舞台『おそ松さん』第2弾ゲネプロレポート――ノンストップで笑い続けた松野家のハチャメチャな日常

舞台は5分~10分ほどのショートコントのような短編が、オムニバス形式で進んでいきます。
松野家の2階でパジャマ姿の6つ子が同じ布団で寝ているシーンや、カラ松がベランダでギターを弾いている姿は、まさにアニメのおそ松さんの世界そのもの。初めて見た瞬間誰もが驚くことでしょう。
見た目がそっくりな6つ子は、色違いの服を着ていないと一見見分けがつきませんが、キャストたちがキャラクターの動きや姿勢、声や喋り方をしっかり演じているので遠くから見ても誰が何松か分かるのです。

最初のお話は、6つ子たちが就寝前になかなか寝つかずわちゃわちゃしていると、突然爆発音が聞こえるところからスタートします。
皆が急いで下の階に降りようとするなか、十四松はそのまま2階からジャンプして1階に降りてしまいます。「それはやっちゃいけないことだから!」とチョロ松に叱られますが全然聞いていない様子。皆が降りてきて外を見ると、なんと松野家の庭に温泉が沸いていて……!? 温泉を使ってお金儲けしようと妄想話が膨らむニートで童貞の6つ子たち。女の人はタダにしようとか混浴にしようと盛り上がりますが、果たしてその夢は実現するのでしょうか……?

6つ子のターンが終わると暗転して、すぐにF6のターンが始まります。お姫様のようなドレスを着たトト子ちゃんの目の前にF6が現れて、甘い言葉を乗せた歌をミュージカルのように歌います。素敵な王子様のようなF6ですが、なんと全員ズボンのチャックが開いていて、大事な部分にそれぞれのイメージカラーのライトが当てられています。股間を光らせながら最後まで歌い上げる姿が非常にシュール。これぞ『おそ松さん』の世界です。お笑いコントのように練られた脚本と、体を張りまくるキャスト陣に会場内はつねに爆笑。6つ子メインのお話とF6メインのお話が交互に進んでいくので息をつく暇もありません。

6つ子たちは前作に増して仲の良さがパワーアップしていました。愛らしく、時に憎たらしい6つ子たちがわちゃわちゃ絡む姿は萌えずにはいられません。アドリブかな? と思うシーンもいくつかあり、家族のように自然な掛け合いにファンはきゅんとしてしまいます。
今回印象的だったのは、前作に比べてF6のメンバーがお笑い要員としてかなりパワーアップしていたこと。もはや脱ぎ担当として定着しているF6カラ松役の和田雅成さん、今回も豪快に脱いでます! 他のメンバーも綺麗な顔で貪欲に笑いを取りに行くので、さらに笑いを誘います。
パワーアップといえば、チョロ松のヲタ芸は見どころの一つです。植田圭輔さんが全身全霊を注いで披露するヲタ芸は思わず感動してしまうほど。

他にも注目したいのは、以前記者会見でおそ松役の高崎翔太さんが「舞台第2弾でやってみたい」と言っていた"じょし松さん"。
"じょし松さん"とはアニメ『おそ松さん』でおなじみのシリーズで、6つ子たちが公式に女体化したことで話題になりました。しかも単なる可愛い女子ではなく、喪女(モテない独身女性のこと)となった6つ子たちの会話がリアルすぎるのです。おそ松はOL、カラ松はスポーツ系、チョロ松は腐女子、一松はミステリアス系、十四松はギャルと、それぞれクセの強い女子たちに変身しています。
そんななか、ひと際笑いを集めていたのがトド松でした。トド松が変身したのは、ピンクでラブリーなファッションに身を包んだふわふわ系女子・トド子。のんびりとした口調でぶりっこなキャラクターがウザくて面白いのですが、赤澤遼太郎さんが見事に演じていてトド子が喋るたびにお客さんが肩を震わせて笑っていました。赤澤さんの新たな一面がクセになりそうです。
じょし松さんたちのやり取りがまた面白く、お互いの髪型やネイルなどをチェックしては「卍(まんじ)可愛い~」と褒め合ったり、集合写真を撮ろうとすると皆後ろに下がりたがったりと、女子なら思わず笑ってしまうネタが満載でした。舞台版"じょし松さん"もぜひシリーズ化して欲しいところです。

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