柴田捺美
サンリオを初めとしたKAWAII文化をこよなく愛するライター兼イラストレーター。その他占い、アニメ、BLなど得意と好きを生かして幅広く執筆を行う。
「アナタの推しを深く知れる場所」として、さまざまな角度で推しの新たな一面にスポットを当てていくnuman。今月の深堀りテーマは“推しゃれ”。夏の暑さが和らぎ、過ごしやすくなってくる10月。衣替えを悩んだり、明るい色味から落ち着いた色味の服やメイクを選ぶようになったり……さらに、月末にはハロウィンが控えていたりと、ファッションへ思いを馳せることが多くなる時期。
numanでは、「推し」と「おしゃれ」を掛け合わせたさまざまなコンテンツを掲載中です。
推し色のバッグやポーチ、そしてアクスタケース……「推し活」という言葉がオタクの方以外にも広く知られるようになってから、さまざまな推し活グッズが発売されています。
しかし、いくら種類豊富に推し活グッズが展開されているといえども、推しの“概念カラー”を表そうとした時に1色では完璧に再現できず、モヤモヤを覚えたことはないでしょうか?
実は、筆者もそうです。『テニスの王子様』を推して十数年ほど経つのですが、各学校を概念カラーで完璧に再現するとなると、1色ではなかなか再現できないのです。
最推し学校である氷帝のユニフォームは白と水色の地に黒のラインが入っているので、1色だけを使用した推し活グッズでは、どうしても“コレジャナイ感”が出てしまう。次に好きな青学も、イメージカラーは基本的に青だけど、ユニフォームに白と赤も入っているし……。
どの色を選べばいいのか分からず、購入をお見送りした推し活グッズを数えたらキリがありません。テニス漫画に限らず、ほかの作品を推している方でも「推し色を1色で表せない問題」は頻繁に起こるのではないでしょうか。
そこで見つけたのが、「JOGGO」。なんと14色(+期間限定2〜3色)の牛革を複数組み合わせて、オーダーメイドのレザーアイテムを作成できるのです。
ラインアップを見ると、財布やキーケース、名刺入れなど多種多様なアイテムがオーダーできるようですが……。特に目を奪われたのが「レザーフラワー(革の一輪花)」。
花びらと茎、そして葉のすべてが本革で作られた造花は、高級感あふれるビジュアル。そのオーラはまさに氷帝レギュラー陣が醸し出すものと一致しており、気が付いたら注文ボタンをポチっとしていました。
そして1~2週間ほど経過し、完成品を手に取った時には「これぞ真の推し概念グッズ……!」と膝から崩れ落ちそうになったのは言わずもがな。
今回はその「レザーフラワー」のすばらしさを伝えるべく、注文から商品到着までをレポートします。
INDEX
まず商品一覧から「革の一輪花(バラ)」を選択すると、シミュレーション画面が表示されます。
「花びら1」「花びら2」「花びら3」「額・茎・葉っぱ」「タグ」の5つを、下に表示されている17色(定番14色+期間限定3色)から推し色にピッタリなものを選択できます。
筆者が購入したタイミング(2024年10月)では、「シャーベットブルー」というまさに氷帝っぽい水色の限定色が。定番色にも青学っぽい鮮やかな青と赤の革があったため、それを用いて氷帝と青学イメージで2本作ってみることにしました。
ちなみに「革の一輪花(バラ)」の本体価格は1本3300円(税込・送料別)。もちろん生花よりは値段が張りますが、枯れずに長い期間楽しめると考えるととってもお得な金額です。
さて、使用するカラーが何となく決まったところで、早速シミュレーションしていきます。
まずは「花びら1」のカラー選択から。こちらは内側の花びらで、「花びら2」と「花びら3」は外側から見えるもののようです。どの花びらを何色にするかで全体的な印象が変わってくるので、それを加味して配色を考えるといいかもしれません。
氷帝のユニフォームは白地に袖~わき腹あたりの部分が水色で、かつ襟とストライプ模様が黒に近い紺色なので、内側の「花びら1」を「ミッドナイトネイビー」に、外側を「シャーベットブルー」と「アイボリーホワイト」にしてみました。
青学のユニフォームは、白地に鮮やかな青色が印象的なので、メインとなる外側の花びらを「ピーコックブルー」と「アイボリーホワイト」に。内側は「ブライトレッド」を選択して、えり元の赤いラインを表現しました。
「青学のユニフォームは白+青がベースだけど、氷帝のものより青色の面積が若干多いから……」と思い、青学の方は外側からより見えやすい「花びら3」の方を青色に。
こういったオタクの細かい要望も叶えてくれる、細かい調整ができるのも嬉しいポイントです。
続いて、「額・茎・葉っぱ」のカラー選択。下の図の斜線部分にあたります。
もちろん花びらに使用した色以外も選択できるのですが、筆者的には全体的なまとまり感が欲しかったので、どちらも花びらに使用した色から選ぶことに。
両校のユニフォームのベース色となる白(アイボリーホワイト)と悩んだ結果、暗い色味を選んだ方が氷帝と青学の“最強”オーラがより表現される気がしたので、それぞれ暗いカラーの「ミッドナイトネイビー」と「ピーコックブルー」を選択しました。
茎部分に付く「タグ」のカラーも、全体的なまとまりがでるように同じものをチョイス。楽しくデザインを作成していると、あっという間に完成イメージが見えてきました!
ちなみに、作成している途中で「ちょっと推しのイメージと違うな」と感じた場合はもちろん修正可能。
花びらの色を入れ替えてみたり、別の色にしてみたり、推しに思いを馳せながらデザインを考える時間も、また至福のひとときです。
続いて、「ロゴ」の選択へ。「JOGGO」というブランドロゴをどう印刷するか、「ゴールド」「シルバー」「型押し」の3種類から選べるのですが、“推し概念”を前面的にアピールするのであれば「型押し」がおすすめ。
なぜなら、最後の工程「名入れ刻印」で推しの名前を葉っぱに入れることができるのですが、その際にブランド名は控え目にした方が、より推しの名前を目立たせることができるからです。
名入れ刻印も、「ゴールド」「シルバー」「型押し」の3種類から選択可能。
半角の英数大文字(A-Z、0-9)と一部記号(. , & -)を組み合わせて最大12文字まで入力できるので、推しの名前の代わりに生年月日や簡単なメッセージを入れてもいいかもしれません。筆者はシンプルに、学校名を入れることにしました。
デザインが確定したら、早速「カートに入れる」から購入手続きへ。会員登録が必要ですが、メールアドレスかLINEまたはGoogleアカウントで簡単に登録でき、ストレスなく注文できました。
注文完了から約3週間後、宅急便で完成品が到着。早速封を開けてみると……。
これは……! 注文時の完成イメージ通り、いや、それ以上の仕上がりです。牛革の風合いがリッチな雰囲気を演出していて、一輪のサイズは小ぶりながらも存在感大。
推し学校のユニフォームをイメージした3色が、ちょうどいいバランスで表現されています。「そうそう、こういう絶妙な“推し概念カラー”を求めていたんだ!」と、長年の願いが叶った気分でした。
シミュレーション画面上ではややビビッドな色で表示されていましたが、実際はもうすこし落ち着いた色味で大人っぽい印象を受けました。これぞ、ワンランク上の推し概念グッズ……!
適度な柔らかさがある牛革を使用しているので、少し形が崩れてしまったら軽く形を整えることができるのもポイント。エンボス加工が施されているので、傷や汚れが目立ちにくいのもありがたいです。
さらに、外側の花びら(シミュレーションで選択した「花びら2」と「花びら3」)にはステッチがチラリと見えていて、とってもかわいらしい印象に仕上がっていました。
「名入れ刻印」部分は、こんな感じ。
今回はどちらも寒色系のカラーでまとめたのでシルバーを選択してみましたが、暖色系ならゴールドが似合うかもしれません。
推しの概念を100%表現するために、かゆいところに手が届くようなカスタマイズが可能なのもうれしい点です。
花瓶に挿して、ダイニングテーブルやリビングのテレビ台など目につきやすい場所に飾れば、推しの存在を日常的に感じることができるでしょう。
まさに完璧な推し色の配合。推しの概念を完璧に再現した仕上がりに、目に入るたびに惚れ惚れとしてしまいます。
また、耐久性のあるレザーでできているのも利点の一つ。水を替える必要もなく、たま〜にオイルで軽く革のお手入れするだけで半永久的に楽しめるので、末長く“推しの概念”と一緒に過ごせる革命的なアイテムではないでしょうか。
近頃、「本人不在の生誕祭」としてホテルやレストランに推しのグッズと生花ブーケを持ちこんで、すてきな写真を撮影している方を頻繁に見かけますが、レザーフラワーなら形が崩れたり色あせたりする心配がないため、ストレスなく推し活を楽しめるかもしれません。そういう用途でも、大活躍するアイテムだなと感じました。
今回は「バラ」のレザーフラワーを紹介しましたが、「ガーベラ」も選択可能。こちらはよりかわいらしい雰囲気なので、キュートな魅力が光る推しにぴったりです。
筆者のように、「推しの概念カラーを1色に決められない」という方は、ぜひチェックしてみてください。
また、「一人のキャラを推しているというより、⚪︎⚪︎くんとの関係性を推している」という方は、“推しカップリング”を一輪のフラワーで表現してみるのも良さそうです。
「花びら(1〜3)」、「額、茎・葉」、「タグ」で合計5色まで本革のカラーを選択できるため、5人グループの担当カラーをすべて取り入れた贅沢な一輪にすることも可能。いろいろな組み合わせで作成してみるのも楽しそうです!
季節に合わせてさまざまな限定色も追加されるので、ぜひ定期的に確認してくださいね。
(執筆=柴田捺美)
柴田捺美
サンリオを初めとしたKAWAII文化をこよなく愛するライター兼イラストレーター。その他占い、アニメ、BLなど得意と好きを生かして幅広く執筆を行う。
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