鈴木拡樹「健人くんがいるとほっとする」舞台『どろろ』スペシャル対談【第3回】

手塚治虫原作の『どろろ』とは、忌み子として生まれ、両腕に刀を仕込む全身作り物の男に育った“百鬼丸”と、幼い盗賊“どろろ”を主人公に、百鬼丸が生まれながらに奪われた身体を取り戻すため、妖怪と戦っていく姿が描かれる物語。

TVアニメ&舞台化された今回のプロジェクトでは鈴木拡樹さんが、両作品ともに主人公・百鬼丸役に抜擢! TVアニメ『どろろ』ではTVアニメの声優に初挑戦。舞台『どろろ』では主演として大阪・東京・福岡・三重の4都市を回ります。

先日公開した【第1回】【第2回】に続き、賽の目の三郎太役を演じる健人さんと、鈴木拡樹さんのスペシャル対談をお贈りします! ふたりの共演者とのエピソードは?

【後編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビ...

【後編】舞台『どろろ』稽古直前!鈴木拡樹×健人インタビュー 画像1

右:鈴木拡樹さん、左:健人さん

「有澤くんは、すごくいいバランスで接してくれる」(鈴木さん)

――お二人は舞台『刀剣乱舞』でも共演されていた仲ですが、今作でのキャストの中に、お互いのお名前を見つけてどう感じられましたか?

鈴木 やっぱりよく知っている関係なので、健人くんが現場にいてくれる、っていうのはホッとします。

健人 舞台『刀剣乱舞』とはお互いに全く違う役柄になりますが、今作も戦うシーンがあるので、どうなるんだろうと。やっぱり戦いの場面が、僕の中では何より楽しみですね!

――舞台『刀剣乱舞』では刀での殺陣がありましたが、今作での武器は腕に仕込まれた刀と槍になり、アクションシーンもかなり違ってくるのでは?

鈴木 役によって戦い方も演じ方も違いますから、また新鮮な感じを受けるんだろうなと思います。でも、お互いに一緒にやってきた仲だからこそ分かるんですけど、稽古をしながら作っていく段階のやりとり、っていうのが一番楽しいんです。今作も、僕たちはすごく楽しんでできるんじゃないかな。

健人 僕はとにかく槍を手放さないで、ずっと持っていようかと! 槍と刀ではリーチが全く違うので、まずはその長さを手になじませないと。色んな人の作品を見て、槍の扱い方も学ばないといけないな、と思っています。

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――ほか今作では、キャリアも様々なキャストの方々が揃いました。特に気になるキャストの方はらっしゃいますか?

健人 升吾(助六役の田村升吾さん)とは、これまでにも他の作品で共演しているので仲良しなんですが、彼が他の役を演じる姿が見られるのは楽しみですね。あと赤塚さん(琵琶丸役の赤塚篤紀さん)も、10代の時に僕にとって2作目くらいの舞台で共演させていただいて、それ以来の共演になるので……成長した姿を見せないと、と思うとなんだかドキドキします(笑)。

鈴木 僕は、唐橋さん(醍醐景光役の唐橋充さん)とは何度もご一緒させていただいていて。久しぶりに共演させていただく方だと、児島さん(寿海役の児島功一さん)がいらっしゃいます。

健人 僕は逆に、唐橋さんとせしるさん(縫の方役の大湖せしるさん)とは先日まで舞台劇『からくりサーカス』で共演していたので、続けての共演になりますね!

――では、お二人とも初共演となる、どろろ役の北原里英さんと、多宝丸役の有澤樟太郎さんの印象はいかがでしょうか?

鈴木 実は僕、北原さんにはまだご挨拶させていただけていなくて。これからどうなっていくのかなっていうのが、顔合わせの楽しみでもあります。

健人 僕は、ほんの数分前に北原さんにご挨拶してきました(笑)。(※同じ建物内で、北原さんも舞台『どろろ』についての取材中でした)

鈴木 有澤くんとは、僕は何回かインタビュー取材を一緒に受けました。彼とはすごくいい関係性で話し合っていけるかなと感じています。接し方が、すごく僕にとっても良いバランスできてくれるというか、表現が難しいんですけれども……気を遣いすぎずに接することができるので、お互いにとてもやりやすいんじゃないかな、と感じています。

健人 僕も、前回の取材で有澤くんとご一緒させていただいたんですけど、まさに拡樹さんが感じたのと同じような印象で! すごく喋りやすい方でした。これから稽古が始まるのが楽しみです。

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見どころ&意気込みは? 観客へのメッセージ

――では最後に、お二人が思う今作の見どころと、公演への意気込みを聞かせてください!

鈴木 今作は歴史要素のある作品として、特に時代背景的にも貧富の差などで人々の姿をしっかりと描きつつも、それ以上にヒューマンドラマとして、“人間とは”ということをテーマにしている面が強い物語だと思っています。そしてどのキャラクターをとっても、健人くんが言っていたとおり、すべてにそれぞれの正義がある。

そういったところを感じ取ってもらって、改めて人間って何だろう、と考えてもらえる作品にできればと思います。特に、百鬼丸は人形みたいな状態から始まりますので、その百鬼丸が人間になるというのはどういうことなのか。何を取り戻したら人間になるのか、人間と妖怪や鬼神たちの差は何なのか、ということを考えられる作品にしたいです。

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健人 この作品の良さはすごくシンプルなことで、舞台を見ていただいた後に、もともと原作を知っていた人も知らなかった人も、他の映画やアニメなどをご覧になっていた方も、他の描かれ方をしている『どろろ』にも興味が湧いてくる作品になっていることだと思います。

僕自身も原作を何度も読み込んで、そこから舞台にプラスしていけたらな、と思う部分がありましたし、きっと放送中のアニメをご覧になって舞台にも興味をお持ちいただいた方もいらっしゃると思うので……作品の垣根を超えて、ぜひ『どろろ』という作品を、色んな形で楽しんでいただくきっかけにしていただけたらと思います!

鈴木 現代に改めて舞台化されることで、また『どろろ』という作品を知ってもらいたいですし、手塚治虫先生の作品をまだ読んだことがないという方にも、作品に触れるきっかけになれたらと思います。

まとめ

演じる鈴木さん&健人さん自身も、まだまだ未知な部分も多いという舞台『どろろ』。インタビューではたくさんの想像を膨らませながらも、二人で揃って「楽しみ」という言葉を何度も聞かせてくれたのが印象的でした。
原作の放つ異色な世界観が、舞台上でどう表現されていくのかをお楽しみに!

撮影:荒金大介

舞台概要

舞台どろろメインビジュアル

舞台どろろメインビジュアル

■タイトル:舞台 「どろろ」
■キャスト:鈴木拡樹/北原里英/有澤樟太郎/健人 影山達也 田村升吾 赤塚篤紀 児島功一/唐橋充 大湖せしる

■スタッフ:
原作:手塚治虫
脚本・演出:西田大輔

■公演日程・場所:★アフタートークあり!
<大阪>2019年3月2日(土)~3日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
<東京>2019年3月7日(木)~3月17日(日)サンシャイン劇場

■チケット料:全席指定 8,900円(税込)/先行特典非売品グッズ付き・全席指定 10,500円(税込)
※先行特典非売品グッズ付き・全席指定は、先行のみの販売となります。

■チケット販売:
オフィシャルHP最終先着先行販売中
一般発売:2019年1月13日(日)10:00~

■主催:舞台「どろろ」製作委員会
■企画制作:エイベックス・エンタテインメント/Office ENDLESS

■公式HP:https://www.dororo-stage.com/
■公式Twitter:@dororo_stage

◆TVアニメ「どろろ」 2019年1月7日(月)よりTOKYO MX、BS11にて毎週月曜放送予定!  
※キャスト※ 百鬼丸:鈴木拡樹 どろろ:鈴木梨央 琵琶丸:佐々木睦 ほか

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numan編集部

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