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声優・増田俊樹の「俳優」としての姿。“魔王”とも呼ばれた圧巻の舞台を振り返る

『刀剣乱舞』の加州清光、『アイドリッシュセブン』の和泉一織などの快活なキャラクターを演じることの多い声優・増田俊樹さん。実は芸能界デビューは声優ではなく、舞台俳優からのスタートでした。それも非常にインパクトのあるデビューを飾っており、ある種の伝説として語り継がれています。

今回はそのデビュー作のほか、声優としての姿とはまた違った「俳優・増田俊樹」の姿をご紹介します。

CD『Midnight Dancer』増田俊樹

CD『Midnight Dancer』増田俊樹

via CD『Midnight Dancer』増田俊樹

「圧倒的」「魔王」と言わしめた“幸村精市”の存在感

幼いころから役者への憧れがあった増田さんは、『コードギアス反逆のルルーシュ』や『天元突破グレンラガン』を見て声優の道を志し、東京アナウンス学院放送声優科に入学します。

在学中、周囲の影響で見た舞台にも興味を持ち、2009年にミュージカル『テニスの王子様』(以下テニミュ)の幸村精市役で俳優デビューします。しかし、この時の増田さんは非常に珍しいケースでの出演でした。

同役は、2006年から2008年まで俳優の八神蓮さんが担当。八神さんが演じる幸村は非常に評判が高く、絶大な人気を誇っていました。増田さんはデビュー作にして、その後継者になってしまったのです。さらに、増田さん以外のキャストは一部を除いてほとんど変わらず、以前からのキャストに飛び込んでいく形になります。

多くの期待や不安、ファンや出演者のさまざまな思いを背負うことになった増田さんですが、ひとたび幕が上がるとそれらは一気に歓喜と驚きに変わりました。

ミュージカル『テニスの王子様』 The Final M...

ミュージカル『テニスの王子様』 The Final Match 立海 Second feat. The Rivals FINAL BOX 2

via ミュージカル『テニスの王子様』 The Final Match 立海 Second feat. The Rivals FINAL BOX 2
幸村は、穏やかそうな外見ながらも、「神の子」と呼ばれる天才テニスプレイヤー。原作では勝利のためならば、時には手段を選ばない冷酷な男として描かれていますが、増田さんはその冷酷な部分を限りなく際立たせていました。

新人俳優とは思えない存在感、演技力、歌唱力で以前からのファンや出演者は驚愕。増田さんの演じる幸村は、ネット上で「魔王」の異名がつくほどのインパクトを残します。

若手俳優の登竜門の1つとして知られている『テニミュ』ですが、基本的には代替わりシステムで全キャストが入れ替わるため、増田さんのようなパターンは異例。

それにもかかわらず大きな評価を得たというのは、ファンをがっかりさせないように、出演者に負担をかけないようにと並々ならぬ努力と稽古を重ねた結果が実ったのだろうと思います。

魔王再臨。『錆色のアーマ』で見せた驚きのギャップ

DVD『錆色のアーマ』

DVD『錆色のアーマ』

via DVD『錆色のアーマ』
その後、2011年に『遊☆戯☆王ZEXAL』の神代凌牙役で声優デビューを果たしたりと本格的に声優の道を歩んでいた増田さんですが、再び俳優・増田俊樹として世間に名を轟かす作品が。

それが2017年に逆2.5次元プロジェクトと銘打った『錆色のアーマ』への出演です。
このプロジェクトは、アニメ・漫画原作を舞台化するのではなく、舞台を原作としてアニメ・漫画化していくというものでした。

増田さんが『錆色のアーマ』で演じたのはW主演の1人、織田信長。
このころの増田さんは、既に声優として多くの作品に出演しており、『アイドリッシュセブン』や『アイ★チュウ』などのアイドルコンテンツに出演し、『ツキウタ』の如月恋などの明るく爽やかなキャラクターを演じているというイメージでした。

しかし、舞台の上の増田さんは久々の舞台出演にもかかわらず、立ち居振る舞い、存在感、殺陣などのアクションでファンを圧倒。

「錆色のアーマ」スポット映像

織田信長という圧倒的覇者を思わせる鋭い目力は、まさに“魔王”の再臨。「声優の時とまるで別人」「本当にまっすー!?」という声も上がるほどのギャップが話題になりました。
ちなみに、増田さんは役と自分との切り替えも早く、「さっきまで信長だったのに、カテコはいつもの増田さんだった」という声も上がっていたようです。
声優業と俳優業を並行している方は多数いますが、『錆色のアーマ』上演時のWEBメディアのインタビュー(※)で増田さんは「いろんなことを同時にやってしまうと、お仕事の可能性が広がる半面、突きつめることが難しくなってくると思うんです」と発言。

※livedoorNEWS:増田俊樹がふたたび舞台に立つ理由。「ほかの声優にはない、自分の強みを見つけたい」より
https://news.livedoor.com/article/detail/13106166/

その発言の通り、増田さんは数年声優業に専念したのちに俳優業を再開しています。声優業で蓄えたたくさんの表現力や演技力が舞台にも生かされ、さらにファンを魅了したのかもしれません。

2021年には『声優探偵』、2022年には同名漫画が原作の『パティシエさんとお嬢さん』といったテレビドラマにも出演し、活動の幅を広げています。
声優業で培ったものがどんな化学反応を見せてくれるのか。どんなギャップで魅了してくれるのか。増田さんの今後の「俳優」としての活動にも注目したいです。
(執筆:Sachi.)

増田俊樹「Midnight Dancer」

増田俊樹さんプロフィール

増田俊樹 (ますだ・としき)
職業:声優・俳優・歌手
所属事務所:TOY'S FACTORY
出身地:広島県
誕生日:1990年3月8日
血液型:B型
身長:176cm
愛称:まっすー、だーます、ますとし
代表作:『ミュージカル テニスの王子様』幸村精市役、アニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』神代凌牙役、アニメ『刀剣乱舞』加州清光役、アニメ『あんさんぶるスターズ!』朔間零役など。
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numan編集部

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