双海 しお
エンタメジャンルで執筆するフリーライター。2.5次元舞台が趣味かつライフワークで、よく劇場に出没しています。舞台とアニメとBLが好き。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。
――先日のドリライでは今牧さんをはじめとした青学(せいがく)11代目が卒業となりました。今作に臨むにあたり、心境の面でこれまでと違う部分はありますか。
今牧:
僕はドリライでテニミュ4thシーズンは卒業しましたが、卒業の瞬間を目の当たりにしたことで、青学(せいがく)だけじゃなく、不動峰から立海までの他校のみんなとも一緒に舞台に立てなくなるという寂しさはやっぱりありました。だからこそ、今回の公演では僕と怜也くん(高橋)だけ新テニミュ続投という形になって、改めて、いい意味で多くのものを背負わされているなという気持ちです。いっそう「やってやるぞ」という気持ちになっていますね。
――高橋さんは卒業する青学(せいがく)11代目を送り出す立場でしたね。
高橋:
そうですね。青学(せいがく)11代目はテニミュ4thシーズンを卒業しましたが、輝琉が新テニミュにいることに、すごく安心感と嬉しさがあります。やっぱり新テニミュThe First Stageから、頼もしい座長だったので、その輝琉がこのThe Fourth Stageにもいてくれるのは嬉しいです。
今牧:
(ニヤリ)。
――今回描かれる日本代表vsドイツ代表戦での目標や挑戦したいこととは?
今牧:
しゃべらずとも「そこにいるぞ」という存在感を培いたいと思います。
高橋:
「しゃべらない」って言いたいだけじゃん(笑)。
今牧:
いや、もちろんしゃべりますよ! まあでもそうですね。ネタバレになるので多くは言えませんが、いつもより余裕があるので、カンパニーの雰囲気をより良くすることにしっかり重きをおいて取り組んでいけたらなと思います。もっと楽しく、みんなが安心して気負わずに息ができる、そんなカンパニーにしたいです。
高橋:
よろしくお願いします。
今牧:
怜也くんも一緒にやるんだよ(笑)。
――高橋さんはいかがですか。
高橋:
僕も今回は輝琉と同じく、新テニミュThe First StageやThe Second Stageに比べたら余裕があります。The First Stageからずっと出ているキャストは僕と輝琉だけなので、その分アドバイスできることもあると思いますし、跡部は中学生キャプテンなので、キャプテンとして引っ張っていけたらいいなと思います。
――ちなみに、原作のドイツ戦で好きな試合はどの対戦カードですか?
今牧:
あれじゃない?
高橋:
せーの。
今牧・高橋:
手塚・幸村戦。
――揃いましたね。
高橋:
いいよね。
今牧:
わかる。
高橋:
自分のために戦う手塚にグッときます。
今牧:
手塚ってまだ強くなるんだ、みたいな。あと鬼・Q・P戦もめっちゃ好きです。
――その理由は?
今牧:
常に冷静なQ・Pと、魂を燃やしている“ザ・ジャパニーズ・ボーイ”な鬼との対比がすごくおもしろくて好きなんです。後半はボクシングの試合を見ているような感覚になるんですよ。それでいうと、平等院・ボルク戦もそうなんですけど。
高橋:
あれもやばいよね。
今牧:
だよね。今からすごく楽しみです。
――ベテランのキャスト陣も多く、吸収できることが多いカンパニーだと思いますが、新テニミュの現場で学んだことで特に印象に残っていることはありますか。
今牧:
新テニミュの高校生キャストの皆さんは、僕らに言葉でアドバイスをしてくれるというよりは、背中で見せてくれる。健太朗くん(種ヶ島修二役の秋沢健太朗)やたーさん(平等院鳳凰役の佐々木 崇)、岡本悠紀さん(鬼 十次郎役)は、長く芸能をやってきたベテランの方たちですが、言葉で伝えてくれるというよりも、自分たちの経験してきたことを、自分たちの存在で僕らに見せて伝えようとしてくれている気がします。そこはこのカンパニーのすごくいいところだと思うし、僕ら中学生キャストも負けじと「頑張ろう」と思えるんだなと、新テニミュThe First Stageの頃からずっと思っていますね。
高橋:
特に高校生キャストの皆さんが優しいんです。僕たちは新テニミュThe First Stageからやっているしテニミュ4thシーズンも経験している分、僕たちには背中で見せてくれるんですが、新しく参加したキャストに対して本当に優しいんですよ。
今回だと、健太朗くん(演じる種ヶ島)が切原赤也とダブルスを組みますが、赤也(役の新キャストの古川流唯)に、すごく優しく教えている光景を稽古場で度々見かけていますし、本当に素晴らしい先輩たちだなと。僕はそういうふうに優しく教えたり、気を回したりというのができないタイプなので(苦笑)。これだけ出させてもらっていても、まだ自分のことで精一杯なところがあるので、先輩たちのそういう姿を見ると、キャリアの違いを感じますね。
――そんな素敵な先輩たちの背中から、具体的に学んだことや、他の作品の現場で実践していることはありますか。
今牧:
本当に学んだことはいっぱいあって、だからこそ今の僕がいると思います。僕の性格上、本当に刺激を受けないと実践できないんです。だから、先輩たちの背中を見続けて自然に、意識せずに実践できているということは、本当にものすごい影響を、先輩たちが与えてくださったんだなって思っています。
――長くカンパニーにいる立場として、新キャストの皆さんと接する際は、先輩陣のように背中で語っているのか、それとも先輩として声をかけていらっしゃるのでしょうか?
今牧:
僕は先輩として教えていくという感じではないですね。僕自身の年齢が下の方というのもありますし、やっぱりできる限りフラットにいきたいと思っていて。今回、日本代表では、(古川)流唯くんと太一くん(仁王雅治役の内海太一)が新キャストで。最初の頃に「人見知りなんです」と話していたので、僕としては先輩としてという感じではなくて、「全員で一緒に頑張ろう、楽しもう」という感じでいたいなと。
高橋:
本当に輝琉は仲良くなるのが早くてすごいんです。
今牧:
えへ(笑)。
高橋:
僕は本当にそういうのが苦手で。流唯くんも太一くんも、まだどこか僕に対してビビっているのをすごく感じるので(苦笑)、早く打ち解けられたらなと。なかなか自分からいけないので……頑張ります。
今牧:
そう考えると、新テニミュThe First Stageのときの僕って結構ぜんぜん人見知りしなかったんだね。
高橋:
そう。なんかもう「誰にでも絡みにいく幼稚園児がきた」みたいな。
今牧:
あはは(笑)。最初から普通にしゃべってたもんね。
――テニミュ4thシーズンにも出演してきたおふたりが感じる“新テニミュならではの魅力”とともに、最後に本作への意気込みをお聞かせください。
高橋:
高校生や大人のキャラクターがたくさん登場する分、カンパニーにもいろんなキャリアを経た方がいらっしゃって。そこはお客様にとっても魅力に映る部分だと思いますが、僕らにとってもすごく魅力に感じる部分です。
1作目から一緒に出演してきた輝琉もいてくれるので、僕は中学生キャプテンとして、日本チームだけじゃなく全チームを引っ張っていくつもりで、日々進化が加速するこの作品を、新テニミュ全体で体現していきたいと思っています。ぜひ楽しみに待っていてください。
今牧:
まだ新テニミュが世に出てから数年しか経っていないですし、テニミュの長い歴史の中で考えれば、本当にまだ新しいプロジェクトだと思うんです。だからこそ、まだ誰も知らないし、まだどうなるのかわからない。
それに、高校生や海外選手も登場して、キャストも国際色豊かで、世界に自慢できる作品だと思います。今回も全員で輝いて、「どのキャラクターもすごく良かった! ドイツ戦最高!」と必ず思ってもらえるよう、お互いにリスペクトを持ちながら世界を獲りにいきたいと思います!
撮影:上野留加
執筆:双海しお
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ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stage
動画配信サービス「DMM TV」にて、ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stage のライブ配信・アーカイブ配信の実施が決定
原作:許斐 剛『新テニスの王子様』(集英社「ジャンプSQ.」連載)
脚本/演出:上島雪夫
作詞:三ツ矢雄二
音楽:兼松 衆
振付:上島雪夫/井餘田 修
出演:
<日本代表>
越前リョーマ 役:今牧輝琉
跡部景吾 役:高橋怜也
幸村精市 役:藤田浩太朗
仁王雅治 役:内海太一
切原赤也 役:古川流唯
平等院鳳凰 役:佐々木 崇
種ヶ島修二 役:秋沢健太朗
デューク渡邊 役:大久保圭介
鬼 十次郎 役:岡本悠紀
<ドイツ代表>
ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク 役:ザック小林
Q・P 役:パース・ナクン
ミハエル・ビスマルク 役:バーンズ勇気
エルマー・ジークフリート 役:チャーリー
手塚国光 役:手島章斗
ダンクマール・シュナイダー 役:冨森ジャスティン
ベルティ・B・ボルク 役:ハルバーソン太陽
<アメリカ代表>
ラルフ・ラインハート 役:ルーク・ヨウスケ・クロフォード
<フランス代表(日替わり出演)>
トリスタン・バルドー 役:鮎川太陽
ティモテ・モロー 役:ジェレミー・クロディス
プランス・ルドヴィック・シャルダール 役:DION
<スペイン代表>
アントニオ・ダ・メダノレ 役:當間ローズ
ロミオ・フェルナンデス 役:Sion
越前リョーガ 役:井澤勇貴
ケン・レンドール 役:アイル・シオザキ
Q・P(幼少期) 役 ※Wキャスト:トレン P/クーチン埜亜
<テニミュボーイズ>
安宅波颯、内藤光佑、吉開一生
東京公演:2024年8月9日(金)~8月18日(日) 日本青年館ホール
愛知公演:2024年8月23日(金)~8月25日(日) 一宮市民会館
大阪公演:2024年8月30日(金)~9月8日(日) SkyシアターMBS
東京凱旋公演:2024年9月13日(金)~9月23日(月・休) 日本青年館ホール
チケット料金
S席:9,500円/A席:7,500円(全席指定/税込み)
一般発売日
2024年7月21日(日) 10:00~
主催
東京・大阪・東京凱旋公演:新テニミュ製作委員会
愛知公演:中京テレビ放送
共催
愛知公演:一宮市市民会館等指定管理者JNP一宮パートナーズ
協賛
ファミリーマート
お問合せ
ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/about/contact1.php
公式サイト https://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイル https://sp.tennimu.jp/
ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth StageのBlu-ray/DVD化決定
Blu-ray
【価格】14,080円(税抜価格12,800円)
【品番】MJBD-40276
【発売日】2025年2月8日(土)
【発売元】マーベラス
【販売元】アニメイト
DVD
【価格】12,980円(税抜価格11,800円)
【品番】MJBD-72412
【発売日】2025年2月8日(土)
【発売元】マーベラス
【販売元】アニメイト
収録内容
・公演本編映像【9月22日公演映像】
・全景映像(歌唱シーンのみ)【9月22日公演映像】
・メイキング映像(稽古場、バックステージなど)
特典
【封入特典】ブックレット
【アニメイト特典】オリジナル・キャラクターオフショットブロマイド(2L判 11枚)
①鬼 十次郎&Q・P
②デューク渡邊&仁王雅治
③ダンクマール・シュナイダー&ベルティ・B・ボルク
④幸村精市&手塚国光
⑤種ヶ島修二&切原赤也
⑥ミハエル・ビスマルク&エルマー・ジークフリート
⑦平等院鳳凰&ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク
⑧越前リョーマ&跡部景吾
⑨ラルフ・ラインハート&越前リョーガ
⑩アントニオ・ダ・メダノレ&ロミオ・フェルナンデス
⑪トリスタン・バルドー&ティモテ・モロー&プランスルドヴィック・シャルダール
【購入特典】Blu-ray/DVD発売記念イベント応募券
※関東近郊エリアの会場にて開催
※開催時間・会場は当選者のみにお知らせさせて頂きます。
※公演会場で予約された方は、応募券が2枚受け取れます(通販・店舗での予約は1枚)
※商品は予告なく変更する場合がございます。
©許斐 剛/集英社・新テニミュ製作委員会
双海 しお
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