金子大地、小越勇輝『腐女子、うっかりゲイに告る』第7話 ゲイを気にしないのは"きれいごと"なの?

紗枝から純へ「私は……彼のことが本当に好きで……」

「小学校の頃から、学校中の男子がみんな恋し合っていたらいいのにと思うほどの腐女子だった」と、全校生徒の前で告白した紗枝。しかし、よりによってその紗枝がはじめて恋した相手が純――ゲイの男子でした。

紗枝は、純と水族館へ出かけた日の会話になぞらえて、純の心を代弁します。
「摩擦をゼロにするように、空気抵抗を無視するように、僕をなかったことにしないと、世界を簡単にして解いている問題が解けなくなってしまう」「だから僕はこっち側でおとなしくしているよ」

それはもともと、紗枝が腐女子であることについて純がファーレンハイトと交わした会話でした。そんな事実を知らないはずの紗枝は、ひとりで考え抜いて純の心にたどり着いたのです。

「彼は自分が嫌いで……私たちが好きなんです」「でも私は……彼のことが本当に好きで……」
純が自分を嫌いでも、紗枝は純が好きなのだと――ただそれだけを伝えるために、全校生徒の前で本当の自分をさらけ出して、純と同じ場所に立つことを決めた紗枝。美術室への純への問いかけに対し、紗枝が出した答えがこれなんだと、このときにようやくわかり、思わず号泣してしまいました……。

そして、紗枝の覚悟の強さと愛情の深さは、常に純に否定的だった小野をも動かします。小野に「ケリをつけろ」と言われた純は、こんなふうに自身の心に確かめるのです。

「世界を簡単にする。たったひとつ、大事なことだけ残す」「大好きな女の子が泣いている」

壇上の紗枝のもとへ駆け寄り「ごめん。あと、ありがとう」と抱きしめる純。ついに純の目の前の壁を壊れた瞬間を見たような気がしました。

純から後輩へ「肩の力抜いて頑張ろ」

20 件
  

この記事のタグ

Comment

コメントはまだありません

編集者一覧

  • 小日向ハル
  • 二階堂宗一郎
  • 結城まひろ
  • 佐伯圭介
  • 白鳥雅
  • 乙女企画とは