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佐奈宏紀らが犬を演じるために○○を……? 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~囲み会見レポート

高橋よしひろ先生の人気マンガ「銀牙 -流れ星 銀-」初の舞台化作品となる本作。「真の犬(おとこ)を探して、走れ」のキャッチコピー通り、主演・佐奈宏紀さんらが犬に扮して人間ですら歯が立たない凶暴な殺人熊・赤カブトと戦う物語です。

連載終了から30年以上経つ今も、多くの人々から愛されている「銀牙 -流れ星 銀-」。犬の世界をどのように描くのか、注目が集まります。こちらでは、ゲネプロ前に行われた囲み会見の様子をお届けします。

主演・佐奈宏紀さん、郷本直也さん、安里勇哉さん、荒木宏文さん、坂元健児さん、演出・丸尾丸一郎さんが意気込みや見どころを語りました。

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佐奈宏紀らが犬を演じるために○○を……? 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~囲み会見レポート 写真画像 numan1

▲左から、脚本・演出の丸尾丸一郎さん、坂元健児さん、安里勇哉さん、佐奈宏紀さん、郷本直也さん、荒木宏文さん。

“犬”に“熊”に“鹿”!? 動物揃いの「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~

――初日へ向けた意気込みをお願いします。

佐奈宏紀さん(銀役)
事前稽古もあり、犬の動きや基礎を固めて、入念で、緻密で、濃密な稽古をしてきました。稽古でこんなに疲労したのは初めてなのですが、ようやく劇場に立てて、お客様にお見せできるのが嬉しいです。一公演一公演大切に、怪我なく千秋楽まで終えられることを祈っております。

郷本直也さん(ベン役)
今はただただ早くお客様に見せたい、舞台に立ちたい気持ちでいっぱいです。最後まで怪我のないように、熱い犬(おとこ)たちの舞台を見せられたらと思います。

安里勇哉さん(ジョン役)
初めての“犬”(役)ということで……。今回は犬に着眼点を置きながら稽古を進めてきました。犬になることを楽しみながら、最後までやり抜きたいです。

荒木宏文さん(赤目役)
2.5次元作品の中でも、原作に忠実なビジュアルを、というよりは、原作のマンガを舞台化するために「人間がどういう風に犬を演じるのか」を、ビジュアル面からアプローチするという、初めての経験をしました。
原作や物語が好きな方も楽しめるし、舞台というエンターテインメントの形として新しい形を提示できると思います。ぜひ劇場で観て、評価いただけたら嬉しいです。

坂元健児さん(リキ役)
お隣の大井町では劇団四季が“猫”の物語と“ライオン”の物語をやっております。ここ、天王洲アイルでは、いよいよ劇団“鹿”殺しの丸尾さんが、鹿よりももっと強い“熊”殺しに立ち向かう、“犬”の物語をこれから披露させていただきます!

丸尾丸一郎さん(脚本・演出)
いっぱい(動物の名前が)出てくる!(笑)

――演出・丸尾さんの思う見どころを教えてください。

丸尾さん
犬たちの物語を舞台化するにあたって、キャストたちと4本足で歩くところから始めました。ときには犬同士が喧嘩するエチュード(即興劇)もやりながら、キャストたちと答えを探して……。
1ヶ月経った今、僕たちなりの答えが出せたと自信を持って言えます。今回は歌やダンスも入るので、犬たちの旅を描いたミュージカルを楽しんでいただけたら嬉しいです。

振付師・辻本知彦は「クリエイティバー」!?

――振付を担当する辻本知彦さんの振り付けの印象について教えてください。

佐奈さん
辻本さんの印象は、超「クリエイティバー」な人です。クリエイティブから生まれた人、というか……。固定概念がなく、常に新しいものを自分の中から生み出して、さらにそれを誰かに渡せる人だな、と。
なので、振付よりは演出に近く、センスを共有してもらう感覚がありました。なので、センスを受け取る側である僕は柔軟に飲み込む、理解していく、自分なりにやっていくことが重要だと思い、稽古に取り組みました。

坂元さん
普段、ミュージカルでは当て振りが多いのですが、辻本さんは真逆で、セリフから発生する動きではなく、空気感から発生する振り付けをしてくださりました。動物の動きも、犬ではなく爬虫類なんじゃないかな!? と感じるものもあるので、観ていて楽しめると思います。お客様がどう感じるのかも、楽しみです。

丸尾さん
初めてお会いしたのですが、同い年で同じ大阪出身なんですね。なのに、ああいう感性っていうか、右脳で作るタイプ、腹立つ……やん?

一同
(笑)

丸尾さん
本来は色々と積み重ねて答えを見つけるのに、そういう過程を無視して作っていくタイプだから腹立ちますね!(笑)

――注目してほしい点や好きなシーンはありますか?

郷本さん
質問を無視するようで申し訳ないのですが、僕、辻本さんについて言いたいことが……。

佐奈さん
ええ!?  嘘でしょ!?

郷本さん
これだけ言いたくて! ……この世界に入って25年間、ずっとダンスに苦手意識があったんですが、今回初めて作品の振り付けを通して、動くことがこんなに楽しいことだと思えたのが良かったな、って感じています。

銀をはじめとした犬たちが成長し、赤カブトに向かっていく物語で、お客様も仲間となって一緒に旅をしている気分で楽しんでもらえたらと思います。

安里さん
注目してほしいのはビジュアルです。衣装とメイクと含めて、もともと存在する犬の特徴を意識して作っているので、自分でも観ていて「すごいな」って思います。あとはオープニングから死ぬ気でやっていますので、オープニングから注目していただきたいですね。

荒木さん
演出も「犬の真似事をする」のではなく、「犬だからここに犬の仕草が入る」というバランスをとった表現方法が演出で盛り込まれています。お客様は意識していないと見逃してしまうほど自然な仕草でやっているので、何度も観てもらえたらと思います。

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佐奈宏紀らが犬を演じるために○○を……? 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~囲み会見レポート 写真画像 numan8

――ミュージカルとは謳っていませんが、音楽を使っているのですね。音楽の魅力を教えてください。

坂元さん
稽古中から「これ、ミュージカルじゃないかな」と思う瞬間がありました。でも、やっぱり演じているとミュージカルとは違うんです。それはお芝居の要素が強いからなんじゃないか、と。歌と踊りの上にお芝居が成り立っている、不思議な感覚があります。

佐奈さん
熱いお芝居が続くなかで、舞台上の熱が一気に上がっていくんですよ。歌唱シーンは、その熱を客席や空間を広げていく感覚です。よりお客様と一体化できる効果があるのではないかと思います。

――最後にメッセージをお願いします。

佐奈さん
役作りでは「この舞台は万全の状態じゃできない」と、お互いに体調を気にしあったり、マスクしたり、はちみつ飲んだり……。体調管理に気を使ってきました。あとは体の使い方です。犬であることが嘘ではなく、本当に犬だと思わせる動きを追及しました。
圧倒的なものをご用意した自信がありますのでぜひ楽しみにしていてください。

まとめ

囲み会見は、佐奈さんが話す犬語を郷本さんが通訳するところから始まり、報道陣から質問を受ける際には犬のポーズで構えたりと、“犬”モードに切り替わっていた様子を見せました。

ゲネプロ公演レポートも近日公開予定。熱い犬(おとこ)たちの戦いを、お楽しみに!

公演概要 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~

舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~

■公演期間:
東京公演 2019年7月6日(土)~7月15日(月・祝)天王洲 銀河劇場
神戸公演 2019年7月20日(土)~7月21日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe

■原作:高橋よしひろ「銀牙 -流れ星 銀-」(集英社文庫コミック版)
■脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
■振付:辻本知彦(「辻」の字は1点しんにょうが正式表記です)

■キャスト
銀         佐奈宏紀/

ベン        郷本直也
ジョン       安里勇哉
スミス       塩田康平
ハイエナ      尾関 陸
赤虎        赤澤遼太郎
中虎        岩城直弥
黒虎        松井遥己
モス        千代田信一
黒邪鬼       北代高士/

竹田五兵衛/語り  平川和宏/

赤目        荒木宏文/
リキ        坂元健児
ほか

■後援:東成瀬村 横手市
■協力:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
    一般財団法人 横手市増田まんが美術財団
■主催:ネルケプランニング

■公式サイト
https://www.ginga-stage.com/

■公式Twitter
https://twitter.com/stage_ginga

©高橋よしひろ/集英社・舞台「銀牙 -流れ星 銀-」

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numan編集部

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