鈴木拡樹のワイルドな美しさ…！『最遊記歌劇伝－Darkness－』ゲネプロレポート

先日、速報にてお伝えしたとおり、舞台『最遊記歌劇伝ーDarknessー』がファン待望の「ヘイゼル編」にてついに開幕しました。
『最遊記歌劇伝』ならではの歌×芝居×アクション×ダンスで原作が魅せる壮大な世界観を鮮やかに描き出している他、本シリーズでは欠かせない“あの楽曲”はもちろん、新たに描き下ろされた楽曲も多数登場。

そして今作は、2020年2月上演予定の次回作『最遊記歌劇伝－Oasis－』へと続く大きなうねりの始まり！
こちらでは、公演初日に行なわれた公開ゲネプロの様子をお届けします♪

天竺を目指し、桃源郷を旅し続けている三蔵一行。
美しい顔にそぐわない、くわえタバコで仏頂面の玄奘三蔵(鈴木拡樹さん)、食いしん坊で天真爛漫、元気ありあまる孫悟空(椎名鯛造さん)。

そして、女たらしでケンカっぱやいけれど男気と優しさのある沙悟浄(鮎川太陽さん)と、温厚で面倒見が良く、三蔵一行の“保育士”ポジションの猪八戒(さいねい龍二さん)。
久しぶりと思えないほど、イキが良いワイワイとした空気感は健在！

その三蔵一行の前に現れたのは、死者を甦らせる術を持つ異国の司教・ヘイゼル＝グロース(法月康平さん)とその従者・ガト(成松慶彦さん)。

行きがかり上、ヘイゼルとガトと旅をともにすることになった三蔵一行。

京言葉でおっとりしたスタイルの中にも、したたかで、うさん臭い気配を見せるヘイゼルですが、演じる法月さんの伸びやかで澄んだ歌声はまるで“空気清浄機”。純度の高い空気が、会場中に満ち渡るような気持ちになります！

死者の魂を抜き取り、別の死者にその魂を入れて蘇らせるという、特殊な蘇生術を持つヘイゼルに、影のように付き従うガト。
しかし三蔵一行の反応は様々。寡黙で従順な従者のガトに、悟空は興味津々です。

悟空の無邪気な言動と対照的に、多くを語らずヘイゼルとガトを見ている三蔵。思わしげな視線とともに、時おり直球の本音を放ちます。

さらには、三蔵の心の道しるべとなっている光明三蔵法師(三上俊さん)が登場。美しい音楽とともに、意味深い言葉が響きます。

死者が甦るということについて、気持ちをめぐらせて会話を交わす八戒と悟浄の場面では、八戒が打ち明ける内面の切ない想いを柔らかに受け止め、男気あふれるさりげない優しさで寄り添う悟浄という、二人のやり取りが秀逸。
ぜひその場面を確かめてみてください…！

桃源郷に現れたヘイゼルの前に姿を見せたのは、高い知力を持ちつつ何かと“食えない”大人・烏哭三蔵(唐橋充さん)。

その出会いのいきさつは？
そしてヘイゼルと交わす会話の中に含まれた、烏哭三蔵が意図的に運命を操る様々な言葉が、三蔵一行を、全ての者を巻き込んで物語は急加速していきます。

ヘイゼルの術に隠された秘密、その目的、三蔵一行を襲う過去最悪の闇――。
物語のキーとなっている“限りなく純粋な、殺意”とは？

2018年上演『最遊記歌劇伝－異聞－』を挟み、4年ぶりに帰ってきた三蔵一行！
『最遊記歌劇伝』らしく、時にコミカルに、シリアスに、ワイルドに。次々と場面が変わり、目が離せないまま突き進んでいく今作は、耳に残る美しい音楽と、胸に残る鮮やかな演出など見どころだらけ。

次回作『最遊記歌劇伝－Oasis－』2020年2月の開幕が、今から待ち遠しいかぎりです！

『最遊記歌劇伝－Darkness－』

【原作】峰倉かずや『最遊記』『最遊記 RELOAD』（一迅社刊）
【脚本・演出】三浦 香
【主催】最遊記歌劇伝旅社（CLIE・フロンティアワークス）
【日程】2019 年 6 月 6 日(木)〜14 日(金)【劇場】ヒューリックホール東京

【出演】
玄奘三蔵役：鈴木拡樹
孫 悟空役：椎名鯛造
沙 悟浄役：鮎川太陽
猪 八戒役：さいねい龍二
ヘイゼル＝グロース役：法月康平
ガト役：成松慶彦
フィルバート＝グロース役：うじすけ
光明三蔵役：三上 俊
烏哭三蔵役：唐橋 充

<アンサンブル>
河城英之介・川口空汰（W キャスト）
坪内 悟／山下 潤、中西 奨、森田 龍、是澤洋文、菅山 望、轟 大輝、小島飛鳥、竹本太朗、森川大輝、深澤悠斗

【あらすじ】
限りなく純粋な、殺意。

天竺を目指す三蔵一行。その前に現れたのは、死者を甦らせる術を持つ異国の司教
“ヘイゼル”とその従者“ガト”。ヘイゼルの術に隠された秘密…、その目的とは…。
三蔵一行を襲う、過去最悪の闇――。

【公式 HP】https://www.clie.asia/saiyukikagekiden/dn/
【公式 Twiiter】@saiyuki_kgkdn
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©峰倉かずや・一迅社／最遊記歌劇伝旅社 2019