アニメ『あんスタ』第11話感想 歪んだ友情がツラすぎる…あの囁く声をイヤホンで聞くと!?

零と英智

つむぎを挟んで対峙する零と英智。生徒会役員のバッジは零のブレザーから英智のブレザーへと移っていました。
「根暗野郎」「神にでもなったつもりか?」と挑発する零に対し、「君にはそれを阻む力も資格もあったのにそれを怠った、それが君の罪だ」と返す英智。「君は人を愛したからこそ、背負ったものの重みで圧死する」と。

英智は、零に対しては真っ向から勝負を挑みませんでした。零を学院から遠ざけることで、「零にできること」を奪ったのです。英智のやり方で“希望”を見出した生徒たちは、悪役となった五奇人である零を必要としません。たとえ零が彼らを愛し、助けたいと願っても。

「ここに俺のやるべきことは残ってねぇな」……言葉はぶっきらぼうですが、そこには強い悲しみやあきらめが込められているようでした。零は、自分の力で学院をどうにかできる時代が終わってしまったことを、知ってしまったのだと思います。……ところで、この頃の英智にとって零は「先輩」なんですね? ネクタイの色は同じなのですが。

夏目の言葉でわかるつむぎの“違和感”

「秘密の部屋」にいる夏目に会いに行ったつむぎ。不機嫌な夏目に対し、つむぎは「久しぶりに話せると思って喜び勇んで来た」とまったく悪びれません。夏目の言葉に対する受け答えもことごとく感覚がズレています。

苛立つ夏目に糾弾され、Valkyrieの音響トラブルは熱心なfineシンパによるものだと明かしたつむぎは、自分の手を汚さない英智の策略を「魔法みたい」と讃えます。そうして笑顔のまま、ひとりでも多く救済しようとする英智ために“友だちとして英智を守る”と言うのです。

このシーンのつむぎには、正直少し恐怖を感じました。つむぎは心底から、英智の理想が大多数を幸福にすると信じている。だからこそ、そのための犠牲は払われて然るべきものであると感じています。その犠牲の中には、つむぎ自身も含まれているでしょう。

そして、そのことと、夏目への「親しみ」は、つむぎにとってまったくの別物なのです。
つむぎは夏目を裏切ったとも陥れたとも思っていない……個々の関係性や親愛と、つむぎが英智を通して目指す理想やそれに伴う言動が、完全にズレています。そのズレがとてつもない違和感となって、強烈につむぎの印象が上書きされました。
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