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永田聖一朗×小早川俊輔 舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』インタビュー|宿命のライバルを演じるお互いの魅力は?

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで共演を果たすも、直接絡むシーンはこれまでなかっただけに、今作での共演がすごく新鮮かつ楽しみだと語るラインハルト・フォンミューゼル/ローエングラムを演じる永田聖一朗さんとヤン・ウェンリーを演じる小早川俊輔さん。お二人から舞台『銀英伝』へ掛ける思いの数々をお聞きしました。
銀河英雄伝説 1

銀河英雄伝説 1

(左)ヤン・ウェンリー役:小早川俊輔さん、(右)ラインハルト・フォンミューゼル/ローエングラム役:永田聖一朗さん

宿命のライバル、ラインハルトとヤンを演じること

――まずは、『銀英伝』という作品の印象から伺っていきたいと思います。永田さんには以前のインタビューで『銀英伝』に対する思いを語っていただきましたが、その中で「ラインハルト役だけど実はヤンも好き」というお話がありましたね。

永田聖一朗さん(以下、永田) そうなんです、実は。

小早川俊輔さん(以下、小早川) 僕は、ラインハルトが好きだよ。

永田  あっ、そうなんですか! 

小早川  ヤンのどのあたりが好きなの?

永田  ヤンは望まぬ戦いに巻き込まれていく形ですよね。それでも事態に流されるんじゃなくて、周りの仲間たちのことを考え、自分の望む方向に進むべく俯瞰的な視点でもって物事を対処していくところが魅力的だし、かっこいい生き方だな、と思うんです。  

銀河英雄伝説2

銀河英雄伝説2

小早川  僕が『銀英伝』に触れるきっかけなったのもラインハルトで、『銀英伝』との出会いは5年くらい前だったかな……。まだ『銀英伝』という作品を知らず、俳優を始めたばっかりのとき。

舞台自体もあまり観たことがなかった時に、別作品で共演した間宮祥太朗くんがラインハルト役として出演されていた舞台『銀河英雄伝説 星々の軌跡』を観に行ったんです。そしたら、祥太朗くんの演じるラインハルトがすごくかっこよくて。

それを観て、同い年なのに自分とは全然違うと、もっともっと頑張らなきゃいけないんだと喝を入れられた気持ちになったんです。すごく刺激的な体験だったのでラインハルトへの思い入れが強いんです。

銀河英雄伝説3

銀河英雄伝説3

――お二人はすでに舞台版『銀英伝』の脚本を読まれたとお聞きしていますが、読まれた感想は?

小早川  銀河帝国と自由惑星同盟、お互いの関係性や、互いの軍としての在り方の違い、差のようなものがわかりやすく描かれていて、『銀英伝』に初めて触れる方にも楽しんでいただける内容だと感じました。個人的に印象的だったのは、回想シーンで親友のジャンやジェシカたちとのやりとりがしっかりと描かれていたことで、これは見応えのあるものになると思います。

永田  『銀英伝』らしい人間ドラマが詰まった内容になっていますよ!

難しくも楽しい、こだわりの“キャラ作り”

――舞台『銀英伝』の舞台衣装を初めて見た時はどのような感想を持ちましたか?  

小早川   帝国軍の制服、かっこいいよね。  

永田  本当に。こういう制服に小さい頃から憧れていたので、シンプルにかっこいいと思っています。メイクも帝国側はすごいです(笑)。  

小早川   ラインハルトとキルヒアイスが並ぶと、いいよね。

永田  同盟のビジュアルと比べて見ると、本当に違う国の人が演じてるみたい(笑)。

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舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』帝国軍ビジュアル
(左)ラインハルト・フォン・ミューゼル/ローエングラム役:永田聖一朗さん、(右)ジークフリード・キルヒアイス役:加藤将さん
小早川  この衣裳、カツラか地毛か、どっちだと思う?

永田 地毛?

小早川 カツラなの。髪型、地毛とあんまり変わらないのに。

永田 へーー! 自然なカツラ。スタッフさんたちは「いわゆる”ゴリゴリ”な感じではなくナチュラルに」というところを、かなり意識されてるって聞きました。

プロデューサーさんは「本作は2.5次元を超えるものにしたい」と仰っていましたし、それぞれの国に合ったナチュラルさもその一環なのかもしれないですね。

――ビジュアル撮影時のお話も聞かせてください。

永田  撮影では演出の大岩(美智子)さんもいらしていて、ラインハルトの表情など細かいところまでアドバイスをいただきました。自分よりもさらに深い解釈でラインハルトを見ていて、なるほどな……と思うところがたくさんありましたね。深く知っている方に意見をもらったことで、もっともっとラインハルトに近づいていけるとわかって、演じることがより楽しみになりました。

小早川  撮影の際にあらためて思ったのが、ヤンはいろいろな表情を持っているなということ。仲間に向ける優しい眼差しや、戦術を練るときの鋭い視線などがある中で、ビジュアルではどこを切り取るのかなと楽しみにしていたんです。 僕のときにも大岩さんがいらっしゃってたんですが、ヤンは力んでいないイメージが共通であって。今回は自然体なヤンの表情を撮ることになりました。

ポスタービジュアルってお客さんが一番最初に見るものですし、期待をもって劇場にきてもらいたいんです。だから出来る限りの資料を観て臨んだ撮影でしたね。

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舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』同盟軍ビジュアル
(右)ヤン・ウェンリー役:小早川俊輔、(左)ユリアン・ミンツ役:小西成弥さん
――相手が演じる役柄について楽しみしているところはどこでしょうか?

永田  僕の中の俊君のイメージって「どらぁ!(※1)」なんですよ(笑)。
(※1 『テニスの王子様』に登場する、小早川さん演じるキャラクター・宍戸亮の掛け声であり迷セリフ)

小早川 (笑)。

永田  そんな「どらぁ!」なイメージの俊君だからこそ、「どらぁ!」なイメージではないヤンを俊君がどう演じるのかを期待しています(笑)。ヤンというキャラクターを俊君がどう受け取るのか、また俊君版のヤンを演じる上でキャラに何を与えていくのか、早く見てみたいです!

小早川  聖一朗が演じるラインハルトなら、ラインハルトらしい堂々とした佇まいを観てみたいというのもありますが……やはりキルヒアイスと一緒にいる時のセリフ回しや駆け引きが楽しみですね。共に過ごしてきた時間があるからこそ生まれる共通認識みたいなところって、表現するのが難しいんじゃないですかね。

永田 それはたしかに!

小早川 二人の間には圧倒的な信頼があるけど、ラインハルトは帝国軍の中で絶対的な存在で、キルヒアイスはそれを支える者という主従の関係性もあるし、生死を分ける戦いの中だからこそ垣間見える関係性というのもあって……すごく独特じゃない? 台本を読んだ時に難しそうなところだな、と。

永田  そうですね。難しいけど、そこは大切に演じていきたいね、とキルヒアイス役の(加藤)将さんとも話し合っているところです。

銀河英雄伝説4

銀河英雄伝説4

お互いの”魅力”を教えてください!

――永田さんから見た小早川さん、小早川さんから見た永田さんは、どんな魅力を持つ俳優だと思われますか?  

永田  俊君は自分というものを持っている、熱量が高くてストイックな印象があります。これまでの話を聞いている中でも、芝居に対してすごく真摯に対峙している、考えている人なんだということが感じられて……いっしょにお芝居ができることをうれしく思っています。

小早川  聖一朗は……僕は何回、取材で聖一朗をほめればいいんだろうね(笑)。これまでの取材でも話してますが、再び言っておきます。

永田  お願いします!(笑)

小早川  初めて会った時からすごく笑顔が魅力的だなと感じていて、それは稽古が佳境に入っていく中でも変わることがなくて。能天気ということではなく、とてもエネルギッシュで現場にいてくれるだけで現場の空気を穏やかにしてくれる、すごく魅力的な人なんです。あと、ちゃんと周りをよく観察していて、努力をひけらかすこともなく、でもちゃんと時間を費やしていることが周りにも伝わってくる勉強家なところが素敵だな、と思っています。

永田  ありがとうございます! 本当にありがとうございます!(笑)  

銀河英雄伝説5

銀河英雄伝説5

――それぞれラインハルトまたはヤンっぽい! と思うところはありますか?  

永田  俊君は普段からよく周りを見ていて、とても気が利く人なんです。そこはヤンと共通している部分だと思うし、多分それが舞台にも反映されてくるんじゃないかな、と。  

小早川 聖一朗は似ているところというか……最近気づいたことですが、キルヒアイス役の将君の前でしか見せない、信頼があるからこその安心した表情などがありますね。あと、取材などで顔を合わせる機会が増えてきたんですが、そういった機会を重ねるごとに、聖一朗から強い責任感を感じられるようになっていって。「めっちゃ成長してるじゃん!」みたいな(笑)。  

永田  ええ!?  本当ですか!  

小早川  本当(笑)。別の現場で会った時から比べると、先ほど話したように天真爛漫に皆を楽しませてくれるところはそのままに、自分のやるべきことをやる責任感というものも兼ね備えていっているのが感じられるんです。それがラインハルト役に取り組んでいるからなのか、自然とそうなったのかはわからないけど。

永田  自分では自覚はないんですがですが、20歳になったからですかね(笑)。ただ、周りの大人に揉まれたからというのはあるかな、と思います。一緒に仕事していく中で、皆さんの責任感ある姿を見てきて「自分もこうなりたい」と思うことがあったのは確かですね。

 銀河英雄伝説6

銀河英雄伝説6

――最後に、numan読者にメッセージをお願いします。

小早川  同盟側も帝国側も本当に活き活きとしたキャラクターたちが登場し、彼らの移り変わっていく関係性、そこから生まれる人間ドラマが本作の大きな魅力のひとつだと思っているので、これまでに『銀英伝』に触れたことがないという方にも楽しんでいただけるかと。そして、『銀英伝』ファンの方には、さらに“銀英伝愛”を深めていただけるように、皆でこの作品のために頑張っていきますので、ぜひ劇場に足を運んでみてください。

永田  歴史があり、大切に紡がれてきた作品だけに、自分がそれに携われることを本当に幸せだと思っています。僕自身まだまだ未熟ですが、やるからには、今作に携わる全ての人といっしょに良い作品を、新たな伝説を作れるようにがんばっていきたいです。

まとめ

インタビューを行った8月下旬当時、稽古はまだというお話でしたが、脚本を読みこんだ上で、本作への期待と自信を語ってくださった永田さんと小早川さん。

演者としてお互いを尊敬しつつ、負けられないという熱い想いも見せてくれたお二人が共に立つ、『銀英伝』という大舞台をぜひ皆様も楽しみにお待ちください!

 銀河英雄伝説7

銀河英雄伝説7

■PROFILE  
永田聖一朗(ながた・せいいちろう)  
1998年7月9日生まれ、静岡県出身。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン青学9代目 菊丸英二役で人気を博す。5月19日・20日の、ミュージカル『テニスの王子様』15周年記念コンサートDream Live2018で同作品を卒業。最新作は、舞台『野球』飛行機雲のホームラン~Homerun of Contrail (大竹明治役)、9月13日から上演される舞台『モブサイコ100』(ショウ 役)、12月~『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』(武田信繁役)、 2019年2月~舞台『機動戦士ガンダムOO-破壊による再生-』(ティエリア・アーデ役)への出演も控えている。
■PROFILE  
小早川俊輔(こばやかわ・しゅんすけ)
1993年10月12日、大阪府出身。主に舞台やテレビドラマで活動の場を広げながら、2016年4月から情報番組『猫のひたいほどワイド』の番組リポーターに就任。2018年3月公演の舞台『白痴』で初主演、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs氷帝(宍戸亮役)などに出演。
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舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』メインビジュアル
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numan編集部

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