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アニメ『あんスタ』第11話感想 歪んだ友情がツラすぎる…あの囁く声をイヤホンで聞くと!?

アイドル育成ゲーム『あんさんぶるスターズ!』(以下『あんスタ!』)ついに待望のTVアニメ化!

男性アイドル育成に特化した私立夢ノ咲学院に君臨する生徒会。そんな学院に革命を起こそうと立ち上がった氷鷹北斗・明星スバル・遊木真・衣更真緒の4人と、学院唯一の女子生徒でプロデューサーでもある転校生、あんずの出会いからはじまる物語です。

fineとして着実に知名度を上げ、生徒会をも掌握し、ドリフェス制度を開始した英智。その英智を笑顔で支え続けるつむぎに、夏目は苛立ちをぶつけますが……「大志を抱いた革命家が孤独な皇帝になるまで」を描く11話です。
※ネタバレを含む場合もあります。未視聴の方はご注意ください。

第11話「エレメント ~後編~」ダイジェスト

生徒会を掌握した天祥院英智(CV:緑川光さん)によって革命は着実に進み、学院内は活気に溢れていました。ドリフェス制度によってユニットの能力を数値化し、fineが五奇人を次々に倒していく快進撃を演出することで、誰もがアイドルとして輝けるという希望が生徒たちの間に広がっていったのです。

しかし、実はその“数値”すら、英智によって操作されたものでした。権力や財力を使い、非情に革命を推し進める英智。青葉つむぎ(CV:石川界人さん)は、英智のそんな手腕を五奇人のひとりである逆先夏目(CV:野島健児さん)の前で称賛したことで強烈に非難されますが、つむぎの英智を支える意志は変わりませんでした。

その頃、朔間零(CV:増田俊樹さん)は姉妹校のトラブルを解決するため海外を奔走。帰国したときには、学院の状況は一変していました。その姉妹校の事件すら英智の仕込みだと知った零は、英智に対し「呪い」の言葉を残します。英智はそれを「最高の称賛」だと笑いますが……体の方は限界が近づき、倒れてしまいました。

保健室で休む英智のもとに、日々樹渉(CV:江口拓也さん)が現れます。弱音を吐きそうになる英智の言葉を押し留め、最後に討伐される五奇人として「台本どおりに負ける」ことを約束。英智はついに、渉と舞台上で並び立つ日を迎えます。

ドリフェス当日、つむぎは「この日でお役御免」と契約書にあることにはじめて気づき、英智にその真意を問います。報酬目当てで“友だち”でいてくれただけと考えている英智にショックを受けるつむぎ。2人はこの日はじめて、お互いが関係を履き違えていたことに気づいたのです。

それでも物語のフィナーレを迎えるべく、最後の大舞台でfineとして歌い、踊る2人。

「つむぎ……僕たちはちっぽけな幸せを噛みしめるだけで満足すべきだったのかな? 普通の高校生みたいにさ……」

第11話の見どころはココ!

「傷つく部分が残ってねぇのか?」

表向きにはつむぎがfineのリーダーということになっていますが、その実権はすべて英智の手に握られています。だからこそ、もしものときは自分を切り捨てれば1回だけダメージを無効にできると笑うつむぎに対し「全部他人事なんだろうね」と半ば呆れる英智。

それを聞いたつむぎは「意地悪言うと嫌いになっちゃいますよ」とむくれますが……これは、つむぎが英智を「好き」だということが、英智に取って何かしらの意味があると信じているからこそのセリフでしょう。しかし、英智は気にも留めていない様子で、そのことにつむぎは気づいていません。

零はそんなつむぎに対し「嫌なことがありすぎて、もう傷つく部分が残ってねぇのか?」「痛みすら感じないって死んでるのと同じだぞ」と言葉をかけます。零からすれば、英智に加担して親しかったはずの零や夏目を傷つけ、さらに自分自身も利用されているにも関わらずにこやかに笑うつむぎの姿は、とても痛々しいものに見えたことでしょう。

零と英智

つむぎを挟んで対峙する零と英智。生徒会役員のバッジは零のブレザーから英智のブレザーへと移っていました。
「根暗野郎」「神にでもなったつもりか?」と挑発する零に対し、「君にはそれを阻む力も資格もあったのにそれを怠った、それが君の罪だ」と返す英智。「君は人を愛したからこそ、背負ったものの重みで圧死する」と。

英智は、零に対しては真っ向から勝負を挑みませんでした。零を学院から遠ざけることで、「零にできること」を奪ったのです。英智のやり方で“希望”を見出した生徒たちは、悪役となった五奇人である零を必要としません。たとえ零が彼らを愛し、助けたいと願っても。

「ここに俺のやるべきことは残ってねぇな」……言葉はぶっきらぼうですが、そこには強い悲しみやあきらめが込められているようでした。零は、自分の力で学院をどうにかできる時代が終わってしまったことを、知ってしまったのだと思います。……ところで、この頃の英智にとって零は「先輩」なんですね? ネクタイの色は同じなのですが。

夏目の言葉でわかるつむぎの“違和感”

「秘密の部屋」にいる夏目に会いに行ったつむぎ。不機嫌な夏目に対し、つむぎは「久しぶりに話せると思って喜び勇んで来た」とまったく悪びれません。夏目の言葉に対する受け答えもことごとく感覚がズレています。

苛立つ夏目に糾弾され、Valkyrieの音響トラブルは熱心なfineシンパによるものだと明かしたつむぎは、自分の手を汚さない英智の策略を「魔法みたい」と讃えます。そうして笑顔のまま、ひとりでも多く救済しようとする英智ために“友だちとして英智を守る”と言うのです。

このシーンのつむぎには、正直少し恐怖を感じました。つむぎは心底から、英智の理想が大多数を幸福にすると信じている。だからこそ、そのための犠牲は払われて然るべきものであると感じています。その犠牲の中には、つむぎ自身も含まれているでしょう。

そして、そのことと、夏目への「親しみ」は、つむぎにとってまったくの別物なのです。
つむぎは夏目を裏切ったとも陥れたとも思っていない……個々の関係性や親愛と、つむぎが英智を通して目指す理想やそれに伴う言動が、完全にズレています。そのズレがとてつもない違和感となって、強烈につむぎの印象が上書きされました。

五奇人の友情

英智の思惑どおり、悪役として負けるつもりの渉。納得がいかない夏目は、「師匠は台本どおりにしか踊れない」と、五奇人がfineに勝利する筋書きを必死で用意していました。

しかし渉は「自分たちの幸福のために無数の他者を踏みにじってしまえば、私達は本当に怪物になってしまいますよ?」と夏目をたしなめます。それはまるで、英智のことを指しているようでもありました。

夏目に一票くれてやりたい、としつつも、渉の決断を尊重する零。頭をなでられバツが悪そうにする夏目。渉は、嬉しそうにこう言います。「ありがとう、夏目くん。ありがとう、零」「本当にあなたたちを愛していました」

渉の舞台を、観客席の後ろから見守る零、夏目、奏汰。さらにfineに倒され、身動きが取れなくなっていたはずの宗の姿も……。
才能あふれる個々を五奇人と名づけたのは英智ですが、彼らはそうして名付けられたことで、たしかな友情を育んでいました。そしてお互いを、心から愛おしく大切に思っていたのです。

ホッケーマスク!?!?

渉とともに「負け戦」の舞台に立ったのは、なんと氷鷹北斗(CV:前野智昭さん)でした! “ホッケーマスク”と称して仮面をつけ、五奇人最後の大舞台に渉のパートナーとして立っていたとは……。

開幕前の観客から浴びせられた渉への大ブーイングにはじまり、最初からそのつもりだったとはいえ、尊敬する部長の敗北する場面に居合わせたことが、北斗が革命を志す火種になったのかもしれません。

つむぎと英智、零の「呪い」

舞台袖で、五奇人という友に巡り合わせてくれたことを英智に感謝する渉。
対照的に英智は、この日ようやくつむぎが自分のそばにいてくれた「理由」を知ります。契約書を交わしたからでもなく、報酬を期待したわけでもなく……ただ“友だち”として、何の見返りも求めずにそばにいてくれたのだと。それは英智にとって想像も及ばないことでした。

一方つむぎにとって“契約終了”はfineからの脱退ではなく、英智との友情の終わりを意味しました。最大多数の幸福とつむぎの“幸せ”が同時に成立しないことをはじめてつむぎは思い知り、最後に残った「傷つく部分」を打ち砕かれます。

つむぎにとって、夏目や零がずっと「親愛」の対象であったように、英智はずっと「友だち」でした。そんな友だちの夢を信じたからこそ、つむぎは周りを踏みにじることを厭わず英智に力を貸していたのです。
つむぎの一番の願いは、大勢の幸せではなく……ただ英智の友だちでいることだったのかもしれない、とも思います。

楽曲『Genuine Revelation』に乗せ、華麗に舞い踊るfine。切ない笑顔を浮かべながらもパフォーマンスし続けるつむぎを見つめ、英智はつむぎがこれまで自分を支え続けてくれたことに思いを馳せます。そのとき、零の吐いた「呪い」の言葉が英智の脳裏に蘇りました。

「お前はさ、かけがえのない親友になるかもしれなかった連中を踏みにじって殺しちまったんだ――可哀想に」

革命を成し遂げるために発揮された英智の類稀な手腕は、十分“五奇人”と肩を並べられる突出した才能でした。五奇人の面々が思いがけず友情を育み、互いを友と呼んだその一員に、英智もなれるかもしれなかった。

でもこの日、英智はそんな五奇人を自らの手で倒して頂点に立ち……同時に、普通の高校生としてただ笑い合うだけの日常を送っていたとしても、きっと無条件で変わらずそばにいてくれたであろう友人・つむぎを、手放してしまいました。英智はこうして、孤独な皇帝となったのです。

また、視聴者の間では、呪いの言葉「可哀想に」がまた違った意味で話題にもなっていました。
イヤホンで聞いていた人たちから「零のセリフが右から聞こえた!」と「ダミヘで収録してる?」「耳元で囁かれた・・・」とその生々しい声に驚きの声が上がっていた様子です。

エンディングはfine『始まりのファンタジア』

今週からのエンディングテーマはfine『始まりのファンタジア』。未来への明るさや物語の幕開けを感じさせるようなアップテンポの音楽で、苦しいエレメントの終幕にギュッと詰まった心が解き放たれていくようでした……!

あらためて、いまfineに渉がいることを不思議にも思いますが、同時にあれだけ渉に焦がれていた英智がついに渉と同じユニットにいること、桃李が英智にこれでもかと懐いていることを思うと、英智は今は「孤独ではない」ような気がします。

第12話は「決着」

「あの日俺は、英智くんをひとりぼっちで舞台に取り残してしまいました」と、旧fine最後のステージを思い起こすつむぎ。彼はいま、夏目と春川宙(CV:山本和臣さん)とユニットを組んでいました。同じ過ちは繰り返さない、と2人の姿を見て胸に誓います。

その眼下には、いままさに“革命の物語”の渦中にいる渉と北斗がいました。渉から手渡されたのは、北斗のおばあちゃんから託された手紙。思いがけない祖母の言葉に顔をあげた北斗の視線の先、DDDの準決勝が行われた講堂では、TrickstarRa*bitsに勝利して決勝に進むことが決まっていました。

次回は「決着」。過去の革命から現在の革命、DDDへと物語が戻ります。北斗の決断は……? 
目が離せない第12話は、9月22日放送です!

アニメ『あんさんぶるスターズ!』情報

★INTRODUCTION
男性アイドル育成に特化した私立夢ノ咲学院。
氷鷹北斗・明星スバル・遊木真・衣更真緒の4人は『Trickstar』というユニット
を組み、トップアイドルを目指し、日々レッスンに励んでいる。
しかし、夢ノ咲学院が主催するアイドルたちがお互いの魅力を競いあうライブイ
ベント、通称『ドリフェス』は、学院の秩序という名の権力に支配されていた。
その中心となる生徒会に、『Trickstar』 は改革を求めて挑んでいく―――

★放送情報
TOKYO MXにて7月7日(日)22時30分より
サンテレビにて7月7日(日)24時30分より
KBS京都にて7月7日(日)23時00分より
テレビ愛知にて7月7日(日)26時05分より
BS11にて7月9日(火)24時00分より

※放送日時は変更になる場合がございます。

★STAFF
原作:Happy Elements(カカリアスタジオ)/
監督:菱田正和/
シリーズディレクター:ソエジマヤスフミ/
シリーズ構成:日日日/
チーフライター:猪爪慎一/
キャラクター原案:Happy Elements(カカリアスタジオ)/
キャラクターデザイン:飯塚晴子・下谷智之・長田絵里/
美術監督:山根左帆/色彩設計:鈴木依里/
3D監督:日下大輔/撮影監督:上條智也/
編集:長谷川 舞/
音楽プロデューサー:桑原 聖/
音楽:加藤達也/
音響監督:濱野高年/
アニメーション制作:david production

★CAST 
<Trickstar>氷鷹北斗:前野智昭/明星スバル:柿原徹也/遊木 真:森久保祥太郎/衣更真緒:梶 裕貴
<fine>天祥院英智:緑川 光/日々樹 渉:江口拓也/姫宮桃李:村瀬 歩/
伏見弓弦:橋本晃太朗<紅月>蓮巳敬人:梅原裕一郎/鬼龍紅郎:神尾晋一郎/神崎颯馬:神永圭佑
<UNDEAD>朔間 零:増田俊樹/羽風 薫:細貝 圭/大神晃牙:小野友樹/乙狩アドニス:羽多野 渉
<Knights>月永レオ:浅沼晋太郎/瀬名 泉:伊藤マサミ/朔間凛月:山下大輝/鳴上 嵐:北村 諒/朱桜 司:土田玲央
<流星隊>守沢千秋:帆世雄一/深海奏汰:西山宏太朗/南雲鉄虎:中島ヨシキ/
高峯 翠:渡辺拓海/仙石 忍:新田杏樹<Ra*bits>仁兎なずな:米内佑希/天満 光:池田純矢/真白友也:比留間俊哉/紫之 創:高坂知也<2wink>葵 ひなた:斉藤壮馬/葵 ゆうた:斉藤壮馬
<Valkyrie>斎宮 宗:高橋広樹/影片みか:大須賀 純
<Switch>逆先夏目:野島健児/青葉つむぎ:石川界人/春川 宙:山本和臣
<MaM>三毛縞 斑:鳥海浩輔<Eden>乱 凪砂:諏訪部順一/
巴 日和:花江夏樹/七種 茨:逢坂良太/漣 ジュン:内田雄馬
<教師>佐賀美 陣:樋柴智康/椚 章臣:駒田 航

TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」公式サイト
ensemblestars-anime.com/

TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」公式Twitter
@stars_animation

©Happy Elements K.K/あんスタ!アニメ製作委員会

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numan編集部

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