【考察3】生きている人間のように生々しい。『おそ松さん』1クール目に見る6つ子のキャラ変

1期4話『自立しよう』で松代や兄弟から心配されていたように、当初は何をしでかすかわからない危険人物として描かれていた一松。1期13話『事故?』では「超フツー! 闇ゼロ! ノーマル四男!」などとトド松にからかわれていましたが、一方でちょっとアブナイ雰囲気も健在。繊細だったり、突き抜けていたりと振れ幅の広さがミステリアスであり、魅力的でもありました。

3話『チョロ松と一松』では、一松本人がそんな自分のことを"ドメスティックパリピ"と絶妙に表現。世の中を憎みながらも、本当はインスタやスノボなどのリア充文化に憧れていることを暴露しました。

2期のキャラクター紹介で「自分への評価が低い」と新たに書かれたように、2期では一松のナイーブな面も丁寧にフィーチャーされています。
2話『超洗剤』では、心臓がガラスのように脆く、「ワレモノ注意」という注意書きが貼られていることが発覚。9話『キャンペーン発動!』では、電気が明るいと眠ることができず、おそ松たちが提示した“タオルを目に置く”、“自分の腕で目を隠す”、“布団に潜る”などのアイデアに何かと理由をつけて却下する様子にデリケートさが垣間見えました。
この話では、「兄弟であろうともっと気を遣っていこうキャンペーン」と称し、一松による兄弟の監視が行われました。次にシャンプーを使うチョロ松のそばにシャンプーを置くようおそ松に指示したり、兄弟の私物を質に入れるおそ松を止めたりと、他の兄弟への気遣いにも口を出す正義感は、さながら学級委員や風紀委員のよう。ただ、お菓子の包み紙の色や食べる順番まで監視するというかなりの神経質っぷりも披露していました。

十四松:十四松は人間だった!?

1期ではミクロサイズに分裂して兄弟の病気を治したり(14話『風邪ひいた』)、巨頭化したり(15話『面接』)、頭からパチンコ玉を噴出させたり(17話『十四松とヒミツ』)と、人間とは思えない数々の技を繰り出していた五男・十四松。1期17話『十四松』では、チョロ松から「ていうか、人間?」と疑問を持たれるほどでした。

そんな1期に比べると、2期の十四松はより人間らしくなっている印象を受けます。たとえば8話『十四松とイルカ』では、1期にドブ川でバタフライをしていたはずの十四松が“泳げない”という設定に。タイトル画面で映画作品の印である“映倫”のパロディマーク“松倫”が付されているため、日常の世界線とは異なるフィクション作品として作られている可能性が高いですが、従来の十四松とはかなりかけ離れた表現です。また、11話『復讐のチビ太』でも、敵が4人がかりだったとはいえ、人間離れした能力を発揮する間もなくやられてしまいました。

これまで、何を考えているかわからない風に見えることも多かった十四松。今期は自分や兄弟の状況を客観的に理解している表現も多く、2話『祝・就職!!』では、両親が怒っている理由について「働いてないからです! もう二十歳を超えた大人なのに、ずっと無職だからです!」と正解を言い当てます。
10話『カラ松とブラザー』では、カラ松の代わりに誰がみんなの仕事を引き受けるかという話で、「ぼくに頼み事なんかしたら、絶対ロクな結果になんないと思うよ」と自己評価。
13話『栄太郎親子』では、十四松が栄太郎に伝授した奥義“ファイナル屁ラッシュ”に驚いて十四松をボコボコにしてしまった栄太郎母に対し、「気にしないでください。悪いのはぼくですから」とフォローしていました。

とはいえ、人間技とは思えない奇行ももちろん健在しています。
3話『トト子の挑戦』では、照英さんに対抗して身体をマッチョに変形。5話『十四松体操』では、ラジオ体操によって竜巻を起こし、街を破壊。13話『栄太郎親子』では、かくれんぼで地中に隠れたり、鉄棒で高速回転したり、鳥になってスゴ技を披露したりしていました。

トド松:6つ子No.1 !? のバイタリティ

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