2021春アニメ、ライターが選ぶおすすめ作品10選！『不滅のあなたへ』『SHAMAN KING』『フルバ』『Fairy蘭丸』etc.

4月の放送スタートから約１ヵ月。
『不滅のあなたへ』『シャーマンキング』『Fairy蘭丸』などなど、SNSでの盛り上がりを見かける作品も多いのでは。
そんなストーリーなども把握できた今、改めておすすめしたい2021年の春アニメ10選を、numanで活躍するライター陣のオススメポイントとともにご紹介します♪

2021年の春放送開始アニメの一覧はこちら！
■2021年春アニメ最新まとめ！4月開始アニメ一覧【放送日順】
■2021年春アニメ最新まとめ！4月開始アニメ一覧【五十音順】

アニメ『不滅のあなたへ』は、『週刊少年マガジン』に連載中の大今良時による同名マンガが原作の大河ファンタジー。
4月からNHK Eテレで、全20話を放送予定。
何者かが地上に投げ入れたひとつの球。大地を転がり、石やコケ、白いオオカミへと姿を変え、飼い主の少年と旅立ちます。少年に姿を変え、死と再生を繰り返しながらたどり着いた森で、生贄の儀式から逃げる少女マーチに“フシ”と名付けられ、共に行動することに。

■オススメポイントはここ！
「原作は絶対的な存在感を放つ大ヒットマンガ。
エピソードごとに舞台はもちろん、主人公の姿形も大きく変わるという、大胆な展開が魅力のひとつです。
壮大な大河ファンタジーが好きな人にはたまらないはず。

また“音”関係もこの作品のポイント。
オオカミの足音や、冷たい吹雪、木々のざわめきなどの環境音が、作品の世界に惹きこんでくれます。
オープニングテーマの「PINK BLOOD」は宇多田ヒカルさんが担当。
作品の世界と深くリンクするような歌詞にも、ぜひ注目して聴いてほしいです」（白土夏海）

1998年～2004年に『週刊少年ジャンプ』で連載された作品のアニメ化。
2001年にもアニメ化がされていて、2021年版のアニメでも継続でキャラクターの声を担当される声優さんが多い本作。
神や霊と交流できる「シャーマン」と呼ばれる少年・麻倉葉が、シャーマンの頂点を決める戦い「シャーマンファイト」に参加し、全知全能の力を持つシャーマンキングとなるための戦いが描かれます。

■オススメポイントはここ！
「20年越しのまさかの再アニメ化、しかもキャストはほぼ同じ、歌も林原めぐみさんで歓喜。
新キャストの日笠陽子さんも、葉のゆるさと正義感をバランスよく表現してて違和感なしです。
1話目のバトルシーンも迫力たっぷりで、シャーマンキングは王道のバトルマンガだってことを思い出させてくれますね。
原作を知らない人も充分楽しめると思います」（ナツキ）

「霊を道具のように行使して強さを追い求めるか、それとも友だちとして心を通わせるのか。
それぞれの信念を持ったシャーマンたちによる熱いバトルが見どころです。
2度目のアニメ化ですが、前作を見ていなくても十分楽しめます！　個人的には大好きな朴璐美さんの少年ボイスが堪能できるのも嬉しいです」（ハシビロコ）

『週刊少年ジャンプ』で連載中の『ヒロアカ』。
2016年の第1期、2017年の第2期……と毎年のようにアニメが放送され、2021年の3月からは第5期の放送が開始！
人口の約８割りが何からの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、事故や災害、そして“個性”を悪用する犯罪者＜ヴィラン＞から人々を守る職業・ヒーローになることを目指す高校生たちの成長が描かれる本作。
第5期冒頭では、雄英高校の敷地内に＜ヴィラン＞が侵入したとの知らせが……！？

■オススメポイントはここ！
「待ってました！　１年ぶりの『ヒロアカ』！
初回となる89話は原作にないアニメオリジナル回でしたが、いよいよ物語は原作の21巻からの“A組・B組合同戦闘訓練”へ。

緑谷出久（デク）たち雄英高校ヒーロー科1年生の、A組とB組が激突する合同戦闘訓練に参加。
ヒーローを目指すデクたちの熱い戦いと、成長は引き続きの見どころで、原作でも迫力のあったバトルシーンは、映像になるとよりいっそう盛り上がります。
あとはやっぱり登場人物が多いので、カラーで声が出るアニメが分かりやすいという説も……」（中野ひろみ）

ウェブコミックの「裏サンデー」で配信されている本作は、日本ではまだあまり普及していないスポーツ・カバディを題材にしたもの。
「不倒の宵越」と呼ばれるほどのサッカーの名選手だった主人公の宵越竜哉は、高校入学を機にスポーツと縁を切ってしまいます。そんな彼をカバディ部が猛烈に勧誘！　最初はまったく興味のなかった宵越ですが、副部長の計略にハマり半ば強引にカバディを体験することに……。

■オススメポイントはここ！
「カバディへのイメージが180度変わる作品。
鬼ごっこと格闘技を足したような独特の競技ですが、作中でわかりやすく解説してくれるので前知識ゼロでも楽しめます。
なにより内田雄馬さんや古川慎さんなど豪華声優陣がイケボで“カバディ”と連呼してくれるのがおいしい！」（ハシビロコ）

フジテレビ「ノイタミナ」枠ほかにて放送中の本作。
中学生活最後の夏、「男子新体操」と出会い、その世界へ強烈に魅了された少年・双葉翔太郎。
私立蒼秀館高等学校（通称・アオ高）へと入学した翔太郎は、中学男子新体操のスターだった同級生の美里良夜や個性的な先輩と熱い青春生活を送ることに。水泳、サッカー、野球と複数のスポーツ経験はあり、筋力や体幹などの基礎はあるものの、新体操初心者の翔太郎の成長が描かれます。

■オススメポイントはここ！
「まず、新体操シーンが美しい！　モーションキャプチャーで描かれるアクロバティックな技の数々ということで、“これを実際に踊った人がいるんだ……”と驚かされます。
部活のシーンは熱血スポ根要素もありつつ、現代らしくデータ分析があったり、ユルい寮生活があったり。
宮城県を舞台にしているので、ご当地ネタもあり、部活帰りに食べる“串たこ焼き”がとっても美味しそう。

個人的に一番気になっているのは、男子新体操部の監督・志田周作（CV：櫻井孝宏さん）。“うちの奥さんが”と言うわりに、誰も奥さんを見たことがない謎多き人物です」（中野ひろみ）

原作は、西尾維新さんによる小説。
小説のイラスト、およびアニメのキャラクター原案は、人気イラストレーターのキナコさんが担当しています。
10年前に見た星を探し続ける、主人公の瞳島眉美。
彼女の前に突然現れた謎の美少年に連れられ、眉美は学園内の謎の団体「美少年探偵団」の事務所を訪れます。
そこで出会った個性豊かな５人の美少年たち（双頭院学・咲口長広・袋井満・足利飆太・指輪創作）に、星探しを依頼しますが、その星にはある秘密がかくされていて――？

■オススメポイントはここ！
「『化物語』シリーズと同じ“シャフト×西尾維新”という鉄板の組み合わせで、放映前から期待大でした。
まずオープニングで心を持っていかれます（第2話～）。
一昔前ならニコニコ動画でトレスされて流行るやつだ、と思いました(笑)。

キナコ先生のイラストがそのまま動いているような作画が素晴らしい。
癖が強いイケメンたちが揃っており、とくに美しさにこだわる双頭院学から謳うように発せられる台詞は、不思議と耳心地がいいです（おバカだけど）。
紅一点の瞳島眉美に坂本真綾さんをキャスティングしたのは見事だと思いました」（通崎千穂）

2018年に放送されたオリジナルアニメ『ソンビランドサガ』に続く、第2期。
高校2年生の源さくらが軽トラックにはねられ、目が覚めるとまわりにはゾンビの少女たちが。さくらは自分と同じくゾンビとして蘇った二階堂サキ、水野愛、紺野純子、ゆうぎり、星川リリィ、山田たえの7人でアイドルグループ「フランシュシュ」を結成し、佐賀県の認知度を上げるべくアイドル活動を開始！
第2期では、集客に失敗し莫大な借金を背負ったフランシュシュメンバーが、プロジェクトを諦め飲んだくれるプロデューサーの巽幸太郎を復帰させるところから始まります。

■オススメポイントはここ！
「待望の2期。
1話目はライブハウスの常連客のような気持ちで観た人も多いはず。
視聴者が待っている間に、フランシュシュははトラウマと借金を負い、プロデューサーはやさぐれていて……それでも彼女らはゾンビなので、何度でも立ち上がってリベンジしてくれます。

怒涛の展開と、不気味で可愛いキャラクターたち、アイドルとギャグとヒューマンの絶妙な雰囲気もパワーアップ。
新曲のライブシーンは歌声もダンスも表情も迫力満載で、まるで会場にいるような気分にさせてくれます。
唯一無二の感情を味わいたいあなたに、絶対に観てほしい作品です」（白土夏海）

ライトノベルが原作の異世界転生・召喚モノで、漫画化、オーディオドラマ化などもされている人気作。
仕事に邁進する20代の会社員・小鳥遊聖（セイ）は、異世界に「聖女」として召喚されてしまいます。
しかし、王子は同時に召喚された女子高生の御園愛良にかかりきりで、セイのことは完全スルー。
それならば……と王宮を飛び出し薬物植物研究所で働くことになったセイの薬は、聖女の能力で効果が５割増しに！　次第にセイが本物の聖女ではないかという噂がささやかれ……？

■オススメポイントはここ！
「まず金髪碧眼のイケメン（CV：櫻井孝宏）の威力って凄いなと思いました（笑）。
女性向けの異世界転生ものは悪役令嬢系がトレンドになっている中、ヒロインのセイが華美すぎず、普通に真面目なお姉さんで、親近感がわきます。

一方でとても慈悲深い一面もあり、これは周りのハイスペックなイケメンたちに好かれるのも納得だなと思います。
本物の聖女はセイと愛良のどちらなのか。ほのぼのした回が続きますが、このままセイには幸せに過ごしてほしい……」（通崎千穂）

2001年に一度アニメ化され、今回のアニメは新スタッフ＆キャストによる“全編”アニメ化として話題。
そう、20年前のアニメでは描かれなかった原作のラストまで描かれるのが、新フルバの特徴です。
母親を亡くした女子高生の本田透がテント暮らしを始めた山は、なんと同級生の草摩由希の一族が所有する土地。由希が暮らす草摩紫呉の家に居候をすることになった透は、異性に抱きつかれると獣に変身してしまう“十二支の物の怪憑き”という草摩一族の秘密を知ってしまいます。
さらに、『The Final』では草摩家当主・草摩慊人の秘密も判明して――？

■オススメポイントはここ！
「前クールの途中から、いよいよ今まで（過去のアニメ化を含めて）映像化されていなかった部分に突入し、とくに今回の第3クールは、毎話毎話がクライマックスです。
暁人の人格が歪んでしまったルーツが徐々に明らかになっていき、怒りのやり場がないというか、やりきれない気持ちに。
切ない気持ちを癒してくれるのは、幸せな未来の透たちの姿が描かれた、高屋奈月描きおろしのエンディングイラストですね」（通崎千穂）

人間キャラと、変身後の夭聖（ようせい）キャラでキャラクターの見た目がまったく違うなど、2021年春アニメの不思議枠として話題の本作。
監督を務めるのは、『KING OF PRISM』でおなじみの菱田正和さん。
夭聖界で女王の前に集められた、阿以蘭丸たち5人の青年は、人間界で愛著（あいじゃく）を集めるよう命を受けます。
そして、人間界の雅楽代寶が営むBAR「F」で5人の共同生活が始まり、寶以外の4人は高校へ通いながら愛著を集めることに。

■オススメポイントはここ！
「『キンプリ』『プリティーシリーズ』でお馴染みの菱田監督の完全オリジナル新作ということで、一体何がおみまい……もとい、見せてもらえるのか楽しみにしていました。
事前に公開されていた変身後ビジュアルのインパクトが大分強かったですが、実際に動くとそこまで気にはならなかったですね。大分布が少ない人がいますが。

今作は夭聖（ようせい）への変身シーンも見どころのひとつかなと思います。
パーツひとつひとつが変身後のコスチュームに変わっていくという、変身系の少女アニメによくあるシーンを男性キャラでしっかり見せてくれるのでいっそ清々しい感じがします。私は好きです。
また、劇中歌として流れるそれぞれのキャラソンが歌謡曲テイストだったり、グッズ化もされているEDの背景画像が宗教画のような作画なところも、他の追随を許さない安定の独自路線で素敵です！」（Sachi.）

numanライター陣による2021年春のオススメアニメ、気になるものはありましたか？
web配信などで１話が見られるタイトルも多いので、おうち時間の多いこの時期もぜひアニメでおうち時間を充実させてください♪

2021年の春放送開始アニメの一覧はこちら！
■2021年春アニメ最新まとめ！4月開始アニメ一覧【放送日順】
■2021年春アニメ最新まとめ！4月開始アニメ一覧【五十音順】

※五十音順
■Sachi.
舞台観劇に人生を捧げるフリーライター。 人生の半分以上を観劇に捧げてきたが、2020年あたりからサブスクの力でアニメと若手声優にもハマり出した。サブスクこわい（まんじゅうこわい）。
■白土夏海
元アニメ制作のフリーライター。とくに好きなジャンルはSFとラブコメとスポーツ。
■通崎千穂
乙女ゲーム原作の2.5次元舞台、乙女ゲーム専門のラジオ番組などをプロデュースする根っからの乙女ゲーマー。
■中野ひろみ
アニメ雑誌の編集、ライター歴10年。現在も女性向けタイトル、乙女ゲームなどを担当中。
■ナツキ
ゲームのシナリオライターを経て、アニメやマンガのライターに。少年ジャンプとヤングジャンプを中心とした作品が好き。
■ハシビロコ
アニメ系WEBメディアを中心に活動するフリーライター。毎クール20本程度のアニメを視聴しているマスター兼審神者兼コーチでもある。