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アニメ『あんスタ』第6話感想 屈指のツラい展開がしんどい…救いはお姫様抱っこ!?

アイドル育成ゲーム『あんさんぶるスターズ!』(以下『あんスタ!』)ついに待望のTVアニメ化!

男性アイドル育成に特化した私立夢ノ咲学院に君臨する生徒会。そんな学院に革命を起こそうと立ち上がった氷鷹北斗・明星スバル・遊木真・衣更真緒の4人と、学院唯一の女子生徒でプロデューサーでもある転校生、あんずの出会いからはじまる物語です。

第5話から半年が経過した第6話。学院の変化に取り残されてゆくValkyrieは、ついにドリフェスに出場することになりますが……。マリオネットの糸が断ち切られるそのとき、第6話をふり返ります!
※ネタバレを含む場合もあります。未視聴の方はご注意ください。

第6話「マリオネット ~後編~」ダイジェスト

季節は秋。学院は新制度「ドリフェス」に完全に支配されていました。成績に直結する投票制度によってfineが台頭し、多数のファンを獲得する一方で、ドリフェスに出演しないValkyrieは実績を得られず、時代に取り残されていきます。

保健室を訪れた仁兎なずな(CV:米内佑希さん)は、佐賀美先生(CV:樋柴智康さん)には喉の炎症を指摘され、今の声と向き合って大事にするよう諭されました。しかし、Valkyrieの窮状を打開したい一心のなずなは、なおも歌の特訓をやめません。

そんな中、Valkyrieリーダーの斎宮宗(CV:高橋広樹さん)は、廊下で倒れているところを幼なじみの鬼龍紅郎(CV:神尾晋一郎さん)に助けられます。紅郎と言葉を交わし、ドリフェスに出演することを決意する宗。しかし紅郎はそれこそが“誰かさんの思惑通り”なのではと、複雑な表情を浮かべるのでした。

ドリフェスの勝利に固執し。厳しいレッスンを強いる宗。我を失った宗の方針になずなは違和感を抱きますが、影片みか(CV:大須賀純さん)はただひたすらに、ひとり夜の公園で練習を続けます。

迎えた当日、パフォーマンスをするValkyrieの目の前にいるのは、自分たちに興味がなく、むしろ敵だとさえ思っている観客でした。うんざりした空気を感じて萎縮するなずな……しかも歌の途中で、突然すべての音響が停止してしまいます。

呆然と立ち尽くす宗。完璧な舞台演出が崩れてもなお、「またお師さんを怒らせるだけじゃないのか」と怖さで声が出ないなずな。観客もざわつき始めたそのとき、発せられたのはみかの歌声でした。みかの思いに奮い立ち、なずなが声を合わせ、その2人の姿に感化された宗も歌いはじめ……無音の中、3人は最後まで歌いきりました。

Valkyrieが舞台袖に引き上げると、そこにはfineを率いる天祥院英智(CV:緑川光)の姿が。
「ありがとうーー僕の思ったとおりに踊ってくれて」

第6話の見どころはココ!

紅郎が宗を“お姫様抱っこ”!幼なじみの友情が切ない……

いじめられていた自分を守るため、立ちふさがってくれた幼なじみは……夢うつつで目を開いた宗は、自分が紅郎に「お姫様抱っこ」で運ばれていることに気づきます。(あんずは担架にのせられたのに!笑)

頂点から転がり落ちたValkyrie、ひいては思い詰める宗を心配そうに見つめる紅郎。誰がこんな夢ノ咲学院にしたと憤る宗に、紅郎は「もう俺も1枚噛んじまってる」とすまなそうに語ります。この頃には、紅郎は紅月に加入しているということでしょう。

守るという誓いが叶わなくなったことを詫びる紅郎に対し、穏やかな表情で応える宗。「動けない僕を見つけて語りかけてくれただけでだいぶ救われなくもないよ」……でも、この紅郎との会話をきっかけに宗はドリフェス出場を決め、それが結果としてValkyrieの崩壊につながってしまいます。

「りゅ~くん」「いっちゃん」とお互いを呼びあい、信頼し、守り、守られる関係だった2人の絆もまた、学院の時流によって押し流されてしまったというのが切なすぎる……。

友也&創コンビがかわいらしい~っ♪

中学時代の真白友也(CV:比留間俊哉さん)紫之創(CV:高坂知也さん)のコンビが登場。まだはっきりと幼さの残る2人が、夢ノ咲学院の制服を着て学院に侵入している様子がなんともかわいらしい~!

「知り合いの知り合いのそのまた知り合いくらいの人に作ってもらった」って、もしかして第5話でなずなに遭遇した紅郎が手にしていた制服かも?

『眠れる森の美女』の姫役を務めた生徒・日々樹渉(CV:江口拓也さん)を友也が「俺の女神様」と呼んで舞い上がったり、ぶつかったなずなについて創が「すっごい美人さん」と称したり。いろんな人に出会って、はしゃいで、Valkyrieの歌声に涙して……絶対に夢ノ咲に入学するんだと、2人そろって意気を高めて行く姿が印象的でした。

だからこそ、こんなふうに学院に、そしてアイドルに夢を見て入学したはずの2人が、直後にRa*bitsとしてあの苦いドリフェスを体験するのだという事実が際立つように思えます。

北斗の演技がなかなかに棒

友也の「女神様」が出演していた舞台、相手役の王子様はどうやら氷鷹北斗(CV:前野智昭さん)のようなのですが……演技がひどすぎて、SNSでも皆さん総ツッコミ状態でしたね!

セリフの棒読みもさることながら、目覚めの口づけをする際に「ん~~~」と声を出しているシーンでは「いやいや、声出さなくない!?」と爆笑してしまいました。

第1話~第4話でも、終始「真面目」「表情が固い」とスバルや2winkの2人にツッコまれる北斗ですが、この過去の姿を見れば、あれでもだいぶ柔らかくなったのだなと感じてしまいます(笑)。

Valkyrieの舞台を見守るのは……

ほとんどペンライトもつかず、声援もない舞台の上で、歌い踊るValkyrieの3人を見守る紅郎。ほかにも客席には、渉と第2話の冒頭に登場した逆先夏目、みかと仲が良い鳴上嵐の姿がありました。

さらには、第5話でみかを軽んじていた蓮巳敬人(CV:梅原裕一郎さん)までも、みかの歌声を聴き「己の不明を恥じる」とまで言っています。

彼らがそれぞれの立場で、あのステージを見ていたという事実や理由が、また今後の物語の展開につながっていきそうですね。

「失敗させないことが、愛情だと思っていた」

人形が勝手に動くな、僕の言うことを聞いていればいいと教えられてきたみかとなずな。それでも、歌い始めたみかを見て、みかも歌いたかったのだとなずなは知ります。

そうしてようやく宗も気づくのです。「失敗させないことが、愛情だと思っていた」――でも、そうではなかった。2人の思いや才能に気づかず、自身の美学を貫こうとした自分こそが「ふるい落とされる愚者だった」と。

おそらくこの時点で宗は、ドリフェスに負けることも、Valkyrieが堕ちていくことも、甘んじて受け入れるつもりだったのでしょう。一方で、3人ではじめて歌声を響かせあった瞬間は、そこからまたValkyrieが歩み始めるスタート地点にもなり得たはずです。

でも、それを完全に踏みつぶしたのは、英智が最後に宗に向けて放ったひとことでした。みかがなずなに送ったブレスレットが象徴的に踏みつぶされるシーン、それはValkyrie、ひいては宗の心を表していたように思います。

宗はただ舞台に失敗したから潰れたのではなかった。自分が愛し、命をかけてきたValkyrieが英智に利用にされ、見せしめのように壊されたこと。そしてそんな英智の思惑を見抜けず、策にはまってしまったこと――それが宗にとってどれほど耐え難い苦しみであり屈辱であったか、想像に難くありません。

なずなが放送委員をしている理由

宗が引きこもってしまい、再起不能となったValkyrie。3年生になったなずなは、ほかのユニットに身を寄せることもできず、放送委員として活動していました。Valkyrieが経験した音響トラブルなどの「事故」を未然に防ぐためです。

さらに渉は「あれは本当に事故だったのか」とも。Trickstarが出演したS1において、なずなが放送委員としてメディアを管理していたのは、生徒会勢力に対抗するTrickstarを“勝つためには手段を選ばない勢力”から守るため……だったんですね。

日々樹渉と「Ra*bits」

第6話の終盤、友也の女神様こと渉は学院の入り口に飛行船(?)で乗りつけるなど、ぶっ飛んだ行動を見せます。だまされた、変態だと騒ぐ友也を高笑いで追いつめた先にはなずなの姿が。

渉はなずなに「子ウサギさん」と呼びかけ、宗が立ち直るために重要なのはなずなだと、そのために「笑いなさい、その機能を持たないお人形さんじゃないなら」と語りかけます。宗はなずなの笑顔が世界で一番愛らしく大好きだと言っていた、と。

英智のことを親しげに名前で呼ぶ一方で、宗のことを友と呼び、混乱するなずなに友也を託し「その子達たちを鍛えてあげて」という渉。言動だけを見ていると、渉こそがまさに物語の“トリックスター”ですが、そんな渉の言葉がなずなの心を動かし、1歩前へと進めます。

「二度とあんなことを繰り返させないために。こいつらの笑顔は俺が守らなきゃ」この、渉を介したなずなと友也、創の出会いが、Ra*bitsの結成へと繋がっていくのでした。

第7話は「皇帝」

過去を思い返し、「天祥院英智には気をつけろ」と明星スバル(CV:柿原徹也さん)に伝えるなずな。その真意がわからないスバルの前に、立ちふさがる人影がーー。

次回、英智からTrickstarへ「解散」が通達される!? 北斗・スバル・真・真緒の物語に焦点が戻る第7話「皇帝」は8月18日放送です!

執筆:森本マリ

⇒次ページより、第6話登場キャラクターを紹介!

第6話 登場キャラクター紹介&キーワードおさらい

・日々樹渉
3年生。五奇人から2人が欠け、現在は三奇人のひとり。1年前から「演劇ばっかりしてる変わり種」と呼ばれていました。英智やfineに関する事情も知っているようですが、その上で、宗をこのまま埋もれさせたくはないとなずなに再起をうながし、Ra*bits結成に導きます。言動は常人離れしており「Amazing」が口癖。

・ドリフェス
生徒会主導のライブ対決で、「B1」「S2」「S1」などのランクがあります。ランキング上位のユニットから先に演目を行う、どのステージを観戦しどのユニットを評価したかが記録され成績に反映されるなど、「強者がより強者になる」システム。現状では生徒会ユニットの勝利がほぼ確定しています。

アニメ『あんさんぶるスターズ!』情報

★INTRODUCTION
男性アイドル育成に特化した私立夢ノ咲学院。
氷鷹北斗・明星スバル・遊木真・衣更真緒の4人は『Trickstar』というユニット
を組み、トップアイドルを目指し、日々レッスンに励んでいる。
しかし、夢ノ咲学院が主催するアイドルたちがお互いの魅力を競いあうライブイ
ベント、通称『ドリフェス』は、学院の秩序という名の権力に支配されていた。
その中心となる生徒会に、『Trickstar』 は改革を求めて挑んでいく―――

★放送情報
TOKYO MXにて7月7日(日)22時30分より
サンテレビにて7月7日(日)24時30分より
KBS京都にて7月7日(日)23時00分より
テレビ愛知にて7月7日(日)26時05分より
BS11にて7月9日(火)24時00分より

※放送日時は変更になる場合がございます。

★STAFF
原作:Happy Elements(カカリアスタジオ)/
監督:菱田正和/
シリーズディレクター:ソエジマヤスフミ/
シリーズ構成:日日日/
チーフライター:猪爪慎一/
キャラクター原案:Happy Elements(カカリアスタジオ)/
キャラクターデザイン:飯塚晴子・下谷智之・長田絵里/
美術監督:山根左帆/色彩設計:鈴木依里/
3D監督:日下大輔/撮影監督:上條智也/
編集:長谷川 舞/
音楽プロデューサー:桑原 聖/
音楽:加藤達也/
音響監督:濱野高年/
アニメーション制作:david production

★CAST 
<Trickstar>氷鷹北斗:前野智昭/明星スバル:柿原徹也/遊木 真:森久保祥太郎/衣更真緒:梶 裕貴
<fine>天祥院英智:緑川 光/日々樹 渉:江口拓也/姫宮桃李:村瀬 歩/
伏見弓弦:橋本晃太朗<紅月>蓮巳敬人:梅原裕一郎/鬼龍紅郎:神尾晋一郎/神崎颯馬:神永圭佑
<UNDEAD>朔間 零:増田俊樹/羽風 薫:細貝 圭/大神晃牙:小野友樹/乙狩アドニス:羽多野 渉
<Knights>月永レオ:浅沼晋太郎/瀬名 泉:伊藤マサミ/朔間凛月:山下大輝/鳴上 嵐:北村 諒/朱桜 司:土田玲央
<流星隊>守沢千秋:帆世雄一/深海奏汰:西山宏太朗/南雲鉄虎:中島ヨシキ/
高峯 翠:渡辺拓海/仙石 忍:新田杏樹<Ra*bits>仁兎なずな:米内佑希/天満 光:池田純矢/真白友也:比留間俊哉/紫之 創:高坂知也<2wink>葵 ひなた:斉藤壮馬/葵 ゆうた:斉藤壮馬
<Valkyrie>斎宮 宗:高橋広樹/影片みか:大須賀 純
<Switch>逆先夏目:野島健児/青葉つむぎ:石川界人/春川 宙:山本和臣
<MaM>三毛縞 斑:鳥海浩輔<Eden>乱 凪砂:諏訪部順一/
巴 日和:花江夏樹/七種 茨:逢坂良太/漣 ジュン:内田雄馬
<教師>佐賀美 陣:樋柴智康/椚 章臣:駒田 航

TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」公式サイト
ensemblestars-anime.com/

TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」公式Twitter
@stars_animation

©Happy Elements K.K/あんスタ!アニメ製作委員会

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numan編集部

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