
映画『花は咲くか』初日舞台あいさつ|「“BL”という言葉を知らなかったんですけど…」
舞台あいさつの会場となった池袋HUMAXには、主演の渡邉剣さんと天野浩成さん、さらに塩野瑛久さん、小原唯和さん、水石亜飛夢さんといった主な出演者と、谷本佳織監督が登壇し、満員の客席からは大歓声が上がりました。
美しいけれど、ぶっきらぼうで寡黙な19歳の美大生・水川蓉一(渡邉剣)と、仕事に没頭する日々を送る広告代理店勤務の37歳、桜井和明(天野浩成)という年の差カップルの純愛を描いたこの作品。出演が決まった時の思いを聞かれ、
「初めてのBL作品ですけど、性別は関係ないのかなと思いました。原作もきれいな描写が多くて、いわゆるラブシーンも少なかったのでBL初心者の方も楽しめる作品だと思います」と渡邉さん。
一方、天野さんは、「最初は、原作を知らなかったので、“僕、おじさんだけど大丈夫かな?”と思ってました(笑)。でも、台本を読ませていただいたら、僕の年代でも大丈夫だなと納得して。素敵な原作だったので参加できてよかったです」と柔らかな笑顔で語ってくれました。
また、現役中学生の小原さんは、「“BL”という言葉を知らなかったんですけど…」とコメントし、隣りの渡邉さん天野さんは顔を見合わせて「かわいいなー」と思わず声をあげ、そのピュアさに会場も歓声。
また、劇中で蓉一に思いを寄せる藤本を演じた塩野さんは、「人間模様がちゃんと描かれていて、あざとくない映画になっていたので良かったなと思います」と冷静にコメント。
水石さんは「最初、男性同士という先入観がなかったと言ったらウソになるんですが、観たらただただキュンキュンしました」と率直な思いを語ってくれました。
この『花は咲くか』の中では、渡邉さんと天野さんのキスシーンが実に3回。
そのエピソードを聞かれると、「食べ物を合わせてました」と渡邉さん。天野さんは「僕は女性とするより楽だった」とコメント。それに対して渡邉さんも「(相手が)天野さんでよかった。女性だったらもっとテンパっていと思います。桜井さんにリードしてもらう。こんなに気が楽なことはないじゃないですか」と発言し、相思相愛(!?)ぶりを見せつけていました。
実はこのキスシーンの前には谷本監督が「思い切りやってください」と天野さんに指示を出していたそうで、監督は「“本能が理性を上回るようなキスをしてください”とオーダーしたんですが、まさにその通りのキスをしてくださいました」と、ドキドキのシーンの秘話も披露してくれました。
最後には渡邉さんが「原作を知ってる方の反応がちょっと気になるなと思っているんですが、この映画を観て、原作も読んでほしいと思います。映画と原作を比べて、何度も劇場に足を運んでいただけたらうれしいです」とあいさつし、大きな拍手に包まれ、イベントは終了となりました。
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