人生に負け続け、金も希望もない元ホストの主人公・
新田勇希(赤澤遼太郎さん)が、伝説の美容師・
白波高正(吉岡佑さん)に助けられるところから物語はスタートします。
暴漢達のパンチパーマを瞬時にカットし、撃退した白波。彼は勇希の髪を見て「毛根の気持ち考えた事あんのか!」と一括。呆然としたまま勇希が連れてこられたのは、白波がオーナーを務めるヘアサロン“ハイクレスト”でした。
勇希のボロボロの髪を見て、「髪を見ればその人が自分とどう向き合ってるのかわかる」という白波。そんな彼のカットによって生まれ変わったような気持ちになった勇希は感動し、そのまま“ハイクレスト”で働きたいと懇願します。
反対モードの周囲に対して、白波はあっさりと承諾。店長の真季エミリアン(井深克彦さん)は美容師免許も持っていないと言う勇気に頭を抱えます。
というのも、ヘアサロン“ハイクレスト”はモデルやタレントが多く来店し、雑誌でも数多く取り上げられる超有名店。美容師達は“ハイフロア”と“ローフロア”に分かれており、店のトップの証である紋章を持つ、ハイフロアの王“クレスター”を目指しているのです。
“クレスター”候補たちは指名率1位、すなわち台座(リース)No.1をめぐり、日々競争している“ハイクレスト”は、まさに昼間のホストクラブ!
クレストシザーズ7
華麗なる美容師“リース”達の登場!
勇希が店の説明を受けているところに、売れっ子の美容師“リース”達が次々と現れるシーンは本作の見どころのひとつ! 客席からまるでモデルのように登場し、お客様に甘い台詞を囁いていく華やかなキャスト達から目が離せません。
リースNo.4の松原洋平(小南光司さん)は遅刻魔で大の競馬好き、一見だらしなく見えますが腕前は確か。足を組んで踏ん反り返りながら競馬新聞を読んでいる姿も様になってしまいます。
リースNo.3の吉田ケイ(櫻井圭登さん)は皆に優しい好青年――ではあるようですが、少し変わった能力があるようで、いつもカードを手に運気を占っています。ニコニコしながら周りを振り回しているような……。
リースNo.2の美堂律(金井成大さん)は思った事を率直に言ってしまいがちな完璧主義者。「何ですかこの髪は!?」などと一見棘がある言葉が目立ちますが、よく聞くと相手を思いやっていることが多い……いわゆるツンデレ……!?
そして最も“クレスター”に近いリースNo.1の戸川那智(松田岳さん)。どんなお客様でも満足してもらえるまで努力するというその姿勢ゆえにリピーターが多いのだとか。手先は器用でも、言動は不器用なところがちょっとかわいいです。
新人の勇希の扱いについて、早速バチバチと火花を飛ばすNo.2の美堂とNo.1の那智。面白そうにしている吉田に、勇希にも仲良く絡んでくれる松原。個性豊かな美容師達に囲まれて、勇希はタジタジです。
個性豊かな“サポーター”達の争い!
リース達にはまだ“ローフロア”にも立てない立場の見習いが、それぞれサポーターとしてついています。勇希に親切にしてくれるしっかり者の咲野翠(松本ひなたさん)は美堂のサポーターで、彼のことをいたく慕っている様子。
競争社会の“ハイクレスト”で勝ち上がることにこだわる岡昭彦(川村玲央さん)は松原のサポーターで彼に手を焼いているようです。物腰柔らかでどこか自信なさげな中嶋基(佐藤信長さん)は、吉田のサポーター。
そんなサポーターの彼らは、自分達の練習のためにカットモデルをスカウトするのも仕事のうち。
実際に客席をキャスト達が歩き回り、お客様をスカウトしに行く場面もありました。こういうの、街で声かけられたことある……という妙なリアリティがあります(笑)。
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“ハイクレスト”頂上対決! 美容師にとって大切なことは?
そして物語は進み、勇希が仕事にも慣れてきた頃――“ハイクレスト”の後援者である一葉グループの令嬢、
一葉蘭(蒼乃夕妃さん)が大きなプロジェクトを持ちかけに来るところから物語は一転。
新しいファッション誌の創刊にあたり、表紙を注目のスタイリストに競わせる、というのです。この勝負に、白波はNo.2の美堂とNo.1の那智を指名し、さらに那智のサポーターに勇希を任命します。
美堂がスタイリングするのは、天然系人気アイドルの花谷夢(大原優乃さん)。那智がスタイリングするのはクールな言動が人気のモード系モデルの水桐アサ(出口亜梨沙さん)。対照的なモデルでの対決になります。
それぞれの美容師がどんなスタイリングを施すのか……その衝撃のイメージチェンジはぜひ劇場でご覧ください!
さらに第2幕からは、勇希が美容師として再スタートする2年半後のストーリーが描かれます。 “ハイクレスト”の所属をかけて、客席のお客様をモデルとして壇上に上げるシーンも!? 我こそは、という方はぜひ手を上げてみてくださいね!
果たして勇希は“ハイクレスト”に戻れるのか? そして“クレスター”を目指す男たちの戦いの行方は――?
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まとめ
実際にプロの美容師の指導を受けたというキャスト陣。ハサミ――シザーの使い方にも如実にそれが表れている手元にも注目! 「綺麗になるまで帰さない……」というキャッチコピーにも納得。ときめきで心も満たされて、身も心も綺麗になれた気持ちです。
また、本公演では劇中でもキャストの皆さんが客席を訪れる機会が度々あったり、公演前や終了後のハイタッチ会やアフタートーク、名刺お渡し会と、イベントも充実しています。ぜひ推しの美容師を見つけてみてくださいね!
執筆:通崎千穂 @tsu_otometsu
編集:白鳥雅
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■DATA
舞台『クレスト☆シザーズ』 |
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公演期間 |
【東京公演】5/10~5/13 サンシャイン劇場、【大阪公演】5/17~5/19 サンケイホールブリーゼ |
キャスト |
新田勇希:赤澤遼太郎、戸川那智:松田岳、松原洋平:小南光司、美堂律:金井成大、咲野翠:松本ひなた、吉田ケイ:櫻井圭登、岡昭彦:川村玲央、中嶋基:佐藤信長、花谷夢:大原優乃、水桐アサ:出口亜梨沙、白波高正:吉岡佑、真季エミリアン:井深克彦、一葉蘭:蒼乃夕妃 |
原作 |
hekiyu『クレスト☆シザーズ』(コミックスマート「GANMA!」所載) |
演出・脚本 |
山本こうき |
主催 |
舞台『クレスト☆シザーズ』製作委員会(エイベックス・エンタテインメント/BS朝日/サンライズプロモーション東京) |
舞台『クレスト☆シザーズ』公式サイト:
http://crestscissors-stage.com/ GANMA! 公式サイト:
http://ganma.jp/ GANMA! 『クレスト☆シザーズ』:
http://ganma.jp/crest-scissors
Copyright:GANMA! ©hekiyu/COMICSMART INC.