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渡邊圭祐ドラマ『推しの王子様』感想 第3話に救われる…「誰だって最初はレベル1だもん」「編んでやるからな!」

フジテレビ系にて放送がスタートした新ドラマ『推しの王子様』、通称『推しプリ。7月29日(木)に放送された第3話では日高泉美(比嘉愛未)の熱意を気に入ったランタン・ホールディングスの社長、水嶋十蔵(船越英一郎)がペガサス・インクへの出資を考え直してくれることになったのですが……。

航が新たなプロジェクトを成功させるための救世主となった第3話でも、さまざまな名言が生まれました。もちろん、オタクが共感しちゃうセリフも!

『推しの王子様』フジテレビ公式サイトより

『推しの王子様』フジテレビ公式サイトより

via 『推しの王子様』フジテレビ公式サイトより

「誰だって最初はレベル1だもん。少しずつレベルアップしていくのも楽しいよ」

しっかりした社会人になると決意した五十嵐航(渡邊圭祐)。しかし正しい敬語、ビジネスマナー、難解なゲーム業界用語など、覚えるべきことの多さに早くも参ってしまっている様子。

そんな航に、泉美は社長として歩んできた道のりを振り返りながら「誰だって最初はレベル1だもん。少しずつレベルアップしていくのも楽しいよ」「できることも増えてって、いいこともいっぱいあるから」と励まし、本を読んで得られることを例に学ぶことの大切さと利点を伝えます。

しかし「頑張って覚えても、無駄になっちゃう時もあるんじゃない?」と納得しきれない航。
泉美は「無駄なんて一つもないよ。あなたが学んだことは全部、あなたの財産になる」と優しく教えるのです。この言葉にはさすがの航も何か感じ取ったようで、勉強する姿勢を改めていました。

私たちも胸に留めておきたいと思える言葉が続々飛び出したこのシーン。
経営を勉強して、会社を立ち上げて、社員を集めて、自分のゲームを世に送り出し、ヒットさせる。そんな偉業を、ゼロから成し遂げた泉美から発せられるからこそより響く金言のオンパレード。ゲームのレベルアップになぞらえた表現も秀逸でした。

趣味でも、仕事でも、学業でも……何かにチャレンジしようと思った時が始めどき。例えば定年を迎えた人が、趣味として始めた絵でプロになったなんて話も巷で聞くことがあります。自分自身の財産になると思って、どんなことにも臆さず取り組んでいきたいですね。

「キャラクターが生きてるからこそ魅力的なんだって」

コロコロ変わるランタン・ホールディングスの要望に振り回され、修正に次ぐ修正でペガサス・インクの社員たちは追い込まれていきます。最終プレゼンを目前に、今度はキャラクターを追加変更して欲しいとのリクエストが……。

出資のことを思えばその申し出を無下にするわけにもいかず、かといってこれ以上社員に負担をかけたくない。泉美は「ストーリーに変更を加えずにそれに合ったキャラを出して間に合わせる」と苦肉の策を打ち出します。

ですが、デザイナーの渡辺芽衣(徳永えり)は「社長、言ってましたよね。ストーリーは、キャラクターが生きてるからこそ魅力的なんだって。私、泉美さんがキャラクターを誰よりも愛している人だと思ったからついてきたんです」と反論するのです。

前髪の1cmにまでこだわってケントを作り上げた泉美が、他社のために声を震わせながら本意ではないであろう提案をするこの場面は辛くもありました。

調子のいいことばかり言って、こんなに頑張っているペガサス・インクのみんなを困らせるなんてランタン・ホールディングスめ……と怒りすら湧いてくるシーンでしたが、芽衣の言葉はもっともな指摘。視聴者の皆さんも、大好きなキャラクターが生きる作品のことを思い浮かべて「まさにその通り!」と感じられたセリフだったのではないでしょうか。

容姿、性格、特技、個性、境遇、他にもイメージカラーや口癖、好物、誕生日や身長など色んな個性を持って、文字通り作品の中を生き生きと動き回るキャラクター。彼らがいるからこそストーリーが色づくのです。どんなに仕上がった話の筋道があれど、やはりその世界を生きてくれるキャラクターがいなければ魅力に欠けてしまうのは事実でしょう。

クリエイターがキャラクターを大切に思ってくれていることが伝わるシーンでもありました。

「終わったら思いっきり…編んでやるからな…!」

そんな切羽詰まった状況の中でも、もうやるしかない! エンジニアの織野洋一郎(谷恭輔)は、作業を進めつつ愛する編み物の道具たちに「終わったら思いっきり……編んでやるからな……!」と語りかけます。

一見すると面白いセリフですが、これには洋一郎の推しへの愛が込められているのです。

辛い仕事をやりきったその先で、自分にあげたいご褒美こそ推し! この正念場を乗り越えれば推しを存分に愛でられると気合いを入れ直す姿は闘志がみなぎっているようにも感じられました。

また、洋一郎に限らず、ペガサス・インクの社員たちは自身のデスクに推しのグッズを飾っています。目の前に推しの姿があることで、応援されているようでやる気もアップしますよね。

すでに実践されている方も多そうですが、デスクに飾っておくのはもちろん、仕事や勉強に使う筆記用具やクリアファイルといった小物を推しグッズにしてみるのもおすすめです♪

「白馬の王子様を待ってる余裕なんてないから」

さらに追い討ちをかけるように、オフィスが停電に見舞われてしまいます。SNSではこのハプニングに「デザインとか予算とかのデータは大丈夫なの!?」とハラハラする声も。

悪いことの連続、パニックになる社員たちの姿に「会社を立ち上げてから、きっと私は、勇者にならないといけないんだと、そう思ってきた」「困った時、大切な仲間たちを守ることができる勇者に、ならなくちゃいけないんだと……」「現実の世界では、お姫様みたいに白馬の王子様を待ってる余裕なんて、ないから」と泉美。これまで社長として誰より頑張り続けてきたその理由を吐露するのです。

そこに、あの王子様がやってくる……!?

乙女ゲームのファンとして、乙女ゲーム会社の社長として。誰より作品とキャラクターを愛し、クリエイターをリスペクトし、ユーザーの目線に立ち、いいものを届けようと努力してきた泉美の頑張りが痛いほど伝わってきたこのシーン。

女性だってバリバリ働き活躍する今の社会において、白馬の王子様がいなくとも自分の手で成功していく泉美の姿はお手本にしたいほどに輝いていますよね。

でも、泉美だって一人で色んなことを抱えてキャパオーバーになり、どう進むべきかわからなくなってしまうこともある。そんな時にまさに王子様のように現れた航はケントそのもののようでした。航の成長も伝わり、めげずに教育し続けている泉美の努力も少しずつ報われ始めているようです。

「失敗だって、知るってことでしょ。立派な経験だもん」

その後、航の発見に救われ、新たな活路を見出した泉美。最終プレゼンを成功させ、見事ランタン・ホールディングスからの出資も決まりました。

ピンチを脱するヒントをくれた航にお礼を言うと、彼は学ぶ意味がわかったような気がすると告げ、「今まで仕事で失敗ばっかりだったから、もう何かを知る努力なんて、しても無駄だって思ってました。でも、そうじゃないかもって」と続けます。

これに泉美は「失敗だって無駄じゃないよ」「失敗だって、知るってことでしょ。立派な経験だもん」と答えるのです。

最初に取り上げた「無駄なんて一つもないよ。あなたが学んだことは、全部あなたの財産になる」とも通ずるこのセリフ。前向きな泉美のマインドに、こんな上司が欲しいと感じた方も少なくないのではないのでしょうか。

失敗すると、どうしても萎縮してしまいがち。航のようにもうやめてしまいたいと感じる気持ちにも共感できます。
しかし、失敗を経験することによって「こうしたら失敗したから、次はこんな方法で試してみよう」と成功するにはどうしたらいいのか考えることにもつながります。失敗を悲観することなく、一つの糧として受け止めてチャレンジし続けられる精神を持ちたいものです。

第4話も注目!見逃し配信も♪

次回、第4話は芽衣の推し活にスポットが当たるもよう。推しの2.5次元俳優・三上悠太(仲村宗悟)の舞台全通のため、ものすごい勢いで仕事を片付けるのですが……? またしても名言の宝庫となる予感です!

第3話はFODプレミアムやTVerなどで配信中。見逃してしまった人はチェックしておきましょう♪

<予告>木曜劇場「推しの王子様」第4話8月5日(木)よる10時放送!

■『推しの王子様』第1話感想 名言だらけでオタク共感!「推しは生きる力をくれる」
https://numan.tokyo/drama-stage/K1kNW
■『推しの王子様』第2話に胸打たれた…!「推しは今日も変わらず尊い」「1mm単位にこだわって作ってんだよ」
https://numan.tokyo/drama-stage/5XgGz
■『青天を衝け』『推しの王子様』…実はドラマ出演している声優たち。梶裕貴、仲村宗悟etc.
https://numan.tokyo/drama-stage/7vF06

ドラマ『推しの王子様』放送情報

毎週木曜よる10時〜 フジテレビ系にて放送中

キャスト
日高 泉美…比嘉 愛未
五十嵐 航…渡邊 圭祐
光井 倫久…ディーン・フジオカ
古河 杏奈…白石  聖
渡辺 芽衣…徳永 えり
有栖川 遼…瀬戸 利樹
小原 マリ…佐野ひなこ
織野洋一郎…谷  恭輔
藤井  蓮…藤原 大祐
水嶋 十蔵…船越英一郎

スタッフ
脚本
阿相クミコ
伊達さん(大人のカフェ)

音楽
瀬川 英史

主題歌
Uru『Love Song』
(ソニー・ミュージックレーベルズ)

挿入歌
DEAN FUJIOKA『Runaway』
(A-Sketch)

編成企画
狩野 雄太
江花松樹

プロデュース
貸川 聡子

演出
木村 真人
河野 圭太
倉木 義典

制作著作
共同テレビ

<予告・60秒>木曜劇場「推しの王子様」第2話7月22日(木)よる10時放送!

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numan編集部

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