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『ヒロアカ』爆豪の衝撃展開。サブタイトルが意味するもの――守ることを選んだ瞬間だった

『週刊少年ジャンプ』で連載中のマンガ『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)。9月28日(月)発売の少年ジャンプ43号掲載のNo.285にて、物語の今後を左右する衝撃的な展開が描かれ、話題になりました。

最後のページに大きく描かれた「ライジング」とは?
さらに44号(10月5日発売)掲載のNo.286での展開にも注目が集まっています。

※ネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。

サブタイトル「爆豪勝己:ライジング」の意味とは?

現在、緑谷出久たちヒーローは、死柄木弔が率いる超常解放戦線との戦いの最中。オール・フォー・ワンを受け継ぎ万能の力を手にした死柄木に、身体の限界を超えたワン・フォー・オール100%の力で対抗する緑谷ですが、戦況は劣勢という状況です。
No.285ではワン・フォー・オールの能力を奪おうとした死柄木の攻撃が緑谷を襲う瞬間、爆豪勝己がその身を挺して守り、体を貫かれてしまいます。

緑谷をいじめていた過去、ワン・フォー・オールの秘密を知る数少ない人物、緑谷とは因縁深い関係にある爆豪です。物語上、緑谷と対をなすヒーロー像を描くキャラクターとして、重要な立ち位置にあった彼の死を匂わせる展開に、SNSトレンド上位に「爆豪」や「かっちゃん」が急浮上。

「かっちゃんがやばいし、死亡は回避してほしい」
「ヒロアカの本誌を読んだけど放心状態」
「爆豪の死亡フラグが立ってる!?」
など、彼の安否を気にする声でネット上が騒然となりました。

No.285で描かれたエピソードですが、自らの傷を省みずに戦う緑谷に、爆豪は“理想のヒーロー像”のようなものを重ねていて、過去の自分の言動などと比較してもどかしさを感じるシーンがあります。そして、緑谷が襲われるのを見て、「頭には何もなくて 身体が勝手に動いてた」というモノローグとともに、爆豪は彼を助けます。

ちなみに、この回のサブタイトルは「爆豪勝己:ライジング」。これまでの爆豪の成長過程では、「敵に勝つ」ことしか考えていなかったところに、「守りながら勝つ」ことを見出すようになりました。そして、この場面は彼のアイデンティティでもあった「勝つ」ことを捨てて「守る」ことを選んだ瞬間でもあります。

これは、憧れつつも、その強さしか見てこなかったオールマイトの献身性をはからずも体現したシーンで、爆豪が理想のヒーローとして「ライジング」した回だったように思います。

劇場版「HEROES:RISING」を思い出させる

さらに、“ライジング”と聞くと、ヒロアカファンには劇場版第二弾「HEROES:RISING」が思い浮かびます。原作の堀越耕平先生「最終回で考えていたアイデアのひとつ」と言及していた作品。

オール・フォー・ワンを死柄木に譲渡する実験の過程で誕生した、複数個性持ちの被検体・ナインをラスボスに、緑谷がワン・フォー・オールを爆豪に譲り、ふたつのワン・フォー・オールで立ち向かうという結末が描かれます。

仮に、爆豪が個性を奪われた場合、満身創痍で戦う身体でなくなった緑谷がワン・フォー・オールを継承するという展開が予想されましたが、映画で使われたストーリーのため、原作で使われることはないでしょう。そうすると、爆豪の戦死や戦線離脱が眉唾ではないようにも感じてしまいます。

秘密が明らかになる日は近い?

そんなモヤモヤがネット上を駆け巡りつつ迎えたNo.286ですが、物語は急展開。
爆豪の傷に逆上した緑谷が暴走、死柄木に殺意を向けて突進したところにオール・フォー・ワンの“個性を奪う”能力が発動。ワン・フォー・オールで受け継がれてきた個性だけが存在する別次元へと舞台が移されます。

爆豪の安否には触れられなかった展開ですが、
爆豪が個性も失わずに生きてることを確認出来たからホッとした
「能力奪われてないか心配だったけど、言及くてハラハラする」
「爆豪くんを片手で受け止めた轟くんが今週のMVP」
など、安堵する人がいる半面、気になってじれったさを感じる人がいた様子です。

緑谷を含めて9人に受け継がれてきたワン・フォー・オール。歴代の継承者も5代目はラリアットで能力が『黒鞭』、七代目は志村菜奈で能力は『浮遊』といった断片的な情報しか明らかになっていませんでした。

舞台がワン・フォー・オールの世界へと移った以上、次週以降はなんらかの秘密が明らかになるのは間違いないでしょう。

(執筆:小山田えすこ)

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numan編集部

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