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笑いもクズさもパワーアップ!高崎翔太ら出演|喜劇『おそ松さん』ゲネプロレポート

ショートコントのような短編がオムニバス形式で進んでいった前作とは異なり、今回は1本のストーリー仕立てに。さらに6つ子の父・松造を演じる佐久間祐人さんと母・松代を演じるザンヨウコさんを新メンバーに加えて、ドタバタの大騒動が開幕!
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(左から)高崎翔太さん、小澤廉さん、植田圭輔さん、北村諒さん、 赤澤遼太郎さん、柏木佑介さん

開幕からギャグフルスロットルな6つ子たち

舞台上には、6つ子たちが住む一軒家を再現したセットが立てられ、この松野家を中心にお話が展開していきます。

登場するキャスト陣も、ビジュアル&立ち振る舞いはキャラの個性そのままと言っても過言ではないクオリティ。そのため、髪型や衣裳はそっくりな6つ子たち全員が舞台上でわちゃわちゃしていても、それぞれが放つ強い個性から誰が誰だかをすんなり理解することできてしまうから不思議です。

そして、息の合ったやりとりやギャグの応酬を見ていると、喜劇『おそ松さん』囲み会見でキャストが語っていた「楽しく演じている」という雰囲気が客席にも伝わってきて、こちらも楽しい気持ちになれました。

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物語は夢を見ながら寝ていたおそ松(高崎翔太さん)が布団から起きるところから始まります。

そして、おそ松を起こしにきたチョロ松(植田圭輔さん)、自分の分だけの朝飯を買って帰ってきたトド松(赤澤遼太郎さん)、朝市で織田信長が履いていたというダメージジーンズを買ってきたカラ松(柏木佑介さん)、同じく朝市でタンスの引き出しをひとつだけ買ってきた十四松(小澤廉さん)、そしてひっそりと台所でパンを食べていたという一松(北村諒さん)が順々に登場し、いつもの日常が繰り広げられていきます。

とはいえ、これは『おそ松さん』なので、日常的光景といってもその内容は騒がしく、爆笑必至のネタのオンパレード。

奇跡のクズ長男・おそ松は、本作の重要なキーパーソンともいえる存在。自然なクズさを発揮しつつ、観客席と舞台の間をも無視したフリーダムさで冒頭から客席の心をつかみます!  

いろいろな意味で愛され次男なカラ松は、ダメージがでかすぎるジーンズをはいているせいでほぼパンツが見えているという最高に出オチな登場したり、ナルシストぶりを発揮するオーバーリアクションで観客を沸かせます。

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真面目そうでそうでもない三男・チョロ松は、切れのあるツッコミが冴えわたり、負のオーラを放つネガティブ四男・一松は、自虐の入った卑屈な絡みで客席をクスリとさせます。

予想がつかない五男・十四松は、なぜか脈絡もなく舞台袖から台車に乗って華麗に登場し、会場からは拍手が送られる場面があったり、末っ子気質のあざとい六男・トド松は、計算されつくした相変わらずの可愛さと腹黒さを発揮して客席を魅了します♪

6つ子演じるキャスト陣は舞台上で好き勝手しながらも抜群のチームワークでボケてツッコんで、アクションあり、下ネタあり、自虐ネタありなど、ギャグフルスロットルな内容で客席も終始笑いっぱなし!  

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一人一人ずつがおもしろくて魅力的な6つ子たちですが、場面によってコンビやトリオになることで垣間見える兄弟それぞれの関係性も必見です!

6つ子の両親、松造&松代も大暴走!?

タイトルに“喜劇”と銘打つだけあって、最初から最後まで、物語の本筋でも本筋から外れたところでも、ネタを詰めに詰め込んででお話は進行していきます。
6つ子たちの父・松造(佐久間祐人さん)と母・松代(ザンヨウコさん)による離婚宣言により事態は大きく動くことに。

お金を入れてくれる父と家事をしてくれる母は、6つ子たちがニート生活を送る上で必要不可欠! 2人が離婚してしまうと働かなくてはいけなくなるとクズな6つ子たちは「やばい!」と危機感を募らせることになります。

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佐久間祐人さん(松造役)とザンヨウコさん(松代役)
そもそも離婚の原因は、松造の男らしくない言動に松代がキレたこと。さすが6つ子の父親と思わせる納得のダメ親父ぶりを見せる松造は、しまいには酒を飲んで酔っぱらったあげくに一升瓶を振り回しての大立ち回り!

皆が集まる居間は修羅場……のようなダンスフィーバータイム! キャスト陣はスローモーション風に跳ねたりバク転したりとフリーダムに大暴れする収集のつかない状況に。そして、最後にはおそ松が父の持つ一升瓶に頭を勝ち割られてしまい……!?  

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と、これから一体どうなってしまうのかと客席をハラハラドキドキさせたところで場面は暗転、おそ松が布団の中で夢から目が覚めるという物語冒頭とまったく同じシーンに。

まさかの夢オチ!? と思いきや、実はおそ松が“予知夢”を見るスペックを手に入れていた、という衝撃の展開を迎えます。離婚を回避できなければ、ニート生活の破たん(※おそ松は頭部鈍器損傷の危機)が待ち受けるとあって、6つ子たちは両親の離婚回避のため知恵を振り絞ることに……。

ちょっと意外なポイントは、囲み会見時に小澤さんも「面白すぎる」と言っていた松代演じるザンさんと、松造演じる佐久間さん。佐久間さん演じる松造の非常に男らしくないダメ人間ぶりは残念すぎて逆に愛おしくなってしまうほど。

ザンさん演じる松代は“母”といいより“女”の面が前面に出ていることによるファニーでキュート&セクシー(!?)な姿にも注目!  

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原勇弥さん(ハタ坊役)、ザンヨウコさん(松代役)
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そして、6つ子たちキャスト陣とのからみもバッチリで、良い意味でも悪い意味でも彼らの“お父さん”と“お母さん”なんだな、とホロリとさせるところもあったりとお2人の名&迷演技が光ります。

実は交錯していく人間模様……!?

離婚危機回避の方法を探すため再び予知夢を見ようと寝たおそ松を除いて、兄弟たちは離婚の根本的な原因である松造の男らしさのなさをどうにかする作戦を考えつきます。

それは、悪党に絡まれた松代を父造がかっこよく救い出して男らしさをアピールするというもので、兄弟たちはその悪党役をチビ太(KIMERUさん)に任せることに!? 

そして、男らしさアピール作戦と平行して、6つ子たちの元には新規事業を立ち上げようとしているハタ坊(原勇弥さん)や、イヤミ(窪寺昭さん)のプロデュースでブロードウェイデビューしようとしているトト子(出口亜梨沙さん)といったおなじみのメンバーも現れます。  

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ハタ坊(原勇弥さん)、イヤミ(窪寺昭さん)、トト子(出口亜梨沙さん)、チビ太(KIMERUさん)
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一見、6つ子たちが迎えている危機とは関係ないように見えるメンバーたちですが、実はこれも後に離婚危機に関わってくることになり……!?
6つ子キャスト陣と同じく、サブキャラ演じるキャスト陣も『おそ松さん on STAGE~SIX MEN'S SHOW TIME 2~』から続投しているだけあって、完全にキャラをモノにした活き活きとした演技を魅せてくれます。

アイドルから一転、ブロードウェイ女優を目指すことになったトト子がミュージカル調に歌って踊ってと調子に乗りに乗った姿や、おでん愛があふれすぎた結果ドスの効いた悪党のようになってしまうチビ太や、相変わらず異質なハタ坊。

そして、とある“望み”を持つイヤミの少しじんわりくる切ない心情が描かれるシーンは、客席一体となった謎の感動を呼び起こす……!?

まとめ

本作では、客席を巻き込んだ、客席あってこその“笑い”や、中の人をいじった禁断のメタ的ネタがあったりと、豊富な種類の“笑い”が詰め込まれ、観る人の笑いのツボを確実についてくるはず!

また、すみっこで情けなくしょぼくれている松造、十四松にお姫様抱っこで運ばれる松代など、物語の中心とは外れたところでキャラのおいしい姿を見ることができたりするので、2度3度観ることで新たなネタを発見することができる喜劇『おそ松さん』。あなたは何度観に行きますか?(笑)

{% assign title = "喜劇「おそ松さん」" | split: "," %}{% assign items = "日程・劇場,出演者,スタッフ,主催,オフィシャルHP,公式twitter,コピーライト" | split: "," %}{% assign contents = "東京:日本青年館ホール 11月15日(木)~11月20日(火)
京都:京都劇場 11月23日(金・祝)~11月25日(日)
※公演回数・日時は変更の可能性があります
※チケット全公演完売
,【おそ松】高崎翔太 【カラ松】柏木佑介 【チョロ松】植田圭輔 【一松】北村諒【十四松】小澤廉【トド松】赤澤遼太郎
【トト子】出口亜梨沙 【イヤミ】窪寺昭 【チビ太】KIMERU 【ハタ坊】原勇弥【松造】佐久間祐人 【松代】ザンヨウコ
※出演者は変更になる可能性がございます。,原作:赤塚不二夫「おそ松くん」
演出:小野真一、脚本:小峯裕之、音楽:橋本由香利,エイベックス・ピクチャーズ株式会社,https://osomatsusan-stage.com/6tsugo/,@osomatsu_stage(https://twitter.com/osomatsu_stage),©赤塚不二夫/喜劇「おそ松さん」製作委員会2018" | split: "," %}{% render 'article_table2', arg1: title, arg2: items, arg3: contents %}

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numan編集部

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