ペア画(ぺあが)

「ペア画」の意味

「ペア画」(ぺあが)とは、SNSのアイコンイラストの一種。

それぞれひとつの画像に見えるが、それらふたつ合わせるとひとつの絵になる画像のこと。また、ひとつの画像をふたつに分割するなどして、対応しあっていることがわかるものを、ふたりでわけて使うこと。
同じグループ内で他のユーザーががそれぞれの画像を見ることで、彼らの仲の良さを伺い知ることができる。恋人同士、親友同士などで仲良しアピールをするために使われることが多く、SNSにはほほえましいペア画アイコンがあふれている。

恋人同士ならふたつでひとつのペアが当たり前だが、友達同士となるとふたりだけでおさまらないこともよくある。3人グループ、4人グループでひとつの画像を作るために、「3人用ペア画」「5人用ペア画」も存在している。それはふたり用なのか3人用なのか、という疑問にかられるが、トリオ画とかクアド画とか言い出すと何を指すのかかえって意味がわからなくなるので、あくまでペア画と呼ばれる。

「ペア画」の由来・語源

語源はそのまま、ペアとなる画像を使っていることから。

合わせると対になる、という仕掛けは昔から非常に人気が高い。歴史をたどっていけば、国宝、俵屋宗達筆「風神雷神図屏風」もある意味ペア画である。SNSのアイコンに限らず、バナー画像やプリクラなど、ネットを検索すれば様々なペア画を発見することができる。
ツールを利用した、高度なペア画芸に挑戦する者も少なくない。お互いの待ち受け画像をお対になる画像にしておいて、ふたりが一緒にいる時だけ完成するという、リアルとスマホを利用したペア画も人気を集めている。SNSの浸透と、写真加工技術の発達による新たな遊びと言っていいだろう。ひとつの画像から対になる画像を作るための、便利なアプリも出回っている。画像加工が苦手なユーザー向けには素材サイトも利用可能。ネットの画像サイトには待ち受けやアイコン用にペアを前提としたお揃い素材が一ジャンルとして登録されている。
そんな素材の中には、恥ずかしがりやの恋人でもさりげなくお揃いにしてもらえそうな、一見ただの待ち受けにしか見えない『隠れペア画』というジャンルまで存在する。

もちろん、このペア画遊びはリアル友人間だけのものではない。推しカップリング間でのペア画は公式であっても非公式であっても、大変栄養価の高いおいしい画像である。物分かりの良過ぎる公式にいたっては、わざわざペア画の素材となるようなアイコンを配布していることもある。推しキャラが対になって立っている、それだけで妄想をはかどらせてしまうのがオタクというものである。さらに、ペア画の並び方やキャラのテーマカラーなど、キャラ設定の端々にま気を遣ってこだわることにより、さらにクオリティの高い妄想が可能である。

「ペア画」の活用例

「うわああああ、今日の推しの自撮り写真やばい」
「なんかただ右手を不自然にあげてる写真に見えるけど?」
「不自然じゃないの! ほら、コンビ組んでる相方の写真見て!」
「こっちは左手上げてるね。あれ? この写真ふたつあわせると、ふたりでハート作ってるポーズになる?」
「そうなの、ペア画なの! ああああああ尊みで死ねる……!」
「生きろ。そなたは腐つくしい」

numan編集部

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