荒牧慶彦、杉江⼤志、⼭崎⼤輝がシリアス朗読劇に挑む! 俳優陣の信頼関係に感動|うち劇『サイレント ヴォイス』レポート

IMAGE
実行犯は佐久田
言葉にできないおそろしさがあり、彼の歪んでしまった心は理解に苦しみます。
性悪説を肯定し、生まれ育った環境の不平等さに憤り、狂気的で自分勝手な人物……ですが、自分自身すら許すことができない頑なさを見たとき、なぜか悲しみが溢れるんです。「相手は犯罪者だ」と頭の中で理解はしていても。


彼を演じたのは杉江さん。一見意外な配役のように思えましたが、生み出された佐久田がとにかく素晴らしく、純粋悪のような人物が劇中に実在しており鳥肌が立ちました。
まばたきの回数を減らし、声音の強弱や小刻みな動きが徹底されていたため、佐久田に人間味があり生々しい。平のキャラクターとは対象的に表現されていました。

この対象的な2人が出会ったことで、佐久田は平にだけは唯一心が動かされたのではないでしょうか。

終了直後、杉江さんは「僕は感じたままにやらせていただきました。演じている最中に力が入りすぎて、台本のページがくちゃくちゃになりました。
佐久田という(激しい)人間を、マッキー(荒牧慶彦)さんの人となりのお陰でほぐしてもらえた気がします。」と、非常に難しい役の裏側では、俳優陣の信頼関係があったからこそだということを知り感動しました。


『サイレント ヴォイス』、言葉にならない言葉。
佐久田は実行判決の日、遺族への謝罪の言葉や本心を、自身の口から発することはなく無言のまま終えました。
しかし、平と新垣との出会いがなければ、最後の日まで遺族や世間を罵倒しつづけたはずです。真剣に向き合った平と新垣がいたからこそ、ほんの少しの救いがあった、そう感じられる作品でした。


執筆/ナスエリカ

⇒公演概要は次ページにて。

公演概要

『サイレント ヴォイス』

■出演
    荒牧慶彦/杉江大志/山崎大輝

■配信日時
    2020年5月16日(土)
     第1部 15:00から
     第2部 18:30から

第1部
荒牧慶彦(平健吾 役)杉江大志(佐久田冬馬 役 )山崎大輝(新垣優 役)
アフタートーク・楽屋トークつき

第2部
荒牧慶彦(平健吾 役)杉江大志(佐久田冬馬 役 )山崎大輝(新垣優 役)
アフタートーク・楽屋トークつき

■脚本・演出 西森英行
■プロデュース 丹⽻多聞アンドリウ
■公式サイト https://uchigeki.spwn.jp/events/200516-silentvoice
11 件
  

この記事のタグ

Comment

コメントはまだありません

編集者一覧

  • 小日向ハル
  • 二階堂宗一郎
  • 結城まひろ
  • 佐伯圭介
  • 白鳥雅
  • 乙女企画とは