純烈 新メンバー！岩永洋昭の特撮ヒーロー時代を振り返る。『仮面ライダーオーズ』では肉体美が話題に

『仮面ライダーオーズ』いや全特撮ファンに朗報が届きました！　大人気男性歌謡コーラス・グループ「純烈」に、『仮面ライダーオーズ』で伊達明／仮面ライダーバース役を演じたことで知られる岩永洋昭さんが新加入することが明らかになったのです。

2022年内で脱退することが発表されている小田井涼平さんに代わる新たなメンバーとして活躍が大いに期待されているわけですが、岩永洋昭さんと言えば、他のメンバーと同じく、特撮作品で大きな活躍を魅せてきた俳優です。
本稿では、岩永洋昭さんの「純烈」加入を祝して、彼の特撮作品における活躍を振り返ってみようと思います。

2000年にモデルとしてデビューを飾り、芸能界入りを果たした岩永さんは、2004年より俳優業にも精力的に取り組むようになりました。そんな彼の名前が大きく知れ渡るきっかけを作った作品が、2008年から2009年にテレビ東京系にて放映された特撮ドラマ『トミカヒーロー レスキューフォース』です。

同作は、世界消防庁の組織であるレスキューフォースが、地球滅亡を企む悪の組織「ネオテーラ」によって起こされる人知を超えた災害「超災害」に立ち向かっていく姿を描きます。
当時29歳だった岩永さんは、同作の主人公であるレスキューフォースを率いる隊長の石黒鋭二役を演じました。

普段は落ち着いた雰囲気の頼れる上司気質でありながら、ひとたび現場での救助活動に出動すると、若かりし頃の熱血漢ぶりを発揮。レスキューフォース5人目の戦士であるR5に着装した際には、すべてにおいてやり過ぎてしまうおっちょこちょいぶりも発揮する表情豊かなキャラクターでした。

昭和のヒーローを彷彿させるオーラを纏いながらも、どこか親しみやすいコミカルな魅力も見せつけるその演技は、子供だけでなく、一緒に視聴していた親世代からも支持を集めました。

その後も2008年公開の映画『トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE ～マッハトレインをレスキューせよ！』や後継番組である『トミカヒーロー レスキューファイアー』で存在感を発揮しています。

『トミカヒーロー レスキューフォース』放送終了の翌年にテレビ朝日系にて放送を開始した特撮ドラマ『仮面ライダーオーズ』では、同作の2号ライダーである仮面ライダーバースに変身。

同作は、ちょっとのお金と明日のパンツさえあれば十分に生きていけると考える火野映司が、ひょんなことから仮面ライダーオーズに変身することになり、欲望の怪人グリードと熾烈な戦いを繰り広げていく姿を描いた作品です。

岩永さんが演じる伊達明は、医師として世界中を飛び回る「戦う医者」の異名を持った医師。
紛争地域での医療活動中、頭部に銃弾を受け、その銃弾を取り除く摘出手術を受ける費用を稼ぐために、仮面ライダーバースへと変身するキャラクターです。
ＴＶシリーズ第16話で初登場を飾り、2号ライダーとして卓越した存在感を発揮しました。

『トミカヒーロー レスキューフォース』時代と同じように、親しみやすい表情をいくつも魅せてくれるのですが、それと同時に、人命救助に当たる際には医療に対する覚悟と真摯な姿勢も見せており、そのギャップが最大の魅力でした。また、鍛え上げられた肉体美も披露し、当時は大きな話題となりました。

ミルク缶を背負いながら登場する場面は、伊達明もとい岩永洋昭さんの代名詞になっていると言っても過言ではありません。

岩永さん自身は『仮面ライダーBLACK』『仮面ライダーBLACK RX』のファンであることを公言しており、仮面ライダーへの変身は憧れであったことが伺えます。
放送当時に公開された劇場版や2022年に公開された『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』でも伊達明として活躍を魅せるほか、2020年のＶシネマ『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』にも友情出演を果たしています。

仮面ライダーバースとしての戦いを終えた岩永洋昭さんに安息の時はありませんでした。時を置かずして、今度は宇宙刑事シャイダーとしての戦いが幕を開けたのです。

2012年公開の映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』にて、新世代のシャイダーこと鳥丸舟役に抜擢された岩永さんは、その後、2018年までの6年間にわたり同役を演じ続けることになりました。

中でも、「平成宇宙刑事シリーズ」として新たに打ち出された2014年のＶシネマ『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』では主役を務め、特撮作品における初主演を飾ったのも記憶に新しいですね。

2代目シャイダーである岩永さん扮する鳥丸舟は、とにかく女たらしのチャラチャラした男なのですが、パートナーであるタミーに対してはとても熱いものを持っており、彼女のためなら命を賭して戦いに向かう熱血漢ぶりも兼ね備えたキャラクター。
筋骨隆々なワイルド系イケメン俳優である岩永洋昭さんにとっては、これ以上ないハマり役だったと言えるでしょう。

宇宙刑事シャイダーは2018年公開のVシネマ『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』で、宇宙刑事ギャバン率いるスペース・スクワッドの一員として登場しており、今後もまだまだ活躍の余地が残されています。さらなる活躍にも期待しましょう！

ここで紹介した作品以外にも、声優としてアニメ『ベルセルク』の主人公ガッツ役などでも有名な岩永洋昭さん。
さらに『映画刀剣乱舞-継承-』では日本号役、『「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage』オールマイト役、舞台『血界戦線』クラウス・V・ラインヘルツ役など、マンガ原作作品にもたびたび出演し、見事にキャラクターを再現。着実にファン層が拡大していったのです。

2023年からは「純烈」のメンバーとして活躍の場をさらに広げていくことでしょう。その親しみやすい魅力と熱い歌声を我々に届けてほしいものですね。

（執筆：zash）