【前編】山田ジェームス武×宮城紘大「僕らは前を向くしかない」舞台『メサイア トワイライト ―黄昏の荒野―』

――今の限界を超えた先を見せなくてはならない、成長が要求される作品ですよね。

山田 「メサイア」は、脚本の毛利亘宏さんや演出の西森英行さんの構想の中でも、キャラクターが作りきられてはいないんです。稽古での僕たちの姿とも照らし合わされていくので、僕たち自身でもセリフの言い回しや、一人称・二人称の言い方を作れる部分もあって。そういう作り方をしていると、役柄にもさらに愛着が湧きますし、サリュートが成長することで僕も引っ張られて、僕が成長すればまた良いサリュートを見せることができています。

宮城 原作のある作品を1年以上に渡って演じたことはありますが……原作のキャラクターに沿って役を作っていくのには、見えない部分を自分がどう引き出していくかという面白さがあるんですけど、その姿は最初からしっかりとありますよね。でもキャラクターをゼロから作るって言う意味では、そうして生まれたスークのように長期間に渡って演じたことはないので……僕にとって、スークは大きい存在です。

山田 役とお互いを高め合えているって感じられるのは、「メサイア」が初めての作品。僕の中でも、今はサリュートがすごく大きい存在になっています。

――これからの稽古に向けて、座長としての役割は何か意識されていますか?

宮城 僕は全然、まとめたいとかそういう気持ちはなくて。まとめなきゃいけないとしたら、ジェーくんに任せたい(笑)。周りが尊敬する人たちばかりなので、逆に支えられている気持ちです。それに自分にできることを精いっぱいにやっていたら、何かしらは周りにも影響を与えられることがあるんじゃないかな。

山田 僕も、特別なにか座長らしいことをしようとは思っていません。この現場は、みんなが本当にお芝居を好きで、責任感も強い人たちなんです。だから誰か一人がまとめる必要もなくて、なにかあれば気付いた人が率直に言うし、すぐにディスカッションができる環境になっていて……ここでの「座長」というのは、本当に肩書だけだな、と。
頼りがいのある仲間たちなので、僕も甘えるところは甘えて、逆に僕が誰かを助けられるところがあれば、助けになりたいと思います。

作品を通して、役と一緒に成長できる

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