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『呪術廻戦』愛され呪霊の結末が切ない…「漏瑚ロス」「唯一の癒しが!」惜しむ声が続々

特級呪霊・漏瑚 VS 呪いの王・宿儺、ついに決着。

8月3日発売の『週刊少年ジャンプ』35号に掲載された、『呪術廻戦』第116話「渋谷事変」。

主人公・虎杖悠仁の身体を器としている呪いの王・宿儺(すくな)と、特級呪霊・漏瑚(じょうご)の激しい戦いがついに決着を迎えたのですが、漏瑚の退場の仕方が「切ない」と話題になっています。

※ネタバレがある可能性があります。未読の方はご注意ください。

左:漏瑚の仲間の花御 右:漏瑚
漏瑚はいわゆる敵のレギュラーキャラで、火力を操る、かなり強い特級呪霊。
妖怪のような見た目をしており、最強の呪術師・五条悟に「弱い」と言われた時には、ポッポー!と頭の火山を噴火させながら「小童が!」と怒るなど、どこかかわいいマスコットキャラ的人気があります。
前回のジャンプ本誌では、悠仁が通う呪術高専メンバーとの全面戦争「渋谷事変」において、悠仁の身体から出てきた宿儺と激しい空中戦を繰り広げました。

そして、今号でついに決着。漏瑚と宿儺が火の塊を放った次のページで突然世界は真っ白になり、漏瑚の前には、先に旅立った仲間・花御陀艮が。

迷いなく二人の方へ歩く漏瑚の背中からは、宿儺に敗北したことがうかがえます。
穏やかな顔で「すまない」と謝る漏瑚。

漏瑚はむくわれた?呪霊たちの絆にも涙

人間には散々非道なことをしてきた漏瑚ですが、もともと呪霊は人間の負の感情から生まれた存在であり、漏瑚は以前から「我々こそ真の“人間”だ」と話します。

今回も花御らに同じことを言った漏瑚に、どうやってかその場に現れ、「なんだオマエ、人間に成りたかったのか」と笑う宿儺。そして、「誇れ。オマエは強い」とどこか優しい顔で告げます。
自分が涙をこぼしたことに、「何だこれは」と驚く漏瑚。次の瞬間、その姿が……。

今までになく素直な感情を見せた漏瑚に、「切ない……」「唯一の癒し呪霊が……」、「漏瑚さん、少しはむくわれたのかな」と多くの人がしんみりしたよう。

漏瑚に人気がある理由は、呪霊の中では“人間っぽい”という点
「理想の世界が叶うなら、自分は消えても他の者が残れば良い」など、自分本位ではない思想で行動しており、呪霊が悪とされる世界を変えられなかったことを「すまない」と仲間に謝る──。

花御の「再び生まれ落ちる時、我々はもう我々ではない。それでも、また逢える日を心待ちにしているぞ」という言葉も、人間の死に際の別れ方と何ら変わりないように見えます。

漏瑚のあの涙は、皮肉にも敵の言葉によって、最期にやっと“人間”になれたということではないでしょうか。

本当に漏瑚は退場したのか、漏瑚の世界に現れた宿儺や仲間は本物だったのか、そこは読者の間でも意見がわかれているよう。
また、漏瑚たちのリーダーであり作中でもっとも恐ろしい敵・真人が生き残っていることには、「やっぱり悪者ほど長生きするんだなあ」「漏瑚たちが、どう見ても自己中な真人に望みを託していることが切ない」という声も。
漏瑚の意志は引き継がれていくのか、人間の感情から生まれた呪霊は、その人間によって滅ぼされる以外に生きる道はないのか──まずは『呪術廻戦』の未来に大きく影響するに違いない、「渋谷事変」の行方を見守りましょう。

(執筆:ナツエ)

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numan編集部

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