『半妖の夜叉姫』第29話の謎　殺生丸と麒麟丸、対照的な3つのポイント。本当の目的とは…

りおんを溺愛する麒麟丸。その様子から、「この世を末法末世に変えようとしている」という野望を疑問視する声があがり始めています。また、殺生丸との共通点と対比にも注目が。似ているようで違う2人の特徴とは……？

『半妖の夜叉姫』がスタートして間もない第4話では、時代樹がとわたちに麒麟丸と殺生丸を倒すように依頼していたのを覚えているでしょうか？

時代樹いわく希林丸は「時空を歪め、この世を末法末世で飲み込み、全てを無に帰そうとしている」としているらしく、殺生丸も同じ道を辿っているとのことでした。
“全てを無に帰す”という言葉は戦国時代の消滅を意味していたということ。思っていた以上に恐ろしい事態が起きようとしている……！？

麒麟丸は娘のりおんをひたすらに溺愛し、彼女の亡きあとも胡蝶を使って夢の中で再会を図るほど、異常とも言える深い愛情を注いでいる。そんな麒麟丸が時空の彼方へ行きたい理由は一つ、りおんを甦らせるためではないでしょうか？

その証拠に「母を救いたい」と娘たちが動き始めた今、阿久留を見つけても殺生丸はスルーでした。

これらを考えると、麒麟丸も殺生丸も目的は愛する娘、妻を救うことで、何も時代樹の言うように世を末法末世に変えようとしている訳ではないのではと、ネット上でも囁かれ始めています。

麒麟丸に関しては、娘へのあの執着と依存、ヤンデレ感を思うと、“りおんさえ助かればこの世がどうなろうと知ったことではない”と思っていそうな気もしますが……。

大きなポイントは三つ。

二つ、かけがえのない大切な存在がいるということ。
麒麟丸は娘のりおん、殺生丸は妻のりん。

そして三つ、娘に対して麒麟丸は過保護、殺生丸は放任主義。

特に、娘の気持ちより自分の愛情を押し付けてしまい、結果孤独を招いた麒麟丸と、とにかく娘たちを信じて見守り役を担うことで、親子の距離も縮まりつつある殺生丸。
家族がバラバラになっていく麒麟丸一族と、家族が団結している犬一族の差は大きく感じられます。

もしかしたら、麒麟丸と殺生丸の生き様の対比というのも『半妖の夜叉姫』の一つのテーマなのかもしれませんね。
今後麒麟丸の妻が明らかとなれば、配偶者との関係についても共通点と対比が出てくるかも……？

まさかの死人であることが視聴者に衝撃を与えましたが、りおんはどのようにして亡くなったのか、その死因が気になるという声も多く見られます。

彼女が亡くなった回想シーンでは胸から血を流しているシーンが描かれていましたが……。
麒麟丸がりおんを死後600年経ってもなお縛り続けてしまう理由の中には、死因も関わっているかもしれませんよね。

また、いくら味方になってくれたとはいえ、宿敵・麒麟丸の娘であることには変わりありません。
可愛らしく心優しいりおんを仲間に歓迎する声の一方、「後々裏切ることはないだろうか……」と怪しむ声も少なくないようです。

正体がわかったとはいえまだ謎多きキャラのりおん、これからも注目していきましょう。