華Doll* 1st season~Flowering~ 5巻「For...」
via 華Doll* 1st season~Flowering~ 5巻「For...」より
アニメ、声優番組、グッズなどの制作を手掛ける株式会社ムービックから誕生した
“知的興奮型”新規コンテンツ
『華Doll*』(はなどーる)。
濱野大輝さん(影河凌駕役)、伊東健人さん(灯堂理人役)、駒田航さん(チセ役)、土岐隼一さん(如月薫役)、山下誠一郎さん(結城眞紘役)、増田俊樹さん(清瀬陽汰役)といった若手声優陣が、自身の身体に“種”を埋め込まれたアイドルの卵たちを熱演します。
そこで、numanでは謎多き『華Doll*』の魅力を【前後編】に分けてご紹介!
楽曲やその考察に迫った【前編】に続き、本記事では『華Doll*』の世界観・キャラクターの魅力に迫ります♪
“種”を埋め込む華人形(ハナドール)プロジェクトとは?
まずはその背景からご紹介。
飽和状態だったアイドル業界の中で、1つのプロジェクトが始動。
それが天霧プロダクションによる「芸術」と「医療」を融合した「華人形(ハナドール)プロジェクト」――人体に特殊な花の種を埋め込み、「完璧」に近いアイドルを人工的に生み出すプロジェクトです。
華Doll* 1st season~Flowering~ 3巻「IDOLls」
via 華Doll* 1st season~Flowering~ 3巻「IDOLls」より
厳しい選抜を乗り越え、その“種”を埋め込まれた6人は、“プレデビュークラス”と呼ばれるカーストのアイドルグループ「Anthos(アントス)」として活動していくことになります。
彼らは何故、アイドルを目指したのか――
もとい、身体に異物とも言える“種”を埋め込むことを受け入れたのか。1人1人にドラマがあり、なかなかに重いエピソードも出てきますが、それがまたこの作品の奥行きを生み出しています。
そんな個性豊かな各キャラクターをご紹介します(2020年8月20日現在のプロフィールになります)。
影河凌駕(CV:濱野大輝さん)/大人な筋肉担当(!)
影河凌駕(CV:濱野大輝さん)
グループ最年長の24歳。
脱サラしてアイドルになった皆の兄貴分です。アイドルになった理由は「昔、友人に言われたある言葉がきっかけ」という発言が第1巻時点ではありました。
グループでは筋肉担当(笑)。『華Doll*』のアイドルは種を埋め込まれることで容姿が変わる人もいますが、彼のオッドアイは種の影響ではないとか……。
大人の余裕がある分、本心が見えづらい、ちょっと“ズルい”部分もまた魅力です。
灯堂理人(CV:伊東健人さん)/ツンデレな歌声担当
灯堂理人(CV:伊東健人さん)
22歳で、これまではファッションモデルとしてのキャリアがあった中、今回のプロジェクトに参加しアイドルデビューをすることになります。
グループ内では歌声担当。もともと芸能界にいたが故にプロ意識が高く、初期は和気藹々とする他のメンバーのことも冷たくあしらったり、インドア派省エネ型でメンバーからお爺さん扱いされることもありますが、意外と面倒見がよい一面も……!
徐々にツンデレキャラも定着し、仲間想いな一面が目立つようになっていくので注目です。
チセ(CV:駒田航さん)/奔放なビジュアル担当
チセ(CV:駒田航さん)
奔放な言動が目立ちますが年齢は21歳。ユッキー(=眞紘)、オルくん(=薫)などメンバーに変わったあだ名をつけたりとちょっと不思議な魅力があり、常にマイペースに振る舞います。
グループ内ではビジュアル担当。何でも卒なく出来る嫌味のない自信家のようにみえて、本名の「祥來千勢(しょうらい ちとせ)」を名乗ることは頑なに拒否します。
誰よりも「チセ」であることに固執するのには、彼の過去が関係しており、聞きどころの1つです。
如月薫(CV:土岐隼一さん)/天然なマイナスイオン担当
如月薫(CV:土岐隼一さん)
おっとりと優しい19歳で、グループ内ではマイナスイオン担当。「そもそもマイナスイオンとは?」と本人も調べてみたり、自分の推しポイントを「空気清浄機」と答えてみたり、真面目で天然な人間性が伺えます。
外見は王子様のようですが、笑いのツボが浅く、意外とバラエティのトークも上手いのだとか。
入退院を繰り返していた過去があり、両親の薦めで本プロジェクトに参加。アイドルや芸能界に詳しくない割には適性が高いという裏腹さが魅力でもあります。
結城眞紘(CV:山下誠一郎さん)/センターを務める笑顔担当
結城眞紘(CV:山下誠一郎さん)
19歳にしてAnthosのセンターを務める笑顔担当。人見知り気味の薫ともグイグイと距離を詰めるなど、その明るい人間性はグループの精神的支柱でもあります。
楽曲内では男前なラップと歌を披露したかと思えば、SNSではメンバーも困惑するほどの画伯ぶりを発揮するギャップ王でもあります。
第1巻冒頭から過去の夢にうなされている描写もあり、彼の抱えるバックボーンは物語全体を左右していきます。明るい笑顔の裏側に隠した本心とは……?
清瀬陽汰(CV:増田俊樹さん)/最年少のムードメーカー担当
清瀬陽汰(CV:増田俊樹さん)
グループ最年少の18歳。全員のことを「~兄(にい)」と呼ぶ末っ子でありムードメーカー的存在で、そのままグループ内ではムード担当です。
育った環境では兄的存在だったため、最年少ながら甘えることが苦手な部分も。
Anthosの先輩アイドルにあたる「Loulou*di(ルルディ)」の烏麻亜蝶に憧れ、ずっとアイドルになるのが夢だったのだそうです。アイドルへの憧れが強い分、他のメンバーとの実力差に悩む場面も……。
彼らにはどんな花が咲く?
Anthosのメンバーの身体に埋め込まれた
“種”は、その人物の感情に左右され、本人の成長やファンからの声援など、プラスの感情によって成長していくといわれています。
6人の花が咲く順番や速さによって人間関係が変化していき、ドラマティックな展開が繰り広げられるのが『華Doll*』の面白さ。また、どんな花が咲くのかにも、強くそのキャラクターの人間性が反映されています。
Loulou*di(ルルディ)
また、陽汰が憧れている天霧プロダクションの先輩アイドルユニット、「Loulou*di(ルルディ)」の存在も度々本編内で登場します。
Loulou*diのセンターである烏麻亜蝶(からすまあげは)の名前は第1巻から登場しており、Anthosの1stシーズン完結と合わせて発表されたLoulou*diの活動再開のニュースは『華Doll*』プロジェクトのファンを喜ばせました。
人工的に生み出された彼らは「人間」か、「人形」か。
そんなテーマが全編にわたって謳われますが、メンバーそれぞれの成長と、グループとしての団結が楽しめるAnthosの1stシーズンは非常に“人間味”にあふれた作品であるよう。ぜひ、『華Doll*』の世界に浸ってみてください。
文/通崎 千穂(@tsu_otometsu)