「文系なのに力で押してくるのは集団幻覚じゃない!」numanライター的『刀剣乱舞』歌仙兼定の推しポイント【私の推しを紹介します!】

私たちの人生を豊かにしてくれる、「推し」。いつどこで何をしていても、片時も忘れることができない唯一無二の存在と言っても過言ではありません。

「アナタの推しを深く知れる場所」として、さまざまな角度で推しの新たな一面にスポットを当てていくnumanでは、11月4日の「いい推しの日」を振り返るべく、numan編集部およびライターたちが自らの推しを全力アピールする特別企画をスタート

推しに出会ったきっかけや、推しの好きなところ、推しとの特別な思い出など……溢れんばかりの愛を思う存分に語ってもらいます。

今回のプレゼンターは、日本史オタクのnumanライター・中野ひろみ。紹介するのは『刀剣乱舞』歌仙兼定です。

『刀剣乱舞』歌仙兼定とは

EXNOA(旧DMM GAMES)とニトロプラスによるPC版ブラウザゲーム『刀剣乱舞ONLINE』に登場するキャラクター。同作は2015年1月14日にサービスイン、少し遅れて2016年3月1日にスマートフォン版(iOS、Android)が配信されました。

名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた「刀剣男士(とうけんだんし)」。プレイヤーは彼らを率いる「審神者(さにわ)」となり、歴史を守る戦いに参加します。

歌仙兼定(かせんかねさだ)は、プレイ開始時にチュートリアルで選択可能な初期刀の1振り。二代目兼定作の打刀で、持ち主だった細川忠興が36人の家臣を手討ちしたことから、三十六歌仙にちなんで歌仙兼定と呼ばれています。声優は石川界人さん、イラストレーターはホームラン・拳さんです。

numanライター・中野ひろみにとって歌仙兼定の魅力は…

「日本史好きだから」と、同業者の仲間に勧められ、2015年1月14日になんとなく開始した『刀剣乱舞』。チュートリアルで加州清光、歌仙兼定、山姥切国広、蜂須賀虎徹、陸奥守吉行の5振りの中から選んだのが歌仙でした。

歌仙の持ち主だった細川忠興が(一国の主なのにヤンデレっぽくて)わりと好き、というふわっとした理由だったと思います。それが、ゲームを開始して内番の着物姿を見て「好き!!!!!!」に変わりました。

めちゃくちゃ個人的なのですが、小中学生の頃の憧れのシチュエーションが「切れた鼻緒を挿げ替えてもらう(『ゲ謎』で水木が沙代にやってあげていたやつです、時代劇あるあるの様式美!)」と、「自分の持っていた紐を渡して、たすき替わりに使ってもらう(高田馬場の決闘)」という現代ではほぼ起こりえないものであるため、創作物では着物にたすき掛けをしている人に惹かれる傾向があります(駅伝とかのたすきはそんなに…)。

そのため、たすき掛けをしている姿と、ポンパドゥールなかわいい前髪に、歌仙への「好き」が大爆発!

歌仙の“よき”ポイントは、“力押し文系”なところ。「風流を愛する文系名刀さ」「計算ごとは苦手でね」というゲーム台詞に「私も文系~!」と共感させたところで、「首を差し出せ」「文系ゆえに、力任せに攻めてしまったよ」「力がなければ、文系であることを押し通せぬ世の中さ」という「文系とは……?」と思わせるんです。そして、たくさんしゃべるくせに人見知りなところ

最近「『刀剣乱舞』の集団幻覚」が話題になっていましたが、上記は公式のゲーム台詞などで確認できるので幻覚ではありません!「料理を作るのは得意だが、これ(畑当番)は僕の仕事ではないだろう……!」という台詞があるので、料理が得意なのもいちおう公式です。歌仙と燭台切光忠が厨(台所)を仕切っているのは、やや集団幻覚かも……。

 

2016年7~10月に永青文庫で開催された、夏季展「歌仙兼定登場」の際のパネル

2016年7~10月に永青文庫で開催された、夏季展「歌仙兼定登場」の際のパネル

 

そんな歌仙兼定の刀や拵えは旧熊本藩主の細川家伝来品を収蔵する「永青文庫」に残されていて、けっこう頻繁に博物館などで展示されています。『刀剣乱舞』開始以降だと、2016年に永青文庫、2018年に熊本県立美術館と京都国立博物館、2022年に熊本県立美術館、2023年に再び永青文庫などで展示があり、どの展示も見に行きました!

刀剣の展示が友人たちとの旅のきっかけになるのも、『刀剣乱舞』の楽しいところ。ただし、スタンプラリーなども同時開催されることが多いので、修学旅行のような分刻みのタイムスケジュールで、リアルに「やることが…やることが多い…!」旅になりがちです。

『刀剣乱舞』が始まって間もなく10年、他にも好きな作品ができて毎日ログインしなかったり、お気に入りの刀剣男士が増えたりもしましたが、「他の刀に目移りしてもいいけれどね、最後は僕のところに戻ってくるんだろう?」という歌仙の台詞のとおり、結局歌仙兼定がずっと好きだなぁと思うのです。

 

2022年8~9月に熊本県立美術館で開催された、細川コレクション「雅-細川家の歴史と美-」は刀の撮影がOKでした!

2022年8~9月に熊本県立美術館で開催された、細川コレクション「雅-細川家の歴史と美-」。刀の撮影がOKでした!

 

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中野ひろみ

アニメ雑誌の編集、ライター歴14年。女性向けアニメ、乙女ゲーム、2.5次元作品などを担当中。『刀剣乱舞』審神者9年生。

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