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山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?|舞台「RE:CLAIM」インタビュー

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「王室教師ハイネ -THE MUSICAL-」など数々の2.5次元舞台作品を生み出す脚本・演出家の吉谷光太郎さん。その吉谷さんによるオリジナル舞台として上演された舞台「RE:VOLVER」植田圭輔さんを主演に迎え、作り込まれた世界観に多くの人が引き込まれました。

そんな舞台「RE:VOLVER」の前日譚となる舞台「RE:CLAIM」。前作では植田さん演じる聖木(スズキ)とともに“都市海賊(仮)”として活躍した、玄汰(クロダ)壬浦(ミウラ)の過去の物語となります。「RE:VOLVER」ではすでに親友、相棒ともいえる関係性が成り立っていた2人でしたが、少年時代の“都市脱出計画”失敗からどんな生き方をしていたのか、そして聖木たちと再会するまでにはなにを経験したのか……。 1年半ぶりに、それも少年期の彼らを演じることとなる山田ジェームス武さん櫻井圭登さんに今のお気持ちや、前作を振り返ってのお話をお伺いしました。

思ったより早く来た玄汰と壬浦のターン

――舞台「RE:CLAIM」のオファーがあった時の率直なお気持ちはいかがでしたか?

山田ジェームス武(以下、山田):前作「RE:VOLVER」の時点で、吉谷さんは「他のキャラクターの作品もやりたい」とは仰っていて、いつかやれたらいいな、楽しみだなと思っていたら、第2弾としてこんなに早くその機会をいただけてビックリしました。

櫻井圭登(以下、櫻井):もっと他のキャラクターから掘り下げていくのかと思ったら僕らだった! っていう(笑)。

山田:そう、急に来たね(笑)。嬉しいですが!

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?...

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?|舞台「RE:CLAIM」 写真1

――それぞれの役の印象を教えてください。前作「RE:VOLVER」の初日舞台会見で、キャラクターたちは吉谷さんの“あて書き”(※その役を演じる俳優をあらかじめ決めておいてから脚本を書くこと)に近いというお話がありましたが、役と自分で似ているところはありますか?

山田:僕は他の作品で悪役をやることが多くて……さっきメイクさんにも顔が怖いって言われちゃったんですけど(笑)。吉谷さんが「暗い要素は含みつつ、“悪”じゃないジェーを見たい」っていう気持ちで書いてくださったそうです。あて書きと言っても、似ているところがすごく多いかといったらそういう感覚ではないのですが、やっぱり「演じやすいな、入り込みやすいな、楽しいな」とは思いますね。

櫻井:でも玄汰の人情深いところは似ていると思います。

山田:本当に? 俺、あんま、圭登に情はないんだけど。

櫻井:やめてくださいよ! W主演で一緒にやっていくんだから!

山田:どのタイミングで差し入れのお弁当入れるか、話し合おうな(笑)。

櫻井:よろしくお願いします(笑)。

――櫻井さん演じる壬浦はご自身とは似ていますか?

櫻井:根っこがネガティブで、でも自分を変えたくてもがいているところが僕と似ていますね。感情がリンクする分、繊細に表現していけたらなと思います。

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?...

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?|舞台「RE:CLAIM」写真2

「吉谷さんの頭の中どうなってんだ!?」

――お互いの役に対する印象はいかがでしょう?

山田:役に対しての印象というか稽古で見ていての印象になりますが……壬浦、大変そうだよね。前作だと冒頭からずっと話し続けてるし、テンション高いし。

櫻井:意外と前作の時点で台詞が多かったんですよね(笑)。

山田:役に対してはハマり役で素敵だなって思ってました。俺はあんなにキャピキャピできないもん。

櫻井:キャピキャピしてました!? 

山田:してたしてた(笑)。すごいよ。

櫻井:ありがとうございます(笑)。僕も役いうよりもジェーくんに対する印象になってしまいますが、玄汰と壬浦、ペア感の強いキャラクターをやらせていただいて、ジェーくん自身がすごく芯の強い人だなと感じました。どっしりしていて、ベテラン感というか……。

山田:いやいや、それは言いすぎ! あのカンパニー、みんなすごかったじゃん。だから「負けてられないな、凄み出しとこう」って気を張ってたところはあるけども。

櫻井:心強かったです。全部受け止めてくれるので、僕は壬浦として好き勝手できました。今回はそんなジェーくんとW主演ということで本当に楽しみです。

――世界観、物語についての印象はいかがでしょうか?

山田:久しぶりに前作の映像をみたのですが、音響・照明・映像演出もすごいし、物語としての情報量も多くて、お客様も盛り沢山な作品だっただろうなと改めて思いましたね。これがオリジナル作品って……吉谷さんの頭の中どうなってんだ!? って(笑)。

櫻井:すごいですよね。今回は玄汰と壬浦の友情、絆はいつどこで結ばれたのかが分かる、前作よりも過去のお話になるので、また1から吉谷さんと話し合って、世界観やキャラクターへの理解を深めていくんだと思います。「RE:VOLVER」の時とはまた違った壬浦もお見せ出来たらなと思います!

山田:どんな壬浦が見られるの?

櫻井:それは……これからですよ(笑)。

山田:(笑)。

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?...

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?|舞台「RE:CLAIM」写真3

取り戻したいのは、やっぱり……

――前作「RE:VOLVER」の稽古時点で、吉谷さんから今回の「RE:CLAIM」で描かれるような細かいキャラクターの過去設定などは提示があったのでしょうか?

山田:そこまで細かくは聞いていなかったですね。勿論、生みの親なので、吉谷さんの頭の中ではある程度想定があったと思いますが、僕らが演じる玄汰たちキャラクターと、吉谷さんの頭の中にあったイメージをすり合わせてくださっていたというか……基本設定のみで、かなり自由にやらせてもらったよね?

櫻井:そうですね! すごく伸び伸びやらせてもらいました。

山田:なので、前作で僕らが演じた玄汰と壬浦も踏まえてくださった上での「RE:CLAIM」、過去編になるのではないかなと思います!

――今作で挑戦してみたいこと、期待していることはありますか?

山田:僕は前作以上に殺陣がやりたいです! 最近ちょっと殺陣をしない期間が続いていたので、うずうずしてしまって……その分、今回の「RE:CLAIM」にぶつけたい!

櫻井:殺陣は前作でも沢山あったので楽しみですよね。僕の期待は、セットですね! 前作もすごかったので。

山田:すごかった!

櫻井:ですよね! 今作ではどんなセットが組まれるんだろうと思って。それによってアクションや殺陣も変わってくるので、ワクワクしています。

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?...

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?|舞台「RE:CLAIM」写真4

――この「RE:CLAIM(reclaim)」には“取り戻す”という意味がありますが、お2人が取り戻したいものは何かありますか?

山田:僕は“バスケ”、ですかね。17歳の時に千葉県選抜で、19歳くらいの頃がピークだったかなと思っていて……。この前久しぶりに当時の選抜メンバーで集まってバスケをやったんですけど、僕だけ高校までだけど、他のメンバーはみんな大学でもやっていたから、実力差がすごくついちゃってて。楽しかったけどちょっと悔しかったんです! もう年々動けなくなっていく……筋肉痛がすぐ来ないのが怖い!

櫻井:取り戻したいものか……うーーん……。

山田:何も失ってないの(笑)?

櫻井:いや違うんですよ、失いすぎてて気づいてないんです(笑)。でもやっぱり……ジェーくんとかぶっちゃうけど若さかな。高校生くらいに戻ってみたい。

山田:やっぱそうなるよな。今の知識や経験値を持ったまま小6くらいに戻れたら最強だなとか考えちゃう。

櫻井:スーパー子役ですよ。オファー沢山来ちゃう(笑)!

山田:まあ……結論2人とも取り戻したいものは“年齢”、ということで(笑)。

――では最後に、観に来てくださるお客様にひとことお願いします。

櫻井:前作「RE:VOLVER」では、素敵なキャスト陣に囲まれながら、沢山の経験をさせていただきました。今作でも責任をもって、新たなキャストの方々と、続投キャストの方々と、吉谷さん、ジェーくんと一緒に、舞台「RE:CLAIM」にぶつかっていきたいなと思います。

山田:「RE:VOLVER」は、素敵なキャスト・スタッフ、そしてお客様に恵まれて、めちゃくちゃいい環境で芝居が出来て、本当に楽しかったんです。その時からいつか他のキャラクターのお話も、と言っていた中、今回圭登とW主演でそれが実現出来ることがすごく嬉しいです。キャラが濃すぎる新キャストが4名も加わるので、前作では座長の植ちゃんの背中を見ながら頑張りましたが、今作では皆を引っ張っていけるように圭登と共に頑張ります。

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?...

山田ジェームス武、櫻井圭登が“取り戻したいもの”とは?|舞台「RE:CLAIM」写真5

まとめ

山田さん、櫻井さんによる“過渡期”の玄汰と壬浦は誰と出会い、どんな人生を歩んで再び“都市海賊(仮)”の一員として集まったのか……。オリジナル作品ながら、城塞都市“霞宮(カミヤ)”を舞台にしたノワールな世界観が魅力の今作。玄汰と壬浦の過去が描かれることで、より物語に“奥行き”が生まれ、キャラクターの魅力も倍増する予感です。

インタビュー・写真/通崎千穂(@tsu_otometsu

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公演概要

舞台「RE:CLAIM」

■日程・劇場
☆東京公演
日程:2020年4月23日(木)~29日(水祝)
劇場:あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
(東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F)

☆大阪公演
日程:2020年5月2日(土)~5月3日(日)
劇場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
(大阪市中央区大阪城3-6)

■STORY
少年時代の『都市脱出計画』失敗から月日がたち、仲間を失った喪失感から生きる力もなくただ腐っていた壬浦(ミウラ)は、霞宮(カミヤ)の地下道にてゴミをあさりながらみじめに生きていた。

ボロボロの壬浦の前に探偵を名乗る男、葉取(ハトリ)と殺し屋の紗灘(サナダ)が現れる。葉取たちは刑事組織に雇われ、脱出計画の首謀者を追っていると言う。彼らに自らの生きる光を見た壬浦は、かつて親友の玄汰(クロダ)にもらった貝殻を握りしめ、玄汰に再び会うために葉取たちと行動することとなる。

一方、玄汰は計画失敗で深手の傷を負い、命からがら逃げてくる途中で意識を失う。その後、埋都(ウメヅ)という革命軍のリーダーに拾われる。一命をとりとめた玄汰は持ち前の戦闘力で革命軍の一員として認められていく。霞宮の狭い夜の星空を眺め、今でも強く思い出すのは仲間、特に親友である壬浦のことであった。

ある時、革命軍をせん滅する為、若き司令官の志岐(シギ)は帝國軍霞宮対策本部に着任することとなる。その頃、埋都と玄汰は革命軍を率いて帝國軍へ抵抗すべく、地下道からの侵攻を秘密裏に実行しようとしていた。

『RE:VOLVER』の時代から遡ること10年。霞宮の地下道で巻き起こる熱き群像劇。

■CAST
山田ジェームス武、櫻井圭登、荒木健太朗、長江崚行、吉岡佑
碕理人/山岸拓生・タイソン大屋

■STAFF
原案・脚本・演出:吉谷光太郎
アクション監督:奥住英明(T.P.O.office)
音楽:tak
振付・ステージング:MAMORU
美術:青木拓也
照明:加藤学(ブルーモーメント)
音響:ヨシモトシンヤ(sacra sound)
衣裳:新朋子(COMO)
ヘアメイク:西村裕司(earch)
演出助手:國重直也
技術監督:寅川英司
舞台監督:佐光望

■公式サイト:http://revolver-stage.com/

■公式Twitter:@REVOLVER_STAGE

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numan編集部

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