numan編集部
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――最初に赤城(演・和田雅成)に儀式の提案をしたのは白石。屈託のない感じが逆に怪しい(笑)。物語のキーマンと視聴者も思うかもしれないですね。
曽野:
はい、キーマンでいいと思います。僕の一挙手一投足をちゃんと観ていただきたいキャラだからこそ、動きもちゃんと計算して演じないといけない。そこは意識しました。
――白石をどういうキャラクターだと捉えましたか?
曽野:
メンバーはみんな同じ年齢ですが、白石はちょっと弟っぽいというイメージ。基本的にみんなに可愛がられているけど、登録者数が多いYouTuberという自信もあり、心のどこかで他のメンバーを馬鹿にしている。自分勝手で裏でみんなを操っていたいタイプだと思いました。
――監督からの具体的なアドバイスは?
曽野:
わりと「舜太に任せる」と言ってくれることが多かったです。ただ細かい設定は頻繁に僕が質問して、お互い相談し合って作ってきました。
――飯田監督は大変お話好きな方とうかがいましたが。
曽野:
現場でも一番少年のようで、一番若く感じました。本当に(笑)。あるときは監督で、あるときは友だちみたいな感覚でお仕事させていただきました。
――ミステリー感溢れる撮影、現場はどんな感じでしたか?
曽野:
ミステリー、ホラーの撮影現場なので、「やっぱり重たい空気なのかな」と思って初日を迎えたら、監督を筆頭にスタッフさんもめちゃくちゃ明るくて。役者がのびのびと芝居できるような環境を整えていただきました。
――5人のチームワークは改めていかがでしたか?
曽野:
皆さんとは初共演でしたが、リハーサルが2回ほどあったので、そこで感覚をつかみました。ただ、台本のページ数がとても多くて、しかもワンシーンが長かったのには苦労しました。役どころもそれぞれがそのままのキャラクターに近い感じだったと思います。撮影期間中は常に一緒に行動していたので、次第に芝居の間もわかってきましたし、みんな役のままでいたとは思いますね。
――確かに、皆さんがリアルすぎてYouTubeをずっと観ているような感覚もありました。
曽野:
あまり、セリフっぽくならないようにはしていましたし、アドリブもあったのでリアル感はあると思います。撮り方も独特で、僕ら自身も携帯を使ってカメラマンになるということが最初は不安でした。ただ、僕もアーティストとしてYouTubeを撮ったりもしているのであまり苦労せずにやれました。
――ワンシーンに10分回した、撮影が8時間巻いたなどのエピソードを聞くと、やはり皆さんが高いプロ意識を持って臨んだ現場ということがわかります。
曽野:
みんなが台本を覚えてきていて、ちゃんと流れもわかっていて…としないと、わけのわからないドラマになってしまうんです。
――そうですよね。
曽野:
このドラマは特に何を伝えたいかを明確にしないとダメな作品で。最初に台本を読んだときには、「どうやって撮るんだろう?」とか、「どこでカットなのかな?」と疑問だったんですけど、カットはまったくなしでしたね。よくやり切りました(笑)。
――現場でつかむ状況もあったんですね。
曽野:
台本を読んだだけではイメージできなかったです。舞台とドラマの狭間というか、中間に位置する撮影という印象でした。
――本気で走るシーンなど、臨場感が半端なく怖かったです。
曽野:
本気で走っていましたから(笑)。普段のお芝居だと、速く走っても伝わないことがありますが、自分の携帯のカメラで撮影していることもあり、揺れなどリアルに伝わっていたと思います。
――ちなみにプライベートで怖い体験をしたことありますか?
曽野:
一度ガチで怖かったことがありました。グループで福岡に遠征ライブがあって、宿泊先のホテルが「ちょっと重たい」みたいな嫌な気がしていたんです。その夜、ベッドに寝ていたときに男の人に上に乗られた感じがしたんですけど、そのまま寝たんです。で、次の日起きてメンバーにそれを話したら、「俺も」って言う人が5人中4人いて、「でも、まぁまぁそういうこともあるのか」とか思って。
―― …………。
曽野:
で、次の日も同じホテルだったので、「嫌だな~」と思いながら、いっぱいご飯を食べて血糖値上げて、お風呂入ってちょっと怖かったので音楽かけながら寝たんですよ。その夜は何もなかったんですが、朝起きてアラームを止めようと思ったら携帯が砂嵐みたいな、緑の線がビビビって入っていて壊れたんです。アラームが止められないんですよ。「ブーブー、ブーブーブー」ってずっと鳴っていて。
―― …………。
曽野:
あぁ、やっぱりおかしかったんだと思って。その次が名古屋でライブだったので、名古屋のアップルストアで修理したら、「強い衝撃とか与えました?」って言われたんです。でも僕は寝ていただけでしたし、故障の原因はわからなかったですね。怖すぎて「今後、そのホテルは止めてください」とマネージャーさんにお願いしました。
――……、質問が止まってしまいました(笑)。
曽野:
いやいや(苦笑)、いろいろと調べたたんですが、携帯が自分を守ってくれたみたいです。よくあるじゃないですか、ネックレスがちぎれて自分を守ってくれたみたいなね。
――なるほど……。ありがとうございます。ドラマを楽しみされている方にメッセージをお願いします。
曽野:
全体としてはモキュメンタリーで、撮り方も独特で個性的な作品だと思うので、『神様のサイコロ』の魅力にどんどん引き込まれて欲しいです。白石はキーマンになってくる役で、後半になるにつれヒートアップしていきます。ぜひ、最初から観ていただいて、「なんでこのときは笑ってるんだろう」とか、表情にも注目して観ていただければと思います。
(撮影:武石早代、執筆:富田陽美)
10月9日(水)よりBS日テレ、テレビ神奈川、テレビ埼玉、千葉テレビ(毎週水曜日23:30~24:00)にて放送決定!
監督/脚本/原作●飯田譲治
出演●和田雅成、曽野舜太、前嶋曜、櫻井圭登、寺坂頼我、兵頭祐香、渡辺哲、Task have Fun
主題歌●和田雅成「Dice」
音楽●蓜島邦明
話数●30分×8話
制作プロダクション●ヒューマックスエンタテインメント
(C)飯田譲治/キングレコード株式会社
公式サイト:https://kamisamasaikoro.com
曽野舜太(その・しゅんた)
2002年5月3日生まれ、三重県出身。
俳優業、ダンスボーカルグループ『M!LK』メンバーとしても活躍中。
公式HP●https://www.stardust.co.jp/talent/section3/sonoshunta/
公式Instagram●https://www.instagram.com/sonoshunta_milk/?hl=ja
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