藤田玲&佐藤流司対談インタビュー|映画『ダブルドライブ ~狼の掟~』公開記念!

共演のきっかけはプライベートの交流の中で

――お二人は以前から交友があったということですが?
藤田 そうですね。プライベートで一緒に食事に行ったり。

――そんなお二人が共演することになり。
藤田 実は、「次、共演しよう!」って僕が言ったんです。普通に「佐藤流司くん、5月のスケジュールは空いてますか?」って聞いて。
佐藤 「はい、空いてますよ」って俺が答えて。
藤田 「じゃあ、キャスティングに伝えます」って流れで(笑)。

――そうだったんですね。プライベートの交流の中で。
藤田 はい。映画スタッフも流司くんのことを好きだったので、出ていただけるならぜひ、ということで決まりました。

――最初に台本を読んで思ったことは?
佐藤 こういうデンジャラスな雰囲気が好きで、すごくやりたいなと思ってたので、声を掛けていただいてうれしかったですし、しかも自分が今まで演じた中で、おそらく最弱のキャラクターなんですよね(笑)。思い切り振りかぶってアベル(藤田玲さんの役名)を殴るんですけど、アベルのフックでぶっ倒れるっていう(笑)。
藤田 あれすごいよね(笑)。
佐藤 でもそういう感じの役はやったことがなかったので楽しみでした。

――藤田さんは、前日譚作である『ボーダーライン』に続いて、我妻アベルを演じられることになりましたが、台本を読んで感じられたことは?
藤田 ワクワクしました。『ボーダーライン』が終わってあの事件があった後のアベルがどうやって生きてくのか、人と関われるのか、とても心配だったので、そこをこの『ダブルドライブ』で観ることができる、演じることができる、というのはうれしかったですね。

――撮影を振り返ってここが大変だった!というシーンは?
佐藤 冷房問題ですね。
藤田 あー、冷房問題ね(笑)。
佐藤 撮影が止まるとつけられるんですけど、回ってる間はつけられないので大変でした(笑)。
藤田 そうだね(笑)。最初の頃は冷房の音を気にして、入れずにやってたんですけど、もう汗が止まらない(笑)。
佐藤 二人ともなぜか革ジャンだし(笑)。
藤田 そう(笑)。でも、あのエンジン音がすごい車なので、正直、エアコンの音ぐらいどうってことない、ってことに途中で気づいて、最後のほうはつけるようになりましたね(笑)。

ダブルドライブ

ダブルドライブ

藤田玲(我妻アベル役)
――車に乗っているシーンは多いですが、実際に乗っているからこそのリアル感がありました。  
藤田 ホントに乗って、運転してますからね。だからちょっと新鮮でした。車の中でギアの入れ替えをしながら話すという。相手のセリフもここでこのギアに入れたなとか、つながりも気にしつつ撮ってましたね。  
佐藤 でも、撮影を思い出すと大変だったというよりは、完全に楽しかったっていう記憶なんですよね。ずっとゲラゲラ二人で笑ってた印象。  
藤田 笑ってたね(笑)。でも、スケジュール的には大変といえば大変。  
佐藤 確かに、タイトでしたね。  
藤田 だから、夜遅くなると、謎のテンションにはなってた(笑)。  
佐藤 そう(笑)。夜中になって、二人ともわけわかんないテンションで、どうでもいいことで笑ってた。  
藤田 今思い出せないぐらいどうでもいいことなんですよ、確か。テンション的にだいぶおかしくなってたな、って(笑)。  
佐藤 ホントよく笑ってましたね(笑)。  

――一方でアクションも見どころの一つ。暴力をキレイごとや、爽快感だけにせず、生々しく痛みも伴うものにしているのも魅力的だなと思いました。  
藤田 いわゆる超人が出てきて、片づけていくというアクションじゃないからこそ、リアルだなって思えるんですよね。現実に力の差ってすごくあって、どんなに振りかぶっても全く効かないやつには効かないというリアルさもあれば、拳対拳で、真っ向勝負のアクションもあって、そこは楽しんでいただけるんじゃないかと思います。  

――キャストも魅力的なのですが、特に波岡一喜さんが出てくると、その迫力が増す感じがしました。現場ではいかがでした?  
佐藤 波岡さん、すごく優しい方なんですよ。  
藤田 ホント優しい。でも、最初、俺がメイク室にいて流司がワンシーン撮ってきてメイク室に帰ってきた時に、流司が言ったのが「波岡さんマジ怖いっすよ」って(笑)。  
佐藤 言いましたね。芝居の中での波岡さんは死ぬほど怖かったから。でも、普段はめっちゃくちゃ優しくて、本当にうれしかったですね。

ダブルドライブ

ダブルドライブ

佐藤流司(五十嵐純也役)
――では、少し作品から離れて、最近のハマってること、“沼”なことについて聞かせてください。
佐藤 やっぱり美容ですね。
藤田 美容!? ハマってないでしょ(笑)。なんですぐ嘘つくの?
佐藤 アハハ! でも、美容ってほどではないですけど、日焼け対策はホントにやってるんです。
藤田 そうか、役的にね。
佐藤 この季節は必死に日焼けしないように考えてます。飲む日焼け止めも買ったりして、気を付けてます。

――藤田さんは?
藤田 僕、枝豆ですね。
佐藤 枝豆にハマってる!?
藤田 マジで、すごく美味しいんだって。夜、お酒を飲みながら枝豆を食べるという毎日ですね(笑)。
佐藤 確かに美味しいですよね。
藤田 家で茹で立てを食べるのが最高。茹で立てに塩をぶわーっとかけて、食べる。ちょっと見た目も美味しく見えるようにザルとか買ってきちゃいましたから、かなり沼ってます(笑)。

――では最後に。公開を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
佐藤 この作品、発表されて最初のコメントで、「大人の男性に楽しんでいただきたい作品です」って言ったんですけど、もちろん女性も楽しめる作品だと思います。友情があり、アクションがあって、ちょっと…気持ち程度ですけど恋愛があったり(笑)。いろいろ見どころがあって、いつも2.5次元の舞台で応援してくださるみなさんも、楽しめる作品だなと思ってますので、ぜひ観ていただければと思います。

藤田 この作品はアナログの頃の日本映画の良さ、みたいなものが画から感じ取れるものになてるんじゃないかなと思ってます。性別、世代を問わない作品に仕上がってるなと思っていますので、ぜひ女性の方も劇場に。愛されるキャラクターが出てきますので、流司が演じる純也も愛しつつ、引き続き、アベルも愛していただければ。

映画概要『ダブルドライブ ~狼の掟~』

『ダブルドライブ ~狼の掟~』 
8月25日(土)よりシネマート新宿ほかにて公開

出演/藤田玲 佐藤流司

『ダブルドライブ ~龍の絆~』 
9月22日(土)よりシネマート新宿ほかにて公開

出演/佐藤流司 藤田玲

監督:元木隆史 
脚本:池谷雅夫 
企画・配給:AMGエンタテインメント 
製作:「ダブルドライブ ~狼の掟&龍の絆~」製作委員会

公式サイト http://doubledrive-movie.com/pc/index.html

Ⓒ2018「ダブルドライブ ~狼の掟&龍の絆~」製作委員会

藤田玲

藤田玲

PROFILE
藤田玲(ふじた・れい)
1988年9月6日生まれ、東京都出身。
2003年、『仮面ライダー555』で俳優デビュー。以降、『牙狼<GARO>』シリーズ、ミュージカル『レ・ミゼラブル』、『南太平洋』、『スカーレットピンパーネル』、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』など、幅広い作品に出演。
2018年8月6日からは、舞台『八王子ゾンビーズ』に出演。また、2006年に結成された、ロックバンド“DUSTZ”のボーカルとしても活動中。

佐藤流司

佐藤流司

PROFILE
佐藤流司(さとう・りゅうじ)
1995年1月17日生まれ、宮城県出身。
2011年、『仮面ライダーフォーゼ』で俳優デビュー。以降、ミュージカル『忍たま乱太郎』、ミュージカル『テニスの王子様 2ndシーズン』、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』、ミュージカル『刀剣乱舞』などに出演。
FODドラマ『ファイブ』、ドラマ『御茶ノ水ロック』などで主演。また、8月4日スタートの連続ドラマW『イアリー見えない顔』(WOWOW)に出演。

撮影/鈴木裕介
ヘアメイク/唐澤知子(THE FACE MAKE OFFICE)
スタイリスト/小田優士(Creative GUILD)<藤田>、吉田ナオキ<佐藤>
取材・文/田部井徹(トリーヌ)

衣装協力<藤田>
・GLAM ADDICTION TOKYO(03-5728-4280)
・H>FRACTAL(03-6447-2432)
・Connecter Tokyo(03-6447-2894)

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numan編集部

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