りん、動くな――『犬夜叉』殺生丸とりんの愛が深い…!“殺りん”にキュン萌えする名言といえば?

完結から10年以上経った今もなお愛される高橋留美子先生原作の『犬夜叉』。続編となるTVアニメ『半妖の夜叉姫』の放送をきっかけに『犬夜叉』に再熱するファンも多いよう。

時代を越えた冒険物語はもちろん、キャラクターたちの人間関係や恋愛模様も『犬夜叉』を語る上で欠かせない見どころ。特に恋愛については学ぶ点や共感できる点もたくさんあり、名言も多く生まれています。そこで今回は、ファンの中でも人気が高い殺生丸りんにまつわる印象深いセリフをご紹介します。

犬夜叉 ワイド版(26) (少年サンデーコミックススペ...

犬夜叉 ワイド版(26) (少年サンデーコミックススペシャル) 画像

via 『犬夜叉』ワイド版 26巻 (小学館)

【1】りんの命と引きかえに得るものなど──なにもない!!

まずは、一番有名と言っても過言ではない殺生丸のこのセリフから。第48巻、りんが再び命を落とした冥界編での殺生丸の言葉です。

殺生丸はりんを天生牙で生き返らせた出会いの日を思い返し、人里に残してくるべきだったと悔やみつつも、りんを連れ戻すと強い意志を持って冥界へと踏み込みます。

しかし冥界の主を倒すもりんは目覚めず……。もう天生牙ではりんを救えないことを知って焦りを見せる殺生丸は静かにりんの名前を呟きながら、心では「天生牙──こんな物のために──おまえを死なせてしまった。」「りんの命と引きかえに得るものなど──なにもない!!」と叫ぶのです。

いつでも冷静沈着で、時に冷酷な殺生丸が心を乱すほど、りんへの想いが強いことがひしひしと伝わってくる名場面ででした。

また、その後御母堂の力によって息を吹き返したりんに触れながら「もう…大丈夫だ」と声をかけるシーンからも、殺生丸の愛情を感じ取ることができます。

【2】なにが嬉しい。様子を聞いただけだ

そして、外せないのが14巻で描かれた殺生丸とりんの出会い。

傷つき動けない殺生丸のため、食べ物や水を運んできていたりん。何度もやってくる彼女を突っぱねていた殺生丸ですが、ある時顔に怪我をしてやってきたりんを「顔をどうした?」と気にかけます。そんな殺生丸に、りんは満面の笑みを向けるのです。

りんの笑顔に不意を突かれた殺生丸は「なにが嬉しい。様子を聞いただけだ」と心の中でポツリ。

犬夜叉 (33) (少年サンデーコミックス) 画像

犬夜叉 (33) (少年サンデーコミックス) 画像

via 『犬夜叉』33巻(小学館)
その後りんは狼に食い殺されてしまうのですが、遺体を見た殺生丸はりんが自分に向けた笑顔を思い返し、初めて天生牙を使うのでした。

こちらもこれをなくして“殺りん”は語れない、貴重なシーンです。

【3】りん 動くな

殺生丸が初めて神楽と出会う17巻でのセリフ。

神楽がやってきたことを察知した殺生丸は「りん 動くな」と声をかけてから神楽のいる森へ斬り込みます。

これに対し、りんは殺生丸の方に駆け寄っている途中だったものの片足を上げた状態のままピタッと止まり、神楽が去って殺生丸が「りん、もう動いていい」と声をかけるまでそのまま動かずに待ち続けるのです。

もちろん“殺りん”ファンの間でも「ちっとも動かず忠実に言われたことを守るりんちゃんがいい子すぎる」「殺生丸様を信じてるんだなってわかる」など印象に残るシーンとして呼び声が高く、二人の絆はこの頃からしっかりと育まれていたことが伺えます。

また、このシーンには萌えポイントがもう一つ。

16巻では、灰刃坊のところへ行くために一度りんと別れることに。「やだっ、りんも一緒に行くっ」「戻ってきてねーっ」と離れることを嫌がるりんに応えることなく殺生丸は行ってしまいます。この場面はそれに続くシーンであり、何も言わずとも戻ってきた殺生丸はりんの願いをしっかり聞いていたということが分かるのです。

【4】強いし優しいしねー

続いて、りんから殺生丸への気持ちが伝わるセリフをご紹介。まずは42巻で、邪見とのやりとりからでた一言。

刀々斎の言葉に邪見が「殺生丸さまのお心は完璧じゃっ!」と反論すると、りんが「強いし優しいしねー」と付け足します。これに対しいつも足蹴にされたり、無視されたりが日常の邪見は「優しさなど知らん」と泣いてしまう、一見するとクスっと笑えるシーンです。

しかしこの会話からは、りんは無邪気ながらも殺生丸のことをよく見て理解していることや、りんがいつも殺生丸から大切にされていることが読み取れます。

りんだけが殺生丸の優しさを知っているという特別感もいいですよね。

【5】いつか りんが死んでも、りんのこと忘れないでいてくれる?

続いてアニメオリジナルエピソード「殺生丸様と永遠に一緒」からりんの名言をピックアップ。

邪見との会話の中で、人間である自分は100年後にはとっくに死んでいて、殺生丸よりもずっと早くこの世からいなくなってしまうという事実を突きつけられたりん。

邪見には「そんなことないもん」「いつまでも一緒だもん」と言っていたりんですが、物語の終盤では殺生丸に「いつか りんが死んでも、りんのこと忘れないでいてくれる?」と語りかけます。

りんの殺生丸とずっと一緒にいたい気持ちや、自分が死んでしまった後も大好きな殺生丸に覚えていてほしいという願いが切なく、何ともいじらしいセリフ。

りんの言葉に驚いた表情を見せ「バカなことを」と一言返す殺生丸にもまた、深い愛情を感じることができます。

殺生丸とりんの“寿命差”問題はファンの間でもたびたび議題にのぼりますが、このやりとりにはより一層、二人が永遠に一緒にいられることを願わずにはいられません。

【6】殺生丸さまが来てくれるんだから

同じくアニメオリジナルエピソード「殺生丸様と永遠に一緒」より。

音獄鬼の元からりんを助け出した僧侶が善意から人の村へ彼女を連れて行こうとするのですが、もちろん殺生丸と共にいたいりんは「殺生丸さまが来てくれるんだから」「人の村になんか戻りたくない」と断固拒否し、必死に殺生丸を呼び助けを求めます。

さらに、そんなりんの言葉を木の陰で聞いていた殺生丸はりんのため僧侶の元へ飛び出していくのです。

りんの絶対的な殺生丸への信頼と、それに応える殺生丸の姿から二人の絆が伺えるシーンとなっています。

また、戦いが終わると、人の村へ戻りたくないと言っていたりんへ「好きにしろ」とアンサー。りんの気持ちを何より尊重する殺生丸の愛にも感動すること間違いなしです。

いかがでしたか?

殺生丸とりんの間には、分かりやすい甘い愛の言葉はありません。しかし、それぞれがお互いを大切に思い、尊重しあっていることが伝わる言葉がふとした場面に散りばめられています。恋人関係よりは親子関係に近いような、深い絆で結ばれた二人の関係に心温まったのではないでしょうか。

時を経て『半妖の夜叉姫』では夫婦関係になった二人が、今後どんな言葉を交わすのかも楽しみですね。

殺生丸 プロフィール

殺生丸(せっしょうまる)
CV:成田剣
年齢:19歳(人間換算時)※実年齢は200歳以上

犬夜叉の腹違いの兄。完全な妖怪。誇り高く冷酷。父の牙の妖刀・天生牙てんせいがと、自身の妖刀・爆砕牙を持つ。
(『半妖の夜叉姫』公式サイトより引用)

りん プロフィール

りん
CV:能登麻美子
年齢:不明

天生牙で命を救われ、殺生丸と行動を共にしていた。人の暮らしに慣れるため楓の元で暮らしていたが…。
(『半妖の夜叉姫』公式サイトより引用)

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