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そんな『呪術廻戦』の主人公は虎杖悠仁という高校生。現在、虎杖たち呪術高専と、呪霊たちとの激しいバトルの最中ですが、その中で彼の能力の秘密についてネット上ではある考察が注目を集めました。
※以下、作品のネタバレを含みます。ご注意ください。
INDEX
呪力を持った虎杖は、抜群の格闘センスを活かし素手で呪霊たちを倒していきますが、まだまだ謎の多い主人公。
「虎杖のフィジカル、パワーの理由は?」「どうして宿儺に自我を乗っ取られないのか?」などの声があるように、作中では明確に語られていないことも多いのです。
そんななか、『週刊少年ジャンプ』(2020年6月1日号)掲載の第106話で描かれたエピソードが、虎杖の隠された能力を示唆しているのではないか、という考察がネットを駆け巡ります。
虎杖の敗北に読者が固唾を呑むなか、脹相の頭によぎったのは虎杖が彼の兄弟として花畑で仲良く食事をしているという「存在しない記憶」でした。謎の現象に戸惑う脹相はそのまま去って行き、虎杖は死を免れることができたのです。
この「存在しない記憶」という描写ですが、実は過去34話で、虎杖が東堂葵というキャラクターと闘う際にも登場しています。
「『存在しない記憶』は宿儺のでもなく、虎杖の術式である可能性が有力になってきた」
「脹相のときと同様に、東堂に『存在しない記憶』がよぎる直前にも虎杖は意識を飛ばしている。これが能力の発動条件では?」などファンによる思い思いの考察がタイムラインを賑わしました。
ここであるひとつの可能性が見えてきます。
もし虎杖の能力が「存在しない記憶」で相手を洗脳するものだと仮定すると、その能力で「敵と友達になる」ことができるかもしれないのです。
そんな彼はもしくはジャンプ史上最強の主人公になりうるポテンシャルを持っているのではと、妄想してしまいます。
国民的マンガ『ONE PIECE』は冒険のなかでクルーと関係を築き困難に立ち向かっていく姿が印象的。
一世を風靡した『鬼滅の刃』では竈門炭治郎が鬼滅隊とともに鬼と戦いますが、ラストバトルに至るにはさまざまな犠牲を払いつつも、ひとりでは勝てない敵を協力して下していきます。
もし考察があたっていて、虎杖が「存在しない記憶」を植え付けだれとでも友達になることができるのであれば、記憶操作を防ぐことができる強敵がいたとしても、友情パワーを結んだ仲間をぶつけることができる。もはや虎杖にだれも害を及ぼすこともできないかもしれない。これってもはや最強ではないでしょうか?
でも、「誰とでも友達になれる能力」を持つ虎杖が作る世界は、「誰も虎杖に逆らえないディズトピア」とも言えるわけで。もしかして彼がラスボスになってしまう可能性も……!?
(執筆:小山田えすこ)
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