西島秀俊&中村倫也は『仮面ライダーBLACK SUN』をどう演じる?注目ポイントは…

1971年から放送が始まり、2021年で生誕50周年を迎えた「仮面ライダー」シリーズ。昭和、平成、令和と時代を駆け抜けてきたヒーロー番組です。そんな「仮面ライダー」シリーズに、2022年、新たな歴史の1ページが加わることになります。
かつて大ヒットを記録した『仮面ライダーBLACK』のリブート作品として配信が予定されている『仮面ライダーBLACK SUN』。

製作発表がされた段階からファンの期待は膨らむばかりでしたが、このほど、主人公の2人の仮面ライダーを演じる俳優が伝えられ、特撮ファンだけではないファン層からも狂気に似た歓声が上がっています。

『仮面ライダーBLACK SUN』メインキャスト

『仮面ライダーBLACK SUN』メインキャスト

いわば日本中の期待を一身に背負う形となった俳優は、西島秀俊さんと中村倫也さん。
彼らはそれぞれの役柄をどう演じていくのか。2人に『仮面ライダーBLACK SUN』で期待したいことをご紹介します。

“最も黒い仮面ライダー”とは。人間ドラマに期待

そもそものオリジナル版の『仮面ライダーBLACK』とはどんな作品だったのでしょうか?
同作は1987年から1988年にかけて放映され、暗黒結社ゴルゴムによって世紀王に選ばれた2人の青年、南光太郎秋月信彦が運命に翻弄されながら、それぞれの道を歩んでいく姿が描かれた作品。

主人公の南光太郎は仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムが次々と送り込む怪人たちを倒していく道を選び、一方の秋月信彦はゴルゴム繁栄への道を模索し、シャドームーンとしてBLACKの行く手を阻む存在となっていきます。

「仮面ライダー」の生みの親である石ノ森章太郎氏は同作を「原点回帰」と位置付けており、過酷な運命を背負った青年たちの悲哀に満ちたドラマを骨太に描写した印象を強く受けます。

50年にわたる「仮面ライダー」の歴史の中でも根強い人気を誇っている作品として有名で、1988年から史上初めて本編からそのまま繋がる続編として『仮面ライダーBLACK RX』も製作されました。

そのため長らく、さらなる続編の製作が待望されていた作品でもあり、これまでもアニバーサリーイヤーに製作された記念映画には幾度となく仮面ライダーBLACK=南光太郎は登場してきたのです。
そして、満を持して新たなシリーズの製作が決定。それが『仮面ライダーBLACK SUN』です。
『仮面ライダーBLACK SUN』ティザービジュアル

『仮面ライダーBLACK SUN』ティザービジュアル

しかしながら今回製作が決定した『仮面ライダーBLACK SUN』は、オリジナル版とは異なる新しい視点で切り取った完全新作として製作されます。
いわば"リブート"という形をとるわけですが、発表されたキービジュアルからは少し大人向けの印象。
オリジナルの仮面ライダーBLACKはシンプルなヒーロー然としたデザインでしたが、今回の仮面ライダーBLACK SUNは、全体的に石ノ森章太郎が描いた原作コミックスのフォルムに近いものとなっています。
つまりは大人向けのシリアスなドラマ展開が予想され、ヒーローが平和を守るために戦うというラインよりも、むしろ改造人間として生きる悲哀のようなものを描くのではないでしょうか。

ベテラン俳優の貫禄で魅せる西島秀俊

そんなリブート版『仮面ライダーBLACK』、主演を務める西島秀俊さんと中村倫也さんはどのような役を演じていくのでしょうか?

まずは主人公の南光太郎役に扮する西島秀俊さんについて。
TVシリーズの南光太郎というキャラクターは、両親を亡くしており、兄弟同然に育った秋月信彦と同じ日の同じ時間に生を受け、共に信彦の父親に育てられた人物です。

そして信彦と共にゴルゴムの世紀王として選ばれ、望まない改造手術を施されてしまうも、手術の途中に何とか脱出することに成功したことから、黒き勇者となります。
ゴルゴムとの熾烈な戦いを繰り広げる中で親友の信彦の無事を願い、敵幹部の一人であるシャドームーンとして復活した彼と戦わなければならないことに葛藤さえ抱えていくーー。
人一倍正義感が強い男ですが、心優しい一面も持っており、そういった部分が弱点でもある南光太郎。
リブート版において南光太郎役に起用された西島秀俊さんはキャラクターが持つ苦悩や葛藤を体現することに長けた印象があります。
2020年公開の映画『サイレント・トーキョー』では刑事の世田志乃夫役を演じ苦悩の表情をいくつも魅せていたのが記憶に新しいですが、村上春樹の短編小説を映画化し、今年度ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたことでも話題になっている映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)では妻を亡くした男の心情を見事に体現した繊細な演技を披露。前述の2作品で魅せたような魅力が発揮されるのではないでしょうか?
『仮面ライダーBLACK SUN』西島秀俊さん

『仮面ライダーBLACK SUN』西島秀俊さん

今回の『仮面ライダーBLACK SUN』でも、常人ではない改造されたいわゆる"怪物"として生きることの悲哀を十二分に体現してくれるのではないでしょうか。
よりシリアスになった作品であるからこそ、彼のようなベテラン俳優の貫禄ある存在感が映えるのだと思います。
また、西島さんは2022年公開の『シン・ウルトラマン』にも出演することになっており、これで二大特撮作品への出演が決まっていることから、その演じ分けにも注目したいですね。

ダークな演技に注目したい中村倫也

一方のBLACK SUNと相対する仮面ライダーSHADOWMOON=秋月信彦役に起用された中村倫也さん。
個人的にこの配役には大変驚かされました。

というのも西島さんが1971年生まれに対して、中村さんは1986年生まれ。つまりは16歳の年の差。
前述のように光太郎と信彦は同じ日に生を受けた兄弟同然の関係性です。

この年の差は一体何を意味するのでしょうか? 単純に、西島さんと中村さんの年齢設定を変更する……という手法も考えられますが、ここではあえて意図的な年齢差だと考えてみます。
思うに信彦はシャドームーンとして復活するまでに、オリジナルのTVシリーズでもかなりの時間を要しました。
そのため、今回の『仮面ライダーBLACK SUN』で描かれる世界は、光太郎が改造手術を受けてから数年が経過している可能性があります。

ということはつまり、中村演じる信彦は光太郎の前に、時を経て、歳をとらずに姿を現す。
光太郎と信彦の間には"空白の時間"が存在しているのかもしれません。

『仮面ライダーBLACK SUN』中村倫也さん

『仮面ライダーBLACK SUN』中村倫也さん

あくまでも予想ではありますが、こういったことを考えて、中村倫也さんには西島さんとの間にできた"壁"を体現した演技を期待したいところです。

中村さんといえば壮絶な過去を抱えたキャラクターや素性を多く語らないキャラクターを演じさせたらピカイチ。
2019年に放送されたドラマ『凪のお暇』(TBS系)では主人公の凪を翻弄する安良城ゴン役で人気を博したのは記憶に新しいところです。ゴンは誰もが惹かれる人当たりの良さを持つ一方、"メンヘラ製造機"と呼ばれるような残酷さも持つ人物を魅力的に演じていました。

2021年春ドラマ『珈琲いかがでしょう』(TBS系)では移動珈琲店の店主でありながら、衝撃的な事件を起こした過去を持つ青山一を演じ、大きな振り幅のある役柄で視聴者を驚かせたことも。

今回の秋月信彦役でも、一筋縄ではいかない役として表情に影を落としたダークな演技を期待したいものです。

西島秀俊さんと中村倫也さんという人気俳優が起用され、特撮界隈以外からも熱視線を集めている『仮面ライダーBLACK SUN』。
彼らがどのような演技を魅せてくれるのか、その全貌が気になるばかりです。

(執筆:zash)

【特報】白石和彌監督によるリブート作品『仮面ライダーBLACK SUN』制作決定!!

『仮面ライダーBLACK SUN』作品情報

作品名 :『仮面ライダーBLACK SUN』
監督 :白石和彌
展開時期:2022 年春
公式サイト:https://www.kamen-rider-official.com/kr50th/blacksun
(C)石森プロ・ADK EM・東映
『仮面ライダーBLACK SUN』ロゴ

『仮面ライダーBLACK SUN』ロゴ

オリジナル作品『仮面ライダーBLACK』作品情報

創世王が率いる暗黒結社「ゴルゴム」。 その次期創世王候補=世紀王として選ばれたのは、南光太郎とその親友・秋月信彦であった。
世紀王「ブラックサン」へと改造された光太郎は、脳改造を受ける寸前に脱出を果たし、ゴルゴムと戦うことを決意。
襲い掛かる数々の怪人。そして、ゴルゴムの戦士「シャドームーン」として立ちはだかる信彦。
光太郎は正義の使者「仮面ライダーBLACK」を名乗り、ゴルゴムの陰謀を打ち砕く!

放送期間 :1987 年 10 月 4 日~1988 年 10 月 9 日
エピソード数 :51 話
原作 :石ノ森章太郎
脚本 :上原正三 杉村升 ほか
監督 :小林義明 ほか
制作 :毎日放送 / 東映
公式サイト :https://www.kamen-rider-official.com/riders/31

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numan編集部

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