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『きのう何食べた?』第6話 「誘われてんのかって思うだろ!」自意識過剰が恥ずかしい/// 西島秀俊×内野聖陽

男性カップルの生活を描くよしながふみ先生原作のドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)。

倹約家で几帳面なイケメン弁護士・筧史朗(通称シロさん / 西島秀俊さん)と、人当たりが良くハートがふんわり乙女な美容師・矢吹賢二(通称ケンジ / 内野聖陽さん)という男性カップルの同棲生活あれこれを、ふたりの食事と人々との関わりを軸に描き出します。

第6話では、なんとシロさんにモテ期到来……!?  思わぬ事態に右往左往するシロさんがかわいい♡ そしてついに、あの“ジルベール”も登場しますよ~!

「だからパートナーって貴重なんだよね」

季節は春。シロさんは職場で若い女性の司法修習生、長森さん(真魚さん)の担当を頼まれます。その話をシロさんから聞き「その子も可哀想」というケンジ。優秀でしかも独身の先輩弁護士に運命を感じても不思議じゃない、でもシロさんはゲイ。そんな切ないことはない……と。

そんなケンジの「乙女脳」に呆れ半分、感心するシロさんは「実際職場にそんな空気を持ち込む人間はいない」といなします。同意しつつ、シロさんをじっとみつめるケンジ。

「だからパートナーって貴重なんだよね」

同性愛者の2人は、単純に恋愛をするにも、出会いの機会が限られてきたでしょう。一緒に生きていこうと思う相手に出会い、毎日をともに暮らしていることは、本当にかけがえのないことなのだと思います。

ケンジのおのろけにも聞こえますが、彼らの立場で考えてみると、とても深いひとことなんですよね。

「何だ……この妙な罪悪感は」

とはいえ「女の子のほうが積極的かもしれない」と、相変わらずシロさんの “モテ“ を心配しているケンジ。でも実はその彼女以上にシロさんが困惑しているのが、小日向さん(山本耕史さん)からの度重なる食事の誘いでした。

小日向さんからは「一度どうしても2人でお会いしたい」と言われタジタジのシロさんですが、ケンジが飲み会でいない日の夜、ついに小日向さんと食事の約束をしてしまいます。

その食事の席で小日向さんを待つシロさんに、ケンジから「例の女の子とどっか行ったりしてないよね!?」とメッセージ。「行ってないよ」と返すシロさんですが……。

「何だ……この妙な罪悪感は」

何にも悪いことしてないのに……と言いますが、シロさん、多分罪悪感の理由わかってますよね~? たしかに“女の子”とは行っていませんが、“ゲイである小日向さん”と食事しちゃうのは、ケンジ的には100倍NGなのでは!?

まあでも、視聴者としては、そんなシロさんもかわいいと思っちゃいます。

「誘われてんのかって思うだろ!」

小日向さんの話題は相変わらず“ジルベール”こと、恋人「ワタルくん」の愚痴。開店前のクリーニング屋へ走らされたエピソードをなんとも言えない顔で聞いていたシロさんですが……。

ふいに真顔で距離をつめてくる小日向さんから「正直もう限界かなと思うときもある」と打ち明けられ、「マズい! 小日向さんはわりと俺のタイプなんだ……!」と動揺するシロさん。すんでのところで小日向さんを制止しますが、そんな2人に割って入るぽや~んとした声。

「大ちゃ~~~~~~ん」
「あっ、あっ、ワタルくん、こっちこっち♡」

ボサボサ頭に無精ヒゲ、「針ネズミ」と書かれた謎のイラストTシャツ(しかもピンク)を来て駆け寄ってきた青年こそ、小日向さんのジルベールこと、井上航(磯村勇斗さん)でした。

小日向さんも先ほどまでのマジ顔はどこへやら、フニャフニャ笑顔の猫なで声……。あっけに取られるシロさんに、どうしてもワタルを紹介したかったという小日向さん。「2人で会いたい」というのは、“シロさんと”ではなく“ワタルくんと”って意味だったんですねえ。

「なんか、スミマセンね」と妙な空気になってしまったことを小声で謝ります。この“謝られる感じ”が、なかなかキツい~~~!

「なんなんだよ紛らわしいよ!」
「あのテンションで来られたら、こっちは誘われてんのかって思うだろ」

いや~、まったくそのとおり。シロさんは悪くないです、多分……。

「なんで俺はウソなんかつくんだ……」

小日向さんの態度が紛らわしかったこと以上に、想像していた金髪美少年とかけ離れたワタルの出で立ちに衝撃を受けたシロさん。心の中でツッコミが止まらず、ついにワタルに年齢を聞くのですが……。

「30になったばっかで~す!」
(そもそも美少年設定無理だろーー!?)

さわやか笑顔の裏側で、心で毒舌のツッコミを入れまくるシロさんが面白すぎる。ワタルくんのビジュアルは、期待を裏切らない金髪美少年からのギャップで、かなりインパクトがありましたね~!

でも、帰宅後、先に帰ってソファでうたた寝していたケンジに「飲んできたの?」と聞かれたシロさんが「修先生と少しな」とつい嘘をついてしまうのは、ちょっと胸が痛かった。

「なんで俺はウソなんかつくんだ……」

小日向さんからの“好意”はシロさんの勘違いでしたが、罪悪感はまだ消えていないんですね。それは裏を返せば、シロさんにとってもケンジが大切で、傷つけたくないということにほかならないと思うのですが。

鶏手羽先の水炊き

一方、司法修習生からも“好意”を感じ続けているシロさん。動揺のあまり失言し、彼女の担当を外されます。さらに「シロさんが彼女に好意を持った」と勘違いした所長から「ちょっと焦っちゃったわね」とたしなめられてしまいました。

小日向さんとの出来事といい、後輩の彼女といい、「自分にその気がない相手にフラれる」という不本意な事態を立て続けに経験したシロさん。何もやる気が起きないから鍋!と作ったのが「鶏手羽先の水炊き」です。

やる気が起きない……といいながら、しっかりアクを取りつつ手羽先を40分煮たり、やっぱりもう一品作るか!ときんぴらを作ったり。料理をすることは、シロさんにとってのストレス発散方法なのかも。

鍋をのぞき込んでメガネがくもり「シロさんどこ!?」というケンジに「バカ」とひとこと返すシロさん、そんな2人のやり取りにもほっこり。 

しめの雑炊を作るときはご飯をザルに開けて、水で洗ってぬめりを取る……ちょっとしたことだけど、美味しく作るコツもちゃんとあって、「ただ煮るだけ」の水炊きじゃないところにシロさんらしさを感じます。

そうやって料理をして、2人で食事をしているうちにシロさんが「ちょっとスッキリした顔」になるのもいいんですよねえ。「一緒に暮らす相手として正解」ーーケンジをそう評したシロさん。うん、間違ってない!

そのあとシロさんは、ジルベールのあまりの面白さを黙っていられずケンジに話しますが……ネタの面白さが小日向さんと2人で食事をしたという事実を上回り、ケンジからのおとがめなしで事実を伝えることができたのでした。少しは罪悪感消えたかな? よかったね、シロさん!

第7話では、小日向さん&ワタルとダブルデート!? 

それにしても今回は、シロさんの自意識過剰が空回りしまくって、面白い反面、ちょっと胸が痛いエピソードでした(笑)。特に、後輩相手のシロさんの暴走がすごかった。

「俺のこの飾らない感じに好感を持ってしまったんじゃないか?」
「こんなこと言っちゃう四十半ばの弁護士、もしかしてお好みでしたか!?」
「清濁併せ呑む大人って感じが出ちゃったか……!?」

と迷言ぞろいですが、シロさんの立場を考えると、若い女の子との距離感に神経質になりすぎるのもわかる気がする!

「俺はもともと、ケンジが心配するほどモテはしない」と心でつぶやくシロさんですが、普通に考えたらシロさんはモテるはず。今回は本当に、いろいろ噛み合わなかったシロさんですが、ケンジのためにも気をつけてね、と言いたいです!

次回第7話では、シロさん&ケンジと小日向さん&ワタルがダブルデート!? ケンジとワタルは相性が悪そうですが……ワタルに「ケンちゃんはどんなタイプが好きなの?」と聞かれて前のめりになるケンジの姿が!

ケンジの答えが気になる第7話、今夜放送です!

執筆:森本マリ

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numan編集部

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