映画『花は咲くか』初日舞台あいさつ|主演・渡邉剣さんのスペシャルインタビューも!

映画『花は咲くか』初日舞台あいさつ|主演・渡邉剣さんのスペシャルインタビューも!

日高ショーコ原作、累計発行部数35万部超えのBL(ボーイズラブ)コミックを実写化した『花は咲くか』が、2月24日に公開初日を迎え、舞台あいさつが行われました。numan編集部では、初日舞台あいさつの模様と、主演の渡邉剣さんのスペシャルインタビューをお届けします!

映画『花は咲くか』初日舞台あいさつ|「“BL”という言葉を知らなかったんですけど…」

舞台あいさつの会場となった池袋HUMAXには、主演の渡邉剣さんと天野浩成さん、さらに塩野瑛久さん、小原唯和さん、水石亜飛夢さんといった主な出演者と、谷本佳織監督が登壇し、満員の客席からは大歓声が上がりました。

美しいけれど、ぶっきらぼうで寡黙な19歳の美大生・水川蓉一(渡邉剣)と、仕事に没頭する日々を送る広告代理店勤務の37歳、桜井和明(天野浩成)という年の差カップルの純愛を描いたこの作品。出演が決まった時の思いを聞かれ、
「初めてのBL作品ですけど、性別は関係ないのかなと思いました。原作もきれいな描写が多くて、いわゆるラブシーンも少なかったのでBL初心者の方も楽しめる作品だと思います」と渡邉さん。
一方、天野さんは、「最初は、原作を知らなかったので、“僕、おじさんだけど大丈夫かな?”と思ってました(笑)。でも、台本を読ませていただいたら、僕の年代でも大丈夫だなと納得して。素敵な原作だったので参加できてよかったです」と柔らかな笑顔で語ってくれました。
また、現役中学生の小原さんは、「“BL”という言葉を知らなかったんですけど…」とコメントし、隣りの渡邉さん天野さんは顔を見合わせて「かわいいなー」と思わず声をあげ、そのピュアさに会場も歓声。
また、劇中で蓉一に思いを寄せる藤本を演じた塩野さんは、「人間模様がちゃんと描かれていて、あざとくない映画になっていたので良かったなと思います」と冷静にコメント。
水石さんは「最初、男性同士という先入観がなかったと言ったらウソになるんですが、観たらただただキュンキュンしました」と率直な思いを語ってくれました。

この『花は咲くか』の中では、渡邉さんと天野さんのキスシーンが実に3回。
そのエピソードを聞かれると、「食べ物を合わせてました」と渡邉さん。天野さんは「僕は女性とするより楽だった」とコメント。それに対して渡邉さんも「(相手が)天野さんでよかった。女性だったらもっとテンパっていと思います。桜井さんにリードしてもらう。こんなに気が楽なことはないじゃないですか」と発言し、相思相愛(!?)ぶりを見せつけていました。
実はこのキスシーンの前には谷本監督が「思い切りやってください」と天野さんに指示を出していたそうで、監督は「“本能が理性を上回るようなキスをしてください”とオーダーしたんですが、まさにその通りのキスをしてくださいました」と、ドキドキのシーンの秘話も披露してくれました。
最後には渡邉さんが「原作を知ってる方の反応がちょっと気になるなと思っているんですが、この映画を観て、原作も読んでほしいと思います。映画と原作を比べて、何度も劇場に足を運んでいただけたらうれしいです」とあいさつし、大きな拍手に包まれ、イベントは終了となりました。

映画『花は咲くか』初日舞台あいさつ

左から谷本佳織、小原唯和、天野浩成、渡邉剣、塩野瑛久、水石亜飛夢(※敬称略)

映画『花は咲くか』画像1

映画『花は咲くか』画像2

リードするよりリードされたい? 映画初主演・渡邉剣さんスペシャルインタビュー!

「初主演映画」で、「初BL作品」、「初キスシーン」も経験した渡邉剣くんに、初日舞台あいさつの直後にインタビューしました!

――つい先ほど、初日舞台あいさつを終えたばかりですが、今の気持ちは?

「ようやく初日を迎えた、って気持ちになるのかなと思ってたんですけど、今は、撮影を終えてからすごくあっという間で、早かったなっていう気持ちのほうが強いです。舞台あいさつで、映画館に集まってくださった皆さんの姿を見ると、本当にうれしいな、って心から思いました」

――今までも映画には出演されてますけど、今回は初の主演作、気持ちは違いますか?

「そうですね。今まではテレビの『動物戦隊ジュウオウジャー』を撮っていて、その延長線上に映画があった、という感覚だったんですけど、今回は初めての主演映画ということで、ちょっと公開を待ち構える気持ちが違いました。どういう気持ちで待ったらいいの?っていう(笑)。戸惑いというか、ワクワクというか不思議な感覚でした」

――観た方からの感想は何か聞きましたか?

「今日観た方の意見はまだ聞いてないんですけど、完成披露の時に観た方の感想で、“イメージしてる蓉一(渡邉さんの役名)のままだった”という声を聞いた時は良かった~と思いました。僕自身も原作を何回も読んだので、そのイメージに近かったと思ってもらえるのは、本当に嬉しかったです」

――蓉一は、前半ではぶっきらぼうな性格が前面に出ていますが、後半では違う面も見えてきます。演じるうえで意識されたことは?

「最初のほうの、あの不器用な感じは、僕が原作を読んだ蓉一のイメージをそのまま、できるだけそのまま出そうという思いでした。後半、感情を少しずつ出す蓉一は、徐々に気持ちを上げつつ、でもこれだと上げすぎかな、とか、監督と細かくお話をさせてもらって確認しつつ演じるようにしました」

――そして、公開前から話題になっているのが、天野浩成さんとのキスシーン。渡邉くんなりに演技プランを立てたんですか?

「演技プランですか? キスシーンは3回あるんですけど、最初に関してはプランなんて全く立てられなかったです(笑)。監督が事前に天野さんにだけ“思い切りいって”みたいな指示をささやいてたらしいんですけど、僕は知らなかったですし、本番まで、リハーサルでは1回もキスをしてなかったので、本番でのリアクションは素に近かった、という感じがします。でも、2回目、3回目は自分のほうからいったりするところもあったので、そこは、蓉一の気持ちの変化をしっかり表現できればと思って演じました」

――キスシーンの仕上がりを観てどうでした?

「小っ恥ずかしいです(笑)。撮影の時はそうは思わなかったんですけど、改めて観たら、桜井さん(天野さん)との距離が近い!目の前の距離なんですよね。何も思わずいけたなーって思います。それだけ役に入り込んでいたのかな、思いますけど」

――特に1回目のキスシーンは、観ていて、渡邉くん自身がドキっとしてるというか、“お、こうきたか!”みたいなリアクションを少し感じたんですけど。

「そうでしたね(笑)。でも、蓉一自身、何もかも初めてな子なので、それを表現するうえでは良かったのかなと思いますけど、でもやっぱり小っ恥ずかしいです(笑)」

――BL作品というと、どうしてもラブシーンが前面なんじゃないか、という先入観もあるかと思いますが、この『花は咲くか』は、そのイメージとは違いますね。

「僕も最初“BL”って聞いた時は、そういうイメージもあったんですけど、原作を読んで全く違っていて驚きました。純粋に恋愛をして、純粋に好きだという気持ちを伝える…それがたまたま女性じゃなくて男性だったという、ほんと見やすいものになってると思います」

――BL作品を観たことがない、という方にも。

「そうですね。初心者の方にもお勧めです。たぶん男性が観ても、いいな、って思ってもらえると思うんですよね。僕も原作を読んでる時、単純に恋してる人を“頑張れ”って応援する気持ちで読んでましたから(笑)」

――塩野瑛久さん演じる藤本のまっすぐさも印象に残ります。

「藤本は芯が通ってるんですよね。舞台あいさつで塩野さんは、藤本はいらないんじゃないかと思った、っておっしゃってましたけど、藤本がいないと蓉一と桜井さんの関係も何も変わってないのかなと思うので、藤本はポイントになる人物ですよね」

――では、これから『花は咲くか』をご覧になる方に向けて、メッセージを。

「BLという概念にとらわれずに、ひとつの恋愛映画として観ていただけたら嬉しいなと思います。人に“好き”って伝えることって素晴らしいな、って素直に思っていただけるんじゃないかなという作品です。キュンキュンしたい方はもちろんですけど、恋がしたい、と思っている方にも観ていただけたら、と思います!」

――ありがとうございます。最後に、渡邉くん自身についてもいくつか。まず、最近プライベートで時間ができたらしていることは?

「僕、最高に幸せな時間は、寝ている時なんですけど(笑)、それ以外でいうと、最近よくゲームをしてます。ケータイで友達と一緒に。FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)が多いですね。最初はゲーム実況を見るだけだったんですけど、自分もやってみようと思って、ハマりました(笑)」

――今作は、年の差恋愛を描いた作品ですけど、渡邉くん自身は年の差恋愛はありだと思います?

「全然ありです。というか、僕自身がポンコツだからかもしれないですけど(笑)、年上の女性に引っ張って欲しいというのがありますね。桜井さんと蓉一は20歳近く離れてますけど、好きになればそういう年の差は関係ないかな、って思います」

――むしろ、リードするより、リードされたい。

「そう言われちゃうと、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。でも、どっちかというとそういうタイプですね(笑)」

――現在21歳の渡邉くん。最近自分が大人になった…昔とここは変わったなと思うところは?

「昔は、写真に撮られるのが大嫌いだったんです、でも最近は“撮らないの?”って言ったりします(笑)」

――大きな変化ですね。

「昔は撮られそうになったら、怒ってました(笑)。写真に対する苦手意識が強かったんですよね。でも、さすがにこの仕事をするようになって、それはなくなりました。小さい頃の写真を見るといつも苦笑いというか、変な笑い方なんですよね(笑)。そこは多少成長したのかなとは思います」

――ちなみに初期の頃の自分のお芝居の映像って見ます?

「時々ですけど見ます。でも、嫌ですね(笑)。ようやっとるなぁ、って。その頃の自分にダメ出ししたくなります。今でもまだまだですけど、その頃はもう、できないことが多すぎて、反省したくなりますね」

――では、将来に向けての目標をお願いします。

「この仕事をずっと続けていけるか、それはわからないですけど、長く続けるなら、僕は素敵なおじさんになりたい、と思ってます。怖い人もできるしコミカルな人もできる、一つの固定概念だけにとらわれないような役者になれたらと思います。役柄に幅があるね、って言っていただけるようになりたいです」

――その意味では今回の『花は咲くか』は一つ幅を広げる一歩ですね。

「そうですね。だって、ファーストキスが男性ですからね(笑)。なかなかいないですよね。“今までキスシーン、ありますか?”って聞かれた時に、“聞いてくださいよ、男性なんですよ”って自信を持って答えられますから。俳優をやっていくうえで、本当にいい経験をさせていただいたなって思います」

渡邉剣さんプロフィール画像

■PROFILE
渡邉剣(わたなべ・つるぎ)
1996年7月16日生まれ、福岡県出身。
2014年『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』ファイナリスト。2016年、『動物戦隊ジュウオウジャー』(テレビ朝日系)ジュウオウエレファント・タスク役に抜擢され注目を集める。2017年、『明日の約束』(関西テレビ・フジテレビ系)などに出演。

取材・文●田部井徹(トリーヌ)

映画『花は咲くか』予告編

「花は咲くか」予告編
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