藤原竜也が演じた“強烈キャラ”4選。絶叫演技の迫力がすごい…!

その端正なマスクと高い演技力で、王道…とはちょっと違う癖ありすぎな役を演じてきた藤原竜也さん。映画館で予告編を見ている時に彼の絶叫演技が出てくると引き込まれると同時に観客も少し顔がほころんでしまいます。

その理由はもはや唯一無二ともいえる圧倒的な迫力のある演技。今回は藤原竜也さんが演じた強烈キャラを振り返ります。

DVD『カイジ 人生逆転ゲーム』

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『DEATH NOTE』夜神月役

まずは藤原竜也のクセ強イケメンイメージを決定づけた実写化映画の名作『DEATH NOTE(デスノート)』2部作。情報量の多い原作をしっかりまとめつつ、映画的な見せ場もオリジナルで入れ、名前を書いた人間を殺す死神のデスノートで世の悪人に裁きを下そうとする天才青年の物語をスリリングに描きました。
DVD『DEATH NOTE』

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佇まいだけでただ者じゃない「天才」の雰囲気を醸し出す藤原さんは、持ち前の強烈な表情と叫びの演技で原作の数々の名場面を再現。「僕はキラなんかじゃない!信じてくれよ!」という実写オリジナルの叫びは、予告でも使われ、当時真似した人も多かったのではないでしょうか。
何でもできるイケメンの天才で、正義感も強く、しかし目的のために平気で他者を踏みにじる原作の強烈なキャラを説得力を持って再現できるのは藤原さんしかいなかったでしょう。こちらも再現度完璧と言われたL役の松山ケンイチさんとはその後実写作品で3度共演する名コンビとなりました。

『カイジ』シリーズの伊藤開司役

こちらも藤原さんの代表作となったのが、福本伸行先生の大人気ギャンブルマンガ『カイジ』シリーズの実写映画シリーズです。1作目は原作の特殊ギャンブル「限定ジャンケン」「チンチロ」「鉄骨渡り」「Eカード」を上手くまとめて再現し、2作目は伝説のパチンコ「沼」編に挑み、3作目は経済が崩壊しかけた近未来の日本が舞台の完全オリジナルストーリーで、福本先生考案の奇抜なゲームの数々が描かれました。
藤原竜也版カイジは、特徴的な尖った顎などのビジュアルだけでなく、髪型なども特に似せていませんでしたが、夜神月とは全然違う人生どん底の借金青年を体現。

ダメダメだけど意外なところで才覚が覚醒するカイジを、原作以上の強烈な顔芸も込みでスクリーンに再現させました。運否天賦ではなく自分のひらめきと覚悟で何とか状況を打開する物語に、さらなる緊迫感を持たせる名演を見せています。

Blu-ray『カイジ ファイナルゲーム』

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利根川役の香川照之さんとのEカードの顔芸対決の迫力、鉄骨渡りでの三石健さん演じる石田さんとの別れ、松山ケンイチさん演じる佐原との叱咤のやり取りなど、名場面は多々あります。

特に、大好きなお酒を1ヶ月絶ったうえで再現した原作の伝説の「犯罪的ビール」のシーンは、思わず喉が鳴ってしまうほどおいしそうで「ああカイジだなあ」と思わされる説得力がありました。

『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』志々雄真実役

佐藤健さんの緋村剣心の再現度でも話題になった実写版『るろうに剣心』シリーズのなかでも最大規模の戦いにして、いちばんヒットした「京都大火編/伝説の最期編」。原作通り剣心の最大の敵となったのは、全身にやけどを負った幕末の最強の人斬りにして日本征服を目論む・志々雄真実です。
藤原竜也さんは全身にやけどメイクを施したうえで包帯を巻いた志々雄を演じ、その狂気と圧倒的強者としての風格を再現。藤原さんの気迫が、さらに実写『るろ剣』の評価をさらに押し上げたと言っても過言ではないでしょう。一言一言にぎらついた野心と怨念がこもったような声と眼光の演技が凄すぎます。
DVD『るろうに剣心 京都大火編』

DVD『るろうに剣心 京都大火編』

via DVD『るろうに剣心 京都大火編』
そして、7時間を越える映像素材が撮られたクライマックスの戦いは、心身ともに限界に近づきながらの撮影だったとのこと。原作通り、剣心だけでなく、斎藤一、相楽左之助、四乃森蒼紫を相手取っての壮絶なバトルを再現しています。

実写でこの非現実的な場面描けたのは、藤原さんの身のこなしと演技力による強さの説得力があってこそでしょう。ジャンプ屈指の悪のカリスマをここまで再現できるのは藤原さんしかいなかったのではないでしょうか。燃えながら高笑いする志々雄真実の姿は、火力こそ原作より弱いながらも、見事な狂気とカッコよさがありました。

『ノイズ』泉圭太役

過疎化に苦しむ離島を盛り上げようと独自の黒イチジクを開発した男と、その幼なじみと島の駐在が、うっかり死なせてしまった凶悪犯の死体を隠そうとしてどんどんドツボにハマっていくサスペンス。筒井哲也の同名マンガの映画化で、藤原さんは主人公の泉圭太を演じ、その幼なじみの田辺純役の松山ケンイチさんと3度目の共演となりました。
DVD 『ノイズ』

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藤原さんはいつもの前にぐいぐい来る雰囲気ではなく、受け身で事態に巻き込まれていく主人公を抑えたトーンで演じましたが、焦り顔が同情を呼びながらもどこか笑ってしまうブラックユーモアも醸し出していて、しっかり藤原竜也風味もある映画です。

アラフォーになって少しくたびれている雰囲気かつ、叫ばず振り回されまくりな藤原竜也が見られる新感覚の作品となりました。原作とはまた違う切ないラストも味があります。

蜷川幸雄さんの伝説的舞台『身毒丸』でのデビューから高い評価を受けている藤原さん。その演技はニューヨークやロンドンなど海外で培った舞台経験も生かされているのかもしれません。ネット上で数々の名言がひとり歩きしているのは、常に観客の心に強いインパクトを残してくれているからでしょう。
(執筆:今泉)
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numan編集部

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