zash
子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
このあまりにも“不意打ち”の場面に思わずドキッとしたという視聴者が続出。それは海外でも例外ではなく、掲示板やSNSでは「女の子を男の子と呼ぶ世界」「時行が女の子だったら良かったのに」「このアニメのターゲットってどの層の視聴者なんだ?」といった声が続々と投稿されていました。『逃げ上手の若君』第1話は様々な意味で海外ファンに大きな衝撃を与えていたようでした。
続いて海外の視聴者が大きな盛り上がりを見せたエピソードは、やはり第10話「変態稚児と神力騒動」です。仏や神といったものに言及されるエピソードであり、日本古来の神仏に対する考え方が語られる場面。
海外アニメファンが集うRedditなどの掲示板には「前エピソードのタイトルは『わたしの仏様』というもので、笑った時行の顔を仏の姿に見立てた。今回は尊氏が怪物に喰らわれる御仏を描いた。そして、人間の目が届かないところにこそ神力は存在し、文明の近代化によって失われつつあると語られた。興味深いシンボリズムだ」と深く考察するファンも登場。
その他にも「何も知ることのできない人間は井の中の蛙。神々の言葉が聞こえなくなった人間は愚かな行動をするようになった」や「もっと慎ましくありたいと思う」といった意見も散見出来ました。
さらに日本にホームステイをした経験があるという視聴者は、日本人が太陽や月、近くの公園に立っていた大きな木に手を合わせている光景を目にし、自身もつられて同じように手を合わせていたという経験談を披露。
「不思議と心が安らぐ経験だった。あれほど心が安らいだことは祖国に帰ってからは一度もない。日本には本当に神様が存在しているのかもしれないと思っている」と綴られていました。
私たち日本人が神社などで樹齢〇〇〇年などの木を見かけると手を合わせるといったような当たり前の行動も海外の人たちから見ればとても神秘的なことなのかもしれません。これは日本人だからこそ培うことのできた礼儀作法だと思うと、なんだか身の周りに神様が存在しているようで、様々なことにもっと感謝して生きていけそうですね。
予想をはるかに上回る大健闘を見せたテレビアニメ『逃げ上手の若君』。海外では逃げ若ファンに対して、ある作品をおススメする声も多いようです。
その作品というのが、『ゴールデンカムイ』。理由としては世界観や劇中に登場する強烈なギャグが『逃げ上手の若君』と共通しているからだと言います。言われてみれば、確かに似たような魅力を感じるかもしれません…。
とはいえ、日本のみならず海外でも人気に火がつきそうな『逃げ上手の若君』。人気作品が続々と連載終了している「週刊少年ジャンプ」の救世主的存在となっていくのでしょうか。
(執筆:zash)
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