で、たとえば気弱な主人公レオはすべてを見通す神々の義眼を持ち、超高速の動きを目で捉えたり、透視したりできるため、敵を追跡するためのサポート役を担っています。リーダーで仲間思いのクラウス・V・ラインヘルツは、ブレングリード流血闘術の使い手で、血を十字架に変形させ武器にして攻撃（十字型殲滅槍/クロイツヴェルニクトランツェ）したり、盾にしたりと、ライブラリの中で最も強力な戦闘力を持っています。
また、原作は"技名を叫んでから殴る"という演出が特徴的でしたが、アニメ化にあたってもそれは踏襲されています。キャラクターが技名を叫んだあと、その技名がテロップで画面に大きく表示され、次の瞬間にその技が繰り出される……動きと音も相まって、非常に臨場感がありますよね。

ライブラリのメンバー達はもちろんとして、敵キャラクターのデザインも独特でした。たとえば偏執王アリギュラは、善悪の見境がなく本能のまま奇行に走るというキャラクターですが、そのデザインは、ゴスロリの服装に目がついている仮面をかぶっている少女という姿で、異様な世界観を演出する材料の一つとなっています。
様々な謎を残し最終回を迎えた本作。2期ではどのような技と共に物語を盛り上げてくれるのか、楽しみです！

往年の人気ギャグマンガ家・赤塚不二夫さんの作品『おそ松くん』を原作とし……つつも、大胆なアレンジを施し話題になったアニメ『おそ松さん』。
そもそも時代設定から原作と違い、10歳だった“おそ松”たち六つ子が、すでに成人を迎えています。しかも全員、クズでニートで童貞！！　実に尖った設定で、原作に負けず劣らずの不条理・ブラック・痛快なギャグ／ユーモアが炸裂しまくるこのアニメ、その不思議な魅力のトリコになってしまった方も多いのではないでしょうか。
デフォルメされた平坦な絵のキャラクターなのに、櫻井孝宏さん、中村悠一さんなど今をときめく豪華声優陣の声が乗ることで、なんとも不思議な"おそ松ワールド"が出来上がります。実験的とも言えるパロディーの数々とテンポよく繰り広げられる兄弟の掛け合いは、一度ハマってしまうとなかなか抜け出せません。
最終回を迎えた際には、"松ロス"というハッシュタグがSNS上に溢れた人気作。2期ではどんな6人の掛け合いが見られるのか、期待大です。

『鬼灯の冷徹』は、江口夏実さん原作の、ドＳな鬼灯と地獄の住人たちの日常を描いたコメディ。
本作の見どころは、主人公鬼灯の毒舌と、時折挟まれる時事ネタやパロディーです。
主人公の鬼灯は、タイトルにもある通り冷徹で拷問（仕事）中毒というドＳな性格。上司の閻魔大王に対してもまったく容赦がなく、そのブラックなユーモアがくすりと笑いを誘います。また薬売りの白澤は、極度の浮気性。鬼灯と容姿が似ているため、白澤が一方的に同属嫌悪を感じて二人は敵対関係にあり、そのやり取りが面白く、つい見入ってしまいます。
神話ネタから時事ネタ、パロディーが随所に織り込まれており、元ネタを知っているとより楽しめること請け合いです。ストーリーに大きな山や展開はありませんが、独特の世界観やキャラにハマれば抜け出せなくなってしまうかもしれません。
2期でも個性的な彼らと会うのが楽しみですね。

アニメ第一弾となる『ラブライブ！』は、スクールアイドルグループμ'sが成長していくストーリーを描きつつ、新人声優を起用して実際にアイドル活動をさせるという画期的な企画で話題を集めました。
そしてその続編、『ラブライブ！サンシャイン!!』（1期）では、静岡県沼津市を舞台に、μ'sのファンである高海千歌を中心にAqours（アクア）が結成されます。彼女たちは様々な困難や葛藤を乗り越えながら、なぜアイドルをやるのか、スクールアイドルとして何を目指すのかを見いだしていきます。まっすぐに挑戦する彼女たちの姿に、勇気づけられた人も多かったでしょう。
前作『ラブライブ！』と大まかなストーリー展開が似ていることと、最終回の演出では賛否あったものの、キャラクターの個性付けやライブシーンの演出はさすがのクオリティで、高く評価されていました。『ラブライブ！』の魅力を、きっちり踏襲した続編と言えるのではないでしょうか。この秋に始まる2期でも、全力で頑張る彼女たちの姿を応援したいですね。