『呪術廻戦』乙骨憂太、術式の謎。考えられる２つの可能性とは【呪術キャラの魅力】

世に害をなす「呪い」から人々を救う呪術師を育てる呪術高専の学生たちと、呪霊たちとの戦いを描いた異能バトルマンガ『呪術廻戦』（芥見下々著「週刊少年ジャンプ」連載中）。

アニメ化でブームを起こした本作に登場するキャラクターたちの、気になるところを探っていきましょう。

※記事の特性上、原作の内容に触れています。気になる方はご注意ください。

『劇場版呪術廻戦 0』公式サイト画像

via 『劇場版呪術廻戦 0』公式サイト

TVアニメ2ndクールの最終話で『呪術廻戦 0』が劇場公開されるという発表があり、ネット上で大きな話題を呼びました。

『呪術廻戦 0』の原作は増刊号のジャンプGIGAで短期連載されたエピソードで2018年には単行本も発売されています。そして『0』の主人公が本編で少しだけ登場した乙骨優太。乙骨は虎杖たちの1年先輩で、呪術高専の2年生で、狗巻棘、パンダ先輩たちとは同級生の男の子です。

乙骨が小学生の頃、幼なじみの折本里香が事故死。乙骨への強い想いから呪霊となった里香に取り憑かれ、彼の周囲の人間に危害を加えるようになります。この“呪いの子”を受け入れることになったのが、呪術高専の五条悟先生でした。

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乙骨の術式　考えられる２つの可能性

乙骨は五条先生が「僕に並ぶ術師になる」というほどのポテンシャルを秘めている人物。TVアニメ14話～20話にかけて描かれた「京都姉妹校交流会編」で、1年前の交流会では乙骨の活躍によって東京高が圧勝したということも明らかになっています。

そんな乙骨の強さのヒミツは、特級過呪怨霊と認定され、底なしの呪力を持つ里香の力。里香の呪力を自らの力として使ことで、乙骨はとてつもない量の呪力を操ることができるのです。呪術師は身体を呪力によって強化することができるため、膨大な呪力を武器にした乙骨の格闘能力も計り知れません。

『劇場版呪術廻戦 0』解禁映像

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また、乙骨のもうひとつの得意な力が、“模倣の術式”。0巻では狗巻の呪言をコピーして戦うシーンが描かれます。呪術廻戦の世界において、術式は生まれながらに身体に刻まれていて行使可能な術式の範囲は生まれつき決まっている、とされています。

乙骨の模倣能力は、そんな呪術の常識を覆す離れ業なのですが、どんな理屈になっているのかは気になるところ。

まず考えられるのが、術式を書き換えるという方法。呪術廻戦で使われるさまざまな技は、“身体に刻まれた呪式に呪力を流し込む”ことで発動します。乙骨が術式を模倣するために、自らの術式を書き換えていると考えることができます。

もう一つは、乙骨の模倣能力は “呪具の利用”で実現されているという可能性です。
呪具とは呪力や術式がこめられた道具のことで、呪具を使えば非術師でも術式を発動することができます。乙骨が呪言を模倣したときは、狗巻家の呪印がついた拡張器を使っていたことからも、模倣術式の原理としてはこちらの考え方が濃厚そうな気もします。

そして、乙骨の術式を読み解くカギとなるのが、彼が呪言を発動する直前に拡張器を何もないところから出現させていた、という描写です。

乙骨の真の力は「具現化」や「創造」の能力であり、模倣はその延長線上の技なのではないでしょうか。

五条悟も不可能。治癒能力のある希有な存在

『呪術廻戦』公式PV　第三弾「呪術高専」篇（c.v.中村悠一）

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乙骨の力を象徴するもうひとつの能力が反転術式。負のエネルギーである呪力を掛け合わせることで、正のエネルギーを生み出すというのが反転術式で、この力によって傷を治すことも可能です。呪術高専には専属の医師として家入硝子がいますが、彼女は反転術式で“他人の治療ができる”人物。実は同様の力を乙骨も持っているのです。

反転術式は五条先生も使えるはず、と思うのですが。
乙骨たちの何が特別かというと、“正の力を他人に流し込める”という点。緻密な呪力操作が必要とされる治癒の術式ですが、六眼を持つ五条先生にも不可能な技なので、単純な才能では説明しきれない治癒術の秘訣があるのでしょう。

作中では他人の治療にしか使われていない、アウトプット型の反転術式。その使用方法は未知数で、もしかすると呪いの力（マイナス）を反転術式（プラス）で打ち消し、呪術師を普通の人間に戻してしまうなんてことまでできてしまうかもしれません。