『ゴールデンカムイ』の扉絵、元ネタはこれだ!「チャリできた」や怪しい広告まで…!?

「冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE! 感情闇鍋ウエスタン!!」のキャッチコピーでおなじみの人気漫画『ゴールデンカムイ』(野田サトル/集英社)。北の大地・北海道に眠る莫大な“金塊”を巡ってド派手な争奪戦を繰り広げる同作が、連載7年目にしてクライマックスを迎えています。

そして現在『ゴールデンカムイ』は、集英社の公式ウェブサイト「となりのヤングジャンプ」とマンガアプリ「ヤンジャン!」にて、全話一挙無料公開という太っ腹企画を展開中です(9月17日まで)。
無料公開期間も残りわずかですが、夏休みのあいだに最新話に追いついた人も多いのでは?

『ゴールデンカムイ』公式サイト画像

『ゴールデンカムイ』公式サイト画像

個性豊かすぎる登場人物をはじめ、緻密に張られた伏線や、男たちの裸など、ひと言では語り尽くせない魅力が満載の同作。そのうちのひとつがパロディを匂わせる扉絵です。映画のポスターや往年のバラエティ番組、ネットで話題の画像など、パロディの元ネタに気づくと、より物語に深みが増すかも? 

そこで今回は、これまでに登場したパロディ扉絵の一部をご紹介します! ただし、公式が元ネタとして言及しているわけではないので、あくまで推測として楽しんでいただけると幸いです。

第43話「シンナキサ(ラ)」:谷垣の街角スナップでキメ☆

第43話の扉絵は、女性ファッション誌を思わせる一枚。東北出身の阿仁マタギ・谷垣源次郎がモデルとなり、ファッション誌の“街角スナップ”かのごとく冬の阿仁マタギコーディネートを紹介してくれています。

コーデのポイントは「アウターと手袋にカモシカ・ファーを合わせてかわいめゴージャス」とのこと。
かわいらしいキャッチの横で、精悍な顔つきで佇む谷垣の姿にキュンとするとか、しないとか……。

第55話「鰊七十郎」:爆発オチといえば…伝説的コント番組風!

第54話のラストで「札幌世界ホテル」の大爆発に巻き込まれた杉元たち。

前話の流れを汲んでか、第55話は“爆発オチ”をコントに取り入れた番組『ドリフ大爆笑のオープニングを彷彿とさせる扉絵でスタートしました。

後ろには大階段、上部にあるキラキラとした照明に照らされたステージに立つ男たち。そして脇には脱獄囚・家入カノが、チアリーダーの衣装こそ着ていないものの、ポンポンを持って踊っています。「♪ド・ド・ドリフの~」の音楽がいまにも聞こえてきそうな、『ドリフ大爆笑』世代にはたまらない扉絵です。

第61話「蝦夷地ダービー」:一世を風靡した某スピリチュアル系広告!?

作中イチのドジっ子囚人・白石由竹が、競馬にカネをつぎ込むエピソードの扉絵は一世を風靡した某スピリチュアル系広告を思わせます。
「読んでるだけで欲望達成!」というキャッチコピーとともに、両脇に美女を従え、あくどい表情で札束の風呂に遣っている白石。その下には「“金塊“舞い込む 神秘の美女占い師」とインカ(ラ)マッの姿が……。

最近はとんとお見かけしませんが、かつてこんな風に札束風呂に浸かっている雑誌広告がありました。
パワーストーンさえ購入すれば異性にモテ、大金も手に入り、すべての欲望が叶うというこの広告は、男性の不敵な表情の相まって一度見たら忘れられないという人が続出したものです。まさに白石が飛びつきそうなアイテムですね。

第23話「猟師の魂」/142話「在留ロシア人の村」“天使の羽根”に気付いてた?

ゴールデンカムイ』の扉絵を2度飾っているのが“スノーエンジェル”です。

スノーエンジェルとは、新雪の上に寝転がって両腕を上下に動かし、両脚を開閉すると“天使の羽根”のように見えるという子どもの雪遊び。国内では水原希子さんがInstagramで披露し話題になったことも。

142話ではアイヌの少年・チカパシがスノーエンジェルをしていてホッコリしますが、初出の23話でスノーエンジェルをしているのは囚人のオッサン・二瓶鉄造。真顔で両手脚をばたつかせる二瓶さんの表情が、頭から離れません。

184話「流氷原」:4人組の有名画像を完コピ!

網走監獄での決戦の末、離れ離れになってしまったアシ(リ)パさんと杉元佐一。杉元・谷垣・鯉斗月島の4人は、彼女を追って樺太に渡ります。その際、彼らが移動手段として使っていたのが“犬ぞり”でした。

そこで登場したのが184話の扉絵。ネット上で有名なプリクラ画像「チャリで来た」を思わせるイラストです。人物の配置や拳を握るポーズ、「イヌで来た」の書体まで完コピしてます。

杉元たちはチャリではなく"犬ぞり"でしたが、時代が変われば「イヌできた」になっていた世界もあったのかも? そんな想像に駆られてしまう一枚です。

愉快なパロディ扉絵はほかにも!

これらのパロディ扉絵はごく一部。

ほかにも、剥製職人の江渡貝くんが某ものまねタレントの人形芸をしていたり(第80話)、囚人の岩息舞治と杉元との対決を昭和プロレスのポスターに見立てたり(第144話)、丸尾末広先生の『少女椿』を思わせる怪しい扉絵が登場したり(第156話)……。

野田サトル先生が描くパロディ扉絵には、どこか“懐かしさ”を感じるものが多いようです。すべて紹介できないのが悔しい! 

全話無料公開期間の終了も迫っていますが、この機会に扉絵を振り返ってみると、さらに『ゴールデンカムイ』が楽しめるはず。

【公式】『ゴールデンカムイ』 最終章開幕&全話無料公開 告知PV

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numan編集部

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