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飯島寛騎「なんか難しいですよね、言葉の伝え方って。男性は結構、好きな女性にはストレートにはいけないものですよ」映画『炎上シンデレラ』キャストインタビュー

2022年11月4日公開の『炎上シンデレラ』

芸能界を追放された女優・みつほを演じるのは、モデルとして同世代から絶大な支持を受け、今作が初主演の田中芽衣さん。そして、みつほと運命的な出会いをする、映画オタクの青年・田代良一役の飯島寛騎さんに、役どころや作品への思いなどお話を伺いました。

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▲飯島寛騎さん

僕、陰キャ役も多いんです。田代にとても共感できました。

——芸能界を追放されたみつほの映画を撮りたいと近づく、映画オタクの青年・田代を演じています。その雰囲気やセリフ回しなど、新鮮でしたか?

飯島寛騎(以下、同) おかげさまでカッコイイ役や、『オカルトの森へようこそ』などでも雰囲気のあるキャラクターをやらせていただいてはいますが、実は僕、陰キャ役も多いんですよ(笑)。
今回の田代良一というキャラクターは、本当に心がピュアで好きなものを真っ直ぐ見ていて、すごく不器用で。
でも、彼の芯の強さが周りを動かすことになるのですが、それはみつほがいたから動かせたんですね。
すごく素敵なストーリーだなと思いながらやらせていただきました。
今を楽しんで撮ることに命をかけている田代に、とても共感できました。

——クランクイン前に、監督やスタッフと綿密なリハーサルをされたそうですね。

映画ではあまりないパターンだと思います。
リハーサルをほぼ全シーンやらせていただき、下地ができていた中で現場に入りました。
そこにどうスパイスを加えていくかは監督の指導の下、僕らは感じたものを出して受け取ってもらってという撮影はとてもスムーズでした。
リハーサルでは、「脚本ではこうだけど、こうしたらめっちゃ、面白くなるよね」とか、たわいのない会話も皆さんとたくさんして、そこから生まれてくるものもありましたし、作品にもとてもいい影響になったと思います。

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田代のセリフは「……」が多かった。言いたいけど、言い出せない。

——尾崎監督とのアプローチの中で印象に残ったことや、進めたことは?

監督自身もおっしゃっていたのですが、田代が監督と似ているキャラクターということだったので、僕は常に監督を見ていました。
監督のちょっとした些細な動きとか、撮影に熱中して自然と前のめりになって少し猫背になってしまうところとか、監督の真っ直ぐな印象を田代に乗せてこだわって演じさせてもらいました。
ほか、セリフの言い出しは意識しました。
田代が伝えたいセリフは台本でも「……」が多くて、「言いたいけど、言い出せない。でも、どうしよう」みたいな、そういう感じの人で。
ただ、みつほが現れるとなぜかスーッと言えるんです。2人の会話は独特なものではあるけど、気持ちが徐々に通じ合っていく様子が僕はとても好きでしたね。

僕もあまり言葉にして言わないタイプ。男性は結構、好きな女性にはストレートにはいけないものですよ。

何かに夢中になることって本当に大変だけど、自分が明るくなるよ

——公開を楽しみにしている方に、どのように観ていただきたいですか?

「何かに夢中になることって本当に大変だけど、自分が明るくなるよ」と、この作品で僕はそう伝えたいですね。

大人になるにつれて夢中を諦めてしまったり、日々の忙しさで人はやりたいことを妥協してしまいがちで、それは僕も同じです。でも次の自分に繋がると思うから、やらない後悔なら、やって後悔の方がいいですよね。

そんな中、田代は頑固で真っ直ぐで、周りには呆れられていますが好きなことに夢中です。
もちろん観る方によっていろんな視点はあると思いますが、僕がこのストーリーでおススメしたいのは、そういう気持ちは捨てたらダメだというところかな。
人生が豊かになる作品になってくれたらと思います。

皆さんが楽しくなるボールを投げ続けて、人生のエンタメを提供できたら

——ありがとうございました。今年はどんな一年でしたか?

今年もドラマ、映画等々、本当にコンスタントにお仕事ができたと感謝しています。
来年も一歩ずつ重ねて経験を経た飯島の表現を皆さんに届けられたらと思います。

今回の作品もそうですが、観てくださった多くの方の人生が豊かになる作品に関われたら嬉しいと思います。
この仕事を始めて6年ぐらいですが、僕を観てくださる方が日本に限らず、海外の方々も増えてきて、どんどん皆さんが楽しくなるボールを投げ続けて、人生のエンタメを提供できたらと思います。
個人的にはいろんな役柄にどんどん触れていきたい、ふり幅、引き出しを増やしていきたいと思っています。

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——ちなみに飯島さんが今、人生が豊かになる瞬間は?

仕事で表現をする豊かさと、ご飯を食べる豊かさと、あとは趣味ですね、サウナとかバイクとか、何も考えずに没頭できる豊さです。
僕は友だちにも恵まれていると思います。辛い時にも友人と話をして楽になるとまた頑張ろうと思えるし、周りの友だちもみんな目標があって素敵な人たちばかりで、お互いに手を差し伸べ合える関係性です。

——来年始めたいことは?

海に潜りたい。ダイビングをしてみたいです。陸はだいぶ知ってきたので、船は船酔いするから無理ですけど、海の楽しさをもっと知りたいです。

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『炎上シンデレラ』作品情報

『炎上シンデレラ』ポスター

『炎上シンデレラ』ポスター

映画『炎上シンデレラ』
11月4日(金)より、池袋HUMAXシネマズほか全国順次ロードショー

初主演映画を撮影中にスキャンダルを起こして大炎上、芸能界を追放された女優・みつほ(田中芽衣)。彼女を主役に映画を撮りたいという妄想を抱えた映画オタクの青年・田代(飯島寛騎)。この二人の運命の出会いに割り込む小劇団を主催するいい加減な男・山倉(大河内健太郎)。みつほと田代がこの劇団に入ってしまったことから物語は妙な方向へ。そして彼らに再び炎上の危機が⁉

監督・脚本:尾崎将也
出演:田中芽衣 飯島寛騎 比佐仁 見里瑞穂 佐々木史帆 芳村宗治郎 南ユリカ 佐伯紅緒 山本純嗣 大堀恵 君嶋麻那 結月彩 中川可菜 新田さちか 鈴木ゆうか 矢野まなみ 池田良 永倉大輔 白善哲/横田真悠 大河内健太郎

公式サイト:cinderella-movie.jp
公式Twitter:@cinde_movie
©クエールフィルム

飯島寛騎さんプロフィール

飯島寛騎(いいじま・ひろき)
1996年8月16日生まれ、北海道出身。

2015年『第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』グランプリを受賞後、2016年『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)主演(仮面ライダーエグゼイド/宝生永夢役)でデビュー。
2022年は、W主演ドラマ『僕もアイツも新郎です。』(関西テレビ)、ドラマ『警視庁・捜査一課長season6』(テレビ東京系)、『オカルトの森へようこそ』(WOWOW)、『オカルトの森へようこそTHE MOVIE』などに出演。

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Photos:中原幸
HairMake:佐藤友勝
Stylist:中西ナオ
Text:富田陽美

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numan編集部

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