ヤマコシ ショウコ
フルート奏者兼Webライター。好きなショタは小夜左文字、アイドルはランカ・リー、RPGはドラクエ。
11月10日に日本工学院アリーナにて開催されたアニメ『忘却バッテリー』のスペシャルイベント「ファン感謝デー」昼の部&夜の部のオフィシャルレポートが到着した。
ジャンプ+にて連載中のみかわ絵子氏による野球漫画『忘却バッテリー』。中学球界で名を馳せた完全無欠の剛腕投手・清峰葉流火&切れ者捕手の“智将”・要圭の怪物バッテリーと、彼らに心を折られた天才プレーヤーたちが無名の高校で出会い、再び野球への道を歩き始めるという物語だ。
本作のアニメは2024年4月から7月にかけて全12話が放送された。今回のスペシャルイベントでは清峰葉流火役の増田俊樹さん、要圭役の宮野真守さん、藤堂葵役の阿座上洋平さん、千早瞬平役の島﨑信長さん、山田太郎役の梶裕貴さんが登壇。さらにサプライズゲストとして国都英一郎役の大塚剛央さん、岩崎監督役の金尾哲夫さん、帝徳高校野球部コーチ役の杉田智和さん、巻田広伸役の石井マークさんも登場した。
アニメを振り返るコーナーにて増田さんは「葉流火と圭のキャッチボール」のシーンに関して「葉流火から観て、どこまでもいっても圭とはキャッチボールなんだと思います。どんな剛速球を投げても、試合をしても、それは圭と初めてキャッチボールをしたあの日の延長線でしかない」と語った。
続いてゲームコーナーで実施された「忘却クイズ」では、出題前から何やらイラストを描き始めていた宮野さんの勢いに乗せられたのか大喜利大会と化し、個性的な解答が続出した。
出演者全員による生アフレコ&朗読劇のコーナーのあとには第2期の制作が発表され、会場は大きな熱狂に包まれた。
レポート全文は以下、プレスリリースより。
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集英社「少年ジャンプ+」で連載中、同アプリ内での累計閲覧数3億超えの『忘却バッテリー』(著・みかわ絵子)。記憶喪失の主人公というユニークな設定、魅力的なキャラクターたち、高校野球のリアルを描き出すドラマ、ギャグとシリアス要素の絶妙なバランスなどが人気を博し、TVアニメ第2期の制作が決定した本作ですが、この度11月10日(日)にスペシャルイベント「ファン感謝デー」を実施いたしました。
デーゲーム(昼の部)とナイター(夜の部)、それぞれのオフィシャルイベントレポートを公開しました!
INDEX
2024年4月に放送されたTVアニメ『忘却バッテリー』のスペシャルイベント「ファン感謝デー」が、11月10日(日)、東京・日本工学院アリーナにて開催された。
出演者は、増田俊樹さん(清峰葉流火 役)、宮野真守さん(要 圭 役)、阿座上洋平さん(藤堂 葵 役)、島﨑信長さん(千早瞬平 役)、梶 裕貴さん(山田太郎 役)さん。デーゲーム、ナイターの昼夜2部にわたって開催されたイベントから、本稿では【デーゲーム】の模様をレポートする。
イベントは、今回のために書き下ろされた小手先高校の5名による影ナレからスタート。OP映像の終了と同時に出演者5名がステージに登場し、大きな拍手が巻き起こった。
出演者が挨拶を終えると、さっそくTVアニメを振り返るコーナー「忘却メモリーズ」へ。カッコいいシーンや笑えるシーンから、胸に刺さる絶対に忘れられないシーンまで、数々の名場面が取り上げられた。
まず振り返ったのは、「小手指高校入学」。山田が中学最強のバッテリーと言われた葉流火、圭と運命の出会いを果たすシーンだ。梶さんは「オンのセリフ、モノローグ、ナレーションが冒頭から入り交じっていて、声優としてとても難しかった」と、告白。ずっと喋り続けている圭に対し、言葉に出すのではなく「モノローグ」で答える山田という、不思議な状況にツッコミが入る場面も。会場は大きな笑いに包まれた。
「帝徳高校との練習試合」では、サプライズゲストの大塚剛央さん(国都英一郎 役)、金尾哲夫さん(岩崎監督 役)、杉田智和さん(帝徳高校野球部コーチ 役)が登場。大塚さんは、小手指が個性派揃いだったため、国都の真面目さが逆に異質に見えたことを語った。金尾さんは腹をくくって衝撃的なセリフに向き合ったそう。そして、杉田さんはそんな監督を立てるためにツッコミに徹することを意識したという。
お次は、阿座上さん演じる藤堂がピックアップされた「過去と向き合う藤堂」。第6話は、小手指高校のメインキャストとは別録りだったという阿座上さん。「メインの皆さんと離れた寂しさみたいなものが(セリフに)乗ったのかもしれません。自分により集中することができたので、あえてそういう環境を作ってくれたのかも」と、アフレコの裏側を語ってくれた。
「氷河高校との練習試合」、「過去と向き合う千早」では、さらなるゲストとして石井マークさん(巻田広伸 役)が登場! 石井さんは作品の持つ「賑やかさ」と「心情に寄せたシチュエーション」の切り替えに驚いたそう。
島崎さんは、アフレコ現場で宮野さんから台本の読み方について助言をもらっていたことを明かした。「ふわっと、でもしっかり染み渡るように伝えてくださったんです。島﨑信長として、役者として、千早を通して大きなものをもらいました」と、宮野さんに感謝を伝えた。宮野さんは、「こういう回(第11話)は特殊」だと思ったようで、「そのときの思いを全部ぶつけるよりも、モノローグがあって、回想があってというところを役者として構築しながら台本を読むことで違ったアプローチができると思ったんです」と、当時のやりとりを振り返った。
「忘却メモリーズ」、最後のシーンは「小手指高校初勝利」。「小手指高校がワンクールの中でようやく一丸となって何かを得る瞬間でした。一人一人のバックボーン、集まった理由が語られて、ここからやっと野球が始まるのかなと」とは、増田さん。一方、宮野さんは、「勝利の描き方」に注目。「試合に負けていたチームがやっと勝ったというのとは少し違うんです。挫折という“思いの負け”から初勝利に向かっていく作品の流れにグッときました。ただ勝ったから嬉しいではなく、居場所を見つけられたから嬉しいんです」と語った。
ここからはチーム対抗のゲーム対決へ。まずは、忘れていそうなシーンをピックアップし、そのシーンがどんなシーンだったかを当てる「忘却クイズ」。くじ引きでAチームとBチームに分かれ、Aチームは、増田さん、阿座上さん、梶さん、大塚さん。Bチームは、宮野さん、島﨑さん、金尾さん、杉田さん、石井さん、というチーム分けになった。
「第2話より、要圭の母が着ていた服はどんな服?」という問題では、出題前から宮野さんが何やらイラストを描き始める。その勢いに乗せられたのか、クイズは大喜利大会と化し、個性的な解答が続出した。ちなみにクイズの答えは、「花柄」。司会進行の大橋隆昌さんのイラストを描いた宮野さんだが、服は花柄っぽかったので正解扱いに! 実際は「おせんべい」柄のようだったが、そこはご愛敬。このほか、「第3話より、要圭が持っていたゲームのタイトルは何?」(牧場ほっこり物語)、「第12話、要圭が見ていたアニメに出てきた女子が出したモノは何?」(IMOチップス めんたいバター味)といったクイズが出題された。
続いてのゲームは、「サインで伝えて」。出されたお題をサイン、ジェスチャーで表現し、回答者がそれを当てるというもの。Aチーム、Bチームともに伝わりやすい丁寧なジェスチャーを披露。
Bチームの番では、Aチームの回答者だった梶さんがBチームの宮野さんと組んでジャスチャー役を担当。お題の「記憶喪失」を第1話のお見舞いシーンとして再現し、見事、島﨑さんが正解した。最終結果はBチームが勝利を収め、バッティングセンター回数券、60回分をゲットした。
出演者全員による生アフレコ&朗読劇のコーナーでは、ファンの心を揺さぶった名シーンが再現される。デーゲームでは、山田が葉流火、圭と出会うテンション高めのシーンや、アドリブが楽しいバッティングセンターでの捕球練習が取り上げられ、葉流火と圭のキャッチボールは昼夜共通となった。さらに、現在YouTubeで公開されているオーディオドラマ「放課後部室トーク」の出張版がこのイベントのために制作され、朗読劇として披露された。
情報コーナー「忘却ニュース」では、原作第20巻の書影が初公開されたり、各種コラボや新作グッズなど盛りだくさんの情報が発表された。詳細は公式HPや公式Xを参照してほしい。これで情報コーナーは終わりかと思いきや、「ちょっと待って! 皆さんに観てもらいたいものがあるんです!」と、増田さん。すると、メインモニターに特報映像が流れ、「TVアニメ第2期制作決定!!」の文字が! 会場は大きな熱狂に包まれた。
待ちに待った第2期の制作が発表され、歓喜にわいたイベントもあっという間に終演時刻に。最後は、キャスト一人一人が感謝の言葉を述べ、宮野さんが音頭を取って、キャスト、観客全員での「パイ毛~!」で締めくくられた。
2024年4月に放送されたTVアニメ『忘却バッテリー』のスペシャルイベント「ファン感謝デー」が、11月10日(日)、東京・日本工学院アリーナにて開催された。デーゲーム、ナイターの昼夜2部にわたって開催されたイベントから、本稿では【ナイター】をレポートする。
小手先高校の5名による影ナレは、デーゲーム以上にアドリブ満載! フリーダムな会話劇からOP映像へと流れ、出演者の増田俊樹さん(清峰葉流火 役)、宮野真守さん(要 圭 役)、阿座上洋平さん(藤堂 葵 役)、島﨑信長さん(千早瞬平 役)、梶 裕貴さん(山田太郎 役)さんが登場。増田さんが「未来に繋がるようなイベントにしたい」と意気込みを語り、大声援が送られた。
最初のコーナーは、絶対に忘れてほしくないシーンを振り返っていく「忘却メモリーズ」のコーナー。最初に振り返ったのは、山田が葉流火と圭に出会う「天才バッテリー復活の瞬間」。
「誰がボールを捕るんだというところで、山田がキャッチャーに名乗り出たとき、彼がいじられキャラで、ツッコミキャラで、それでいて芯が通っているのがわかったのではないかなと思います」(梶さん)
「第1話の前に顔合わせ会をやって、監督やスタッフさんと作品についてすり合わせる機会があったんです。第1話はほとんど出番がなかったんですが、おかげさまで第1話からがっつり入れたような空気感がありました」(島﨑さん)と、キャラクターの魅力やアフレコの裏側を語ってくれた。
「帝徳高校との練習試合」では、デーゲーム同様、大塚剛央さん(国都英一郎 役)、金尾哲夫さん(岩崎監督 役)、杉田智和さん(帝徳高校野球部コーチ 役)が登場。大塚さんは宮野さんとの掛け合いを振り返り、金尾さんは監督を役者人生でもなかなかない役だったと述懐した。杉田さんは金尾さんのお芝居に「そっちでくるのか」と驚いたそうだが、本番は一発勝負で収録できたという。
帝徳の3人ともアフレコ現場は入りやすい空気だったといい、増田さんはその要因を「作品を作るにあたって、1話から作るというよりは1、2年やってきて、お互いに気を許しているようなくだけた空気感でやろうという話がありました」と語り、打ち解けられる空気を意識的に作り出していたことを明かした。
「過去と向き合う藤堂」では、「実感を持って演じられました。藤堂は過去と向き合っていたけれど、会話をしていなかったんです。ずっと独りよがりで、答えを見つけようとして苦しんでいました」と、阿座上さん。自身にも似たような経験があったと話し、殻にこもる芝居に熱が入ったことを語った。「氷河高校との練習試合」では、こちらもデーゲームに引き続き石井マークさん(巻田広伸 役)が登場。いかに千早にプレッシャーを与えるかを大事にしたという。
氷河高校戦では圭が智将に戻るシーンも取り上げられた。宮野さんは「『忘却バッテリー』の設定としても、圭のストーリーとしてもこの人格が大事になってくるので、どう演じるのかを考えました。自分に委ねられることも多かったので、まずはお芝居をぶつけてみて、細かく監督と相談し、増田君にも葉流火としてはどう思っているのかを聞きました」と、繊細な役作りについて言及した。
オンエアを観て島﨑さんがただただ「すごい」と思ったという「過去と向き合う千早」を経て、「葉流火と圭のキャッチボール」へ。増田さんは「葉流火から観て、どこまでもいっても圭とはキャッチボールなんだと思います。どんな剛速球を投げても、試合をしても、それは圭と初めてキャッチボールをしたあの日の延長線でしかない」と、最強バッテリーの“原風景”について語ってくれた。
続いてのコーナーは、チーム対抗のゲーム対決「忘却クイズ」。みんなが忘れていそうな“細かすぎる”シーンをピックアップし、そのシーンがどんなシーンだったかを当てるというマニアックなクイズだ。くじ引きでAチームとBチームに分かれるのだが、なんと偶然にもデーゲームとまったく同じチーム分けに! Aチームは、増田さん、阿座上さん、梶さん、大塚さん。Bチームは、宮野さん、島﨑さん、金尾さん、杉田さん、石井さんとなった。
クイズでありながらほぼ大喜利大会と化したデーゲームだったが、ナイターも遊び心満載。「第5話より、要圭の回想にでてきた葉流火の顔はどんな顔だった?」という問題では、宮野さんを筆頭にアニメやゲームのパロディイラストを描く人が続出! 会場は大爆笑に包まれた。ちなみに解答は「恐竜」だったが、最も近い「ゴジラ」を描いた金尾さんが正解としてポイントをゲット。このほか、「第9話より、要圭が聴かされた甲子園の応援歌、タイトルは何?」(答えは、「THE甲子園3」)、「第6話より、中学時代、藤堂 葵が食べそこねたラーメンの具材をすべて答えよ」(答えは「煮卵、海苔、チャーシュー、ネギ、メンマ」)といったクイズに解答していった。
続いてのゲームは、ジェスチャーゲームの「サインで伝えて」。Aチームの「バッセン」では増田さんがバッティングマシーンを見事に表現。Bチームの宮野さん、金尾さん、杉田さんは、3人でジェスチャーをすることになりながらも、しっかりと「バッテリー」を表現した。ラストは、もはやチーム関係なし!? 宮野さん以外がジェスチャーを担当するという大混乱の様相に! お題の「智将とアホ」に一番近い圭がいない中、全員が渾身の表現をして宮野さんを正解へと導いた。キャスト全員がチームなんです! そして、集計の結果Bチームが勝利し、ナイターではBチームに3万円分のお食事券が贈呈された。
次のコーナーは、お待ちかねの生アフレコ&朗読劇。ナイターでは、バッターボックスに入った国都に圭がパイ毛を披露するコメディシーンや、千早が野球をやりたい気持ちに向き合うシーンのような心を揺さぶる場面が取り上げられた。オーディオドラマ「放課後部室トーク」の出張版は、小手指高校の学園祭が舞台に。野球部はたこ焼きの屋台を出すことになり、ドタバタの展開が繰り広げられる。キャラクター同士の楽しい掛け合いはもちろん、金尾さんが口ずさむ「ハイパーつよつよ一年生」のインパクトも抜群だった。
情報コーナー「忘却ニュース」では、原作情報や各種コラボ情報、新作グッズ情報が発表されたほか、ナイターでもTVアニメ第2期の制作が発表された。デーゲームですでに公開されていた情報だが、ここで知るファンも多く割れんばかりの歓声が響き渡った。
最後は、キャスト一人一人が深々と感謝の気持ちを伝えていく。そして観客席へと下りて「スペシャル忘却バッテリーボール」を直接配布。2時間以上に及ぶイベントは、大盛況のうちに幕を閉じた。
TVアニメ第2期制作決定!!
【CAST】
清峰葉流火…増田俊樹
要 圭…宮野真守
藤堂 葵…阿座上洋平
千早瞬平…島﨑信長
山田太郎…梶 裕貴
土屋和季…山谷祥生
国都英一郎…大塚剛央
巻田広伸…石井マーク
桐島秋斗…河西健吾
【STAFF】(第1期)
原作:みかわ絵子(集英社「少年ジャンプ+」連載)
試合制作:高嶋栄充
監督:中園真登
シリーズ構成:横手美智子
副監督:飯田剛士
キャラクターデザイン:長谷川ひとみ
アクション作画監督:立中順平 / 徳丸昌大
美術監督:船隠雄貴
色彩設計:中野尚美
撮影監督:川下裕樹
3DCG監督:小川耕平
編集:吉武将人
音楽:菊谷知樹 / 山崎寛子
音響監督:名倉 靖
音響効果:長谷川卓也
制作:MAPPA
原作は集英社「少年ジャンプ+」で連載中、同アプリ内での累計閲覧数3億超えの『忘却バッテリー』(著・みかわ絵子)。
2018年4月より連載が開始され、記憶喪失の主人公というユニークな設定、魅力的なキャラクターたち、高校野球のリアルな部分を描いた描写、ギャグとシリアス要素の絶妙なバランス、などが人気を博している。
中学球界で名を馳せた完全無欠の剛腕投手・清峰葉流火、切れ者捕手の“智将”・要 圭の怪物バッテリー。
全国の強豪校からスカウトを受けていた彼らが進学したのは何故か野球無名校の東京都立小手指高校だった。
さらに圭は記憶喪失で野球に関する知識も失っていた。
そしてかつて彼らに敗れ散り野球から遠ざかっていた天才たちも、偶然同じ高校に入学しており…。
巡り合い、再び動き出す彼らの高校野球ストーリーがいま始まる―!
【公式サイト】
boukyaku-battery.com
【公式X】
@boukyakubattery
【原作情報】
原作コミック「忘却バッテリー」(集英社「少年ジャンプ+」連載)
第19巻発売中!
最新第20巻は12月4日(水)発売!
©みかわ絵子/集英社・KADOKAWA・MAPPA
ヤマコシ ショウコ
フルート奏者兼Webライター。好きなショタは小夜左文字、アイドルはランカ・リー、RPGはドラクエ。
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