舞台『イケメン戦国』初の番外編が開幕！中村誠治郎ら登壇の囲み会見＆ゲネプロレポート掲載

アプリ版も好評配信中の女性向け恋愛ゲーム『イケメン戦国◆時をかける恋』の舞台化作品『イケメン戦国 THE STAGE』シリーズ。

真田幸村編、織田軍 VS "海賊" 毛利元就編、織田信長編、上杉謙信編と様々な武将との恋愛模様が描かれてきた本作より、初めてヒロインが出演しない番外編が登場！
『イケメン戦国 THE STAGE 番外編～はじまりの物語～』は銀座 博品館劇場にて12月26日（木）から12月30日（月）まで公演中です。ゲネプロ前の囲み会見には、顕如役の中村誠治郎さん、猿飛佐助役の早乙女じょうじさん、森蘭丸役の星元裕月さん、帰蝶役の秋沢健太朗さん、上杉謙信役の橘龍丸さん、織田信長役の小笠原健さんの6名が登壇しました。

和気藹々と行われた囲み会見の様子とゲネプロの模様をレポートします。

帰蝶役・ 秋沢健太朗さん（以下、秋沢）
シリーズとして続いている『イケメン戦国 THE STAGE』に今作から新しく登場する役として出演させていただくのはすごく緊張しましたし、チームワークのいい座組に今から入っていけるか初めは心配でしたが、知り合いの役者も多くて、助けられました。
ただ、稽古初日に（中村）誠治郎さんが殺陣稽古をつけてくださったのですが、めちゃめちゃ（刀捌きが）早くて、「あ、これ、俺、死ぬな」「なんて怖い現場に来てしまったんだ」って思いました（笑）。でもその後、誠治郎さんと初めて2人で話す機会があった時に、「（話しかけてくれて）嬉しい」って言われて、ギャップにやられました（笑）。

顕如役・中村誠治郎さん（以下、中村）
若い役者たちが多い中で、圧倒的に自分が年上なのですが、年齢には関係なく、それぞれが原作の役を愛していて、台本を覚えるのも早くて、非常にレベルの高い稽古をしてこられたと思っています。
場当たりが終わっていよいよ初日を迎えましたが、劇場で自分の出ていないシーンを客席からも見てみて、昨今の2.5次元舞台の中でも非常に質の高い作品になったのではないかなと思います。千秋楽まで駆け抜けたいと思います。よろしくお願いします。

――今回の舞台では顕如と織田信長が活躍する「鬼と魔」 エンドと、上杉謙信と武田信玄が活躍する「龍と虎」エンドの2種類の結末が用意されていますが、それぞれの見どころはいかがでしょうか？

織田信長役・小笠原健さん（以下、小笠原）：今までの『イケメン戦国 THE STAGE』のようにエンドによってヒロインとの愛の形が変わるというのではなく、恋愛要素がないので、ストーリーの中身が少しずつ違う、2ルートがあるという形で……まあ圧倒的に（織田信長が活躍する）「鬼と魔」エンドの方が面白いので、お客様にはそちらを楽しんでいただけたらと！

上杉謙信役・橘龍丸さん（以下、橘）：おーい‼　（上杉謙信が活躍する）「龍と虎」エンドも面白いですよ！

小笠原：そうですね。まあでも「鬼と魔」エンドの方が面白いので…‥。

橘：譲ってくれない（笑）！

小笠原：お客様にはどちらのエンドが好みか判断してもらう楽しみもあると思います。まあ「鬼と魔」エンドの方が面白いと思うんですけど。

猿飛佐助役・早乙女じょうじさん（以下、早乙女）：そうですね、「鬼と魔」エンドの方が……。

橘：佐助はこっち側でしょ‼

早乙女：（笑）。今回の舞台『はじまりの物語』は、原作の『イケメン戦国』の前日譚ですが、どちらのエンドも原作ゲームに繋がる物語になっています。
何故、武田信玄と上杉謙信が同盟を組んだのかが「龍と虎」ルートで明らかになるので、そういう意味ではこちらのルートの方がね！

橘：出会いが積み重なっていく様子が印象的です。「龍と虎」エンドでは、謙信と佐助、信玄と真田幸村など、それぞれの主従の在り方が鮮明に描かれているので、そういう意味ではやっぱり「龍と虎」エンドの方が胸が熱くなるんじゃないかと。

小笠原：それを言ったら、「鬼と魔」エンドでは顕如と信長の因縁が明らかになるのでね！　こちらのエンドでしか分からない顕如の過去があるので！　ね（中村さんに）！

中村：……「鬼と魔」エンドの方が面白いですかね（ぼそりと）。

橘：座長（笑）‼

中村：（笑）。「鬼と魔」エンドは「はじまりの物語」というサブタイトルがまさにあてはまる物語だと思います。「龍と虎」エンドってそのサブタイトルのくだりある……？

早乙女：ありますあります‼　我々（謙信と佐助）出会ってますから‼

中村：そうか（笑）。それぞれに見どころがあるので「龍と虎」エンドも勿論面白いのですが、やっぱり「鬼と魔」エンドの方が面白いと思うので……。

橘：絶対に譲ってくれない（笑）！

中村：原作ゲーム『イケメン戦国』の顕如がどのようにして生まれたか、という物語なので、今まで原作がある舞台では原作のキャラクターを模倣することを意識していたのですが、今作に関しては「どうやってゲームの顕如になったのか」を強く意識しながら稽古してきました。そこが見どころではないかと思います。

早乙女：猿飛佐助が戦国時代にタイムスリップするところから物語が始まるのですが、もう冒頭のそのシーンから見どころです。どのように謙信と出会ったのかを含め、原作では描かれていない、ヒロインと出会うまでの佐助が沢山描かれているので、ぜひ最初から最後まで注目して観ていただきたいと思います。

中村：原作ゲーム『イケメン戦国』の顕如がどのようにして生まれたか、という物語なので、今まで原作がある舞台では原作のキャラクターを模倣することを意識していたのですが、今作に関しては「どうやってゲームの顕如になったのか」を強く意識しながら稽古してきました。そこが見どころではないかと思います。

早乙女：猿飛佐助が戦国時代にタイムスリップするところから物語が始まるのですが、もう冒頭のそのシーンから見どころです。どのように謙信と出会ったのかを含め、原作では描かれていない、ヒロインと出会うまでの佐助が沢山描かれているので、ぜひ最初から最後まで注目して観ていただきたいと思います。

森蘭丸役・星元裕月さん（以下、星元）：森蘭丸と言えば、歴史上は織田信長の小姓として有名ですが、『イケメン戦国』ではオリジナルの設定として顕如様と行動を共にしています。
何故蘭丸は顕如様と共にいるのか、前作でも色々なことを考えながら演じてきましたが、今作ではそれが鮮明に描かれている特別なストーリーとなっていますので、『イケメン戦国』ならではの物語、空気感を楽しんでいただけたらと思っています。

秋沢：帰蝶というキャラクターは、顕如をはじめ、各キャラクターのその後の運命に大きな影響を与える役だと思っています。他のキャラクターの心情が移り変わる様こそが、帰蝶の見どころと言いますか……。 帰蝶の登場によってストーリーがどう展開したかに注目していただけるような立ち回りが出来たら、自分の中では目標達成だなと思っています。

橘：今までの『イケメン戦国 THE STAGE』シリーズではヒール役だった顕如の“根っこ”の部分が見えて感慨深いです。初演から通して、改めて顕如というキャラクターを振り返って観てみたくなる素敵な作品に仕上がったと思いますので、新しい『イケメン戦国 THE STAGE』として応援していただけたらと思います。

小笠原：今回の見どころは、“恋愛要素がない”というところです。勿論不安もありますけど、初めての試みとして、どのようにお客様の心に届くか楽しみでもあります。
何故こんなに織田信長は顕如に恨まれているのか、皆から命を狙われているのか、初演からずっと描かれていた過去、因縁が分かる物語になっています。
織田軍に関しての見どころで言いますと、日替わりシーンで某ホストの舞台かな？　というような面白い演出が用意されていますので、そこも楽しみにしていただけたら！

――では最後に、座長の中村さんよりご来場の皆様にメッセージをお願いします。

中村：ありがたいことにチケットが即完売だったと伺っております。それだけ注目度が高い作品ということだと思いますので、観に来てくださるお客様のために、とにかく全力で役として生きていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

物語の始まりはタイムスリップを研究する佐助の研究室から始まります。
同じ瞬間にタイムスリップで飛ばされたものの、ヒロインよりも数年前の戦国時代にたどり着いてしまった佐助が、謙信と出会い、一流の忍者になるために修行する様子にまずは引き込まれていきます。

またゲネプロでは「鬼と魔」エンドが上演され、顕如と信長の因縁が色濃く描かれます。仏に仕え、過去に幼い蘭丸を救ったように、慈悲深く優しい顕如が何故“復讐鬼”と呼ばれるようになってしまったのか……その裏で暗躍した人物にも注目です。

また『イケメン戦国 THE STAGE』シリーズといえば、激しい殺陣も注目ポイント。小柄ながらも全身で戦う徳川家康（木原瑠生さん）、銃を駆使して前後の敵をなぎ倒していく明智光秀（橋本全一さん）といったお馴染みの武将たちは勿論、マントを翻して戦う帰蝶のアクロバットな殺陣が非常に目を引きます。

会見ではお互いのエンドの方が「面白い！」と豪語する小笠原さんと橘さんの場外乱闘（笑）もありつつ、よりよいものを作ろうとするチームワークを感じる舞台でした。

『イケメン戦国 THE STAGE 番外編～はじまりの物語～』は銀座 博品館劇場にて12月26日（木）から12月30日（月）まで公演中です。当日券情報など詳しくは公式サイト、公式Twitterをご確認ください！

執筆/通崎千穂（@tsu_otometsu）

■公演日程/場所：2019年12月26日（木）～12月30日（月）全9公演　　銀座 博品館劇場