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溝口琢矢熱演! 舞台『ジョン万次郎』ゲネプロレポート公開

緊張とワクワクが隠せない囲み会見! 

歴史上の人物や出来事を深く取り上げる『もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ』の第6弾となる舞台『ジョン万次郎』が、6月14日(木)、EXシアター六本木(東京)にて初日を迎えました。初日公演の前には、多くの取材陣を集め、囲み会見と公開ゲネプロが行われました。

舞台『ジョン万次郎』は、若手実力派俳優で『仮面ライダー』シリーズなどで活躍した溝口琢矢さんが主演。万次郎の波乱万丈の人生を描いた作品です。
囲み会見で溝口さんは、「ジョン万次郎は周りの人に支えられて成長していった人物です。色々な人から色々なものを吸収して、彼がどう成長していったのかを見て頂けたらと思います」とコメント、緊張感を見せながらも今日から始まる公演にワクワク感を隠せない表情を見せていました。

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溝口琢矢熱演!舞台『ジョン万次郎』ゲネプロレポート numan(ヌーマン)

左より、山下聖菜(キャサリン/鉄役)、細貝圭(ホイットフィールド船長役)、荒木宏文(武市半平太/ジョリー役)、溝口琢矢(ジョン万次郎役)、石原壮馬(五右衛門役)、正木郁(寅右衛門/福沢諭吉役)ら6名。

「Never give up!」異国の地で強く生き抜く青春時代

囲み会見が終わり、公開ゲネプロのためにEXシアターの客席につくと、まず目を引くのが、舞台上にしつらえられた大きな階段状のセット。時に遭難する船になり、時に家になり、その都度目の前に迫力の展開を作り上げていました。

物語は、万次郎たち土佐の漁師たち一行が荒波の中遭難する場面からスタート。たどり着いた島で数ヵ月過ぎたある日、遠くに捕鯨船が。最初は初めて見る異国人に「人食い鬼じゃー!!」と慌てふためいたものの、万次郎は「あの人たちの言葉を覚えたいんじゃ」と持ち前の好奇心旺盛な性格からグイグイとメリケン(アメリカ)人たちと距離を縮めていきます。ハワイ島を経て、彼らとの生活を重ねる中で、ホイットフィールド船長(細貝圭)から耳にした言葉「Never give up」が、万次郎の胸に強く刻まれることになります。

文化の違いや差別による苦しみに遭いながらも、少年から青年への日々を異国の地で生き抜く万次郎の姿は、観る者を一気に引き込んでいきます。

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漂着した無人島で生活する万次郎をはじめとする土佐の漁師たち。助けとなるメリケン(アメリカ)の捕鯨船が遠くに見える!
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文化の違いや差別による苦しみに遭いながらも、少年から青年へ成長していく万次郎。
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ホイットフィールド船長(細貝圭)に励まされる万次郎(溝口琢矢)。万次郎の養父となった船長は、あらゆる場面で万次郎を勇気づけ、導きます。

決死の覚悟で帰国し維新の志士と歩む! 時代に翻弄され迸る激情

 異国の地で生き抜いた10年後、決死の帰国を果たした万次郎を待ち受けていたのは幕末の動乱期。メリケンでの経験や知識は時代に活かされつつも、その経験により、時代に翻弄されることになります。
この作品ではジョン万次郎はほとんどの場面に登場します。そのため、それを演じる溝口琢矢さんの重圧は大きいはずですが、まっすぐで生き生きとした少年性から、困難に打ち克つ青年の逞しさまで、見事に表現していました。

万次郎とともに歩む五右衛門を演じた石原壮馬さんなど、同世代の俳優たちの正面からぶつかっていく姿や、ジョリーと武市半平太という二役を見事に演じ切った荒木宏文さん、また、勝海舟の軽やかで人情味あふれる人柄を笑いを交えて演じた山崎樹範さんの存在感もこの作品の大きな見どころ。
ちなみに、勝海舟とジョン万次郎の思わず笑ってしまうコントのようなワンシーンもあり、おそらく本番での日々の変化も楽しみな場面の一つになるはずです。

囲み取材では、「ジョン万次郎は、初めてアメリカに渡った日本人として有名ですが、学校の授業では習わない部分や知られていない部分も多かったりします。その中で、今回、舞台を通して“こうした人生を歩んだ人なんだ”ということが伝わったらいいなと思います」とコメントしていた溝口さん。その言葉通り、ジョン万次郎の人生に驚かされ、出会った人たちとの交流の深さにその都度、心動かされます。

物語の終盤、“開国”に向けて揺れ動く日本の中で、ジョン万次郎が思いの丈を吐き出すように語り尽す場面は圧巻。感情を爆発させ、溢れる思いを叫びつつけるジョン万次郎の姿は、今を生きる人への大きなメッセージとしても響いてくるはずです。

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役人たちに囲まれる武市半平太(荒木宏文)。左には捕縛された岡田以蔵(輝山立)の姿が……?
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万次郎が思いの丈を吐き出すように語り尽す姿に圧倒されます。

まとめ

以上、もっと歴史を知りたくなるシリーズ第6弾、舞台『ジョン万次郎』のゲネプロレポートをお届けしました。

ジョン万次郎という歴史上の人物が、溝口琢矢さんをはじめとする若い俳優たちの背中を押し、それが舞台上で大きなパワーとなって湧き上がってくるこの作品。
間違いなく、観終えた時に爽快感を残してくれる作品です。

取材・文/田部井徹(トリーヌ)

ギャラリー

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学校に通う万次郎。目の敵にする者も多い反面、理解者も。
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語る万次郎。
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日本へ決死の帰国を果たす直前、ハワイ島でかつての漁師仲間と再開する万次郎。一緒に帰国を促すのですが……。
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万次郎に海外の様子を尋ねる島津斉彬(武智健二)。
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万次郎と語り合う土佐藩士・吉田東洋(鷲尾昇)。
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ホイットフィールド船長(細貝圭)。万次郎の成長を心優しく見守ります。演じる細貝さんは、10代をアメリカで過ごしていたこともあり、稽古中に翻訳を頼まれることもあったそうです。
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功績を認められ、生まれ故郷の地名「中浜」の姓を名乗り、侍となった万次郎。
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万次郎と、妻となった鉄。演じる山下聖菜さんは、万次郎がアメリカで暮らしていた際の学友キャサリンの2役を演じています。
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吉田東洋に刀を向ける、岡田以蔵(輝山立)。お互い土佐藩士同士ながらも、理解しあうことは……。
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水戸藩主・徳川斉昭(井深克彦)。攘夷論を展開します。
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武市半平太(荒木宏文)は、吉田東洋を狙いますが……?
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万次郎の思いの丈が満ちる、舞台のクライマックス。
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西郷隆盛(石井智也)を、万次郎や勝海舟(山崎樹範)は説き伏せようとします。
{% assign title = "もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ第6弾『ジョン万次郎』 " | split: "," %}{% assign items = "日程,劇場,原案,脚本,演出,企画,主演,出演,公式サイト" | split: "," %}{% assign contents = "2018年6月14日(木)~6月24日(日),EX THEATER ROPPONGI,「ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂」(集英社文庫)マーギー・プロイス(著) 金原瑞人(訳),鈴木哲也/金沢知樹,大関真(劇団スーパー・エキセントリック・シアター),座間隆司,溝口琢矢(ジョン万次郎),荒木宏文、石原壮馬、正木郁、石賀和輝/山下聖菜/細貝圭、石井智也、井深克彦、寿里、輝山立/鷲尾昇、武智健二/山崎樹範,http://mottorekishi.com/johnmung/index.html" | split: "," %}{% render 'article_table2', arg1: title, arg2: items, arg3: contents %}
ⒸBased on “HEART OF A SAMURAI” by Margi Preus Japanese language theatrical live performance rights arranged with Margi Preus
c/o Books Crossing Borders, New York through Tuttle-Mori Agency,Inc., Tokyo
ⒸMizuhito Kanehara/Shueisha
Ⓒ「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」製作委員会(テレビ朝日ミュージック ローソンHMVエンタテイメント)

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numan編集部

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