真田佑馬「心をポカっと温かく」梅津瑞樹・北川尚弥ら出演『27 -7ORDER-』開幕オリジナルレポート！

描かれる舞台は、多国籍民の流入によって荒廃した近未来のとある国。
27歳のユウマ（真田佑馬さん）は、国からランク付けされる「AZ法」のもと、「Z」に分類され、そんな法律のもと、「７ORDER」というグループを結成。ユウマの父・カズマ（真田佑馬さん・二役）はかつての伝説のロックバンド「memento mori」のギターボーカル。
ユウマとカズマの時代を超えた思いは、迫力のバンドパフォーマンスとともに、ステージ上で激しく展開されました。

ゲネプロを前に行われた囲み取材では、主演の真⽥佑⾺さんをはじめ、定本楓⾺さん、財⽊琢磨さん、梅津瑞樹さん、北川尚弥さん、松⽥昇⼤さん、⽯井美絵子さん、そして演出の丸尾丸⼀郎さん（劇団⿅殺し）が登壇。
作品の見どころや稽古中の出来事などを語ってくれました。

まず最初に主演の真田さんがやや緊張気味の表情で「今回はユウマ役とカズマ役の二役をやらせていただきます真田佑馬です。二役というのはすごく大変ですけれど、全力で演じますので、よろしくお願いします」と挨拶。

続く、ショー役の定本楓馬さんは「今日は北海道がマイナス36度ということで、非常に冷え込んでいます。こちらの舞台は非常にアツい舞台になっておりますので、僕たちの舞台で日本の平均気温を上げられるように頑張りたいと思います」と最新の話題を取り入れながらコメント。

ヤマト役の財木琢磨さんは、「たくさんの愛が詰まった舞台になっています。僕自身もエネルギーをガンガン放ってお客さんに届けていきたいと思います」と力強くメッセージを送りました。

続く、カート役の梅津瑞樹さんは「今日は北海道がマイナス36度ということで…」といきなり“かぶせ”で笑いを取り、定本さんからも「言った言った！」とツッコミ。
梅津さんはサッと切り替え「今回はダンスと歌、すごく盛りだくさんの舞台になっておりまして、それを芝居に落とし込んでいくかが僕たちの目標になっております」としっかりコメントを決めてくれました。

ブライアン役の北川尚弥さんは「梅ちゃん（梅津瑞樹さん）が言ってた通りに歌やダンスがたくさんあるので、お客さんと一体となって、僕たちも楽しんでお客さんにも楽しんでいただいて、一緒に舞台を作っていけたらいいなと思っています」と意気込みを語り、ゲンキ役の中島健さんは「個人的にも挑戦的な役どころなので少し恐怖心と戦っています。舞台上では思いっきり楽しんでいけたらと思います」とコメント。

ジミヘン役の松田昇大さんは「この舞台は、アツい舞台となっておりますので、ぜひ劇場でご覧いただければなと思います」と丁寧にメッセージを送り、ジャニス役の石井美絵子さんは「皆さん人生の中で、音楽で救われたり、背中を押されたり、勇気をもらうことってあると思います。この舞台が皆さんの背中を押すような作品になったらいいなという思いで1か月稽古をしてきました。そうなれるようにキャスト一同、一丸となって頑張っていきますので、よろしくお願います」と思いを語ってくれました。

続いて、演出の丸尾さんに「この公演の見どころは」という質問が送られ、この舞台のきっかけの話に。
丸尾「真田くんと初めて会った時にどういう舞台にしよう、という話になり、“愛と暴力とセックス”みたいな」
（真田さん、膝に手をついて笑う）
丸尾「そういう尖った舞台にしてやろうと、いう話から始まったんです。でも、昨日どんな舞台なんだろうと思ったら“親と夢と仲間”というあったかーい舞台になっていて(笑)」
真田「僕の人柄ですかね(笑)」
丸尾「でもこれが、僕たちが今大切にしてることなのかな、と思っています」
と、この作品とこの作品のカンパニーが持つ温かさを感じさせるやり取りも。

さらにこの後、“二役”について質問が飛ぶと、
真田「難しいです。でも、出番が終わってハケてまた出てくるのではなく、着替える瞬間も舞台上にいる形なので、そこもぜひ見てもらいたいです。一瞬で父親になって、一瞬でまた息子に戻って、というその切り替えもすごく面白いなと僕は思っています。その中で父と息子がどうやって人生を歩んでいったのか、楽しんでいただけたら嬉しいなと思います」と、時を超えた父と息子を演じる思いを語ってくれました。

また、今作はバンドシーンが見どころの一つ。
定本「実際にスタジオに入って練習しましたよね」
真田「スタジオの中、汗で蒸気がすごくなって煙みたいに(笑)。でも、（練習の）最後にバンドを指導してくださった方がひと言“バンドっていいな”ってつぶやいてくれたんです。すごく印象的でした」
とバンド練習のエピソードを披露。今作に登場する曲のうち「Love Shower」、「２７」といった楽曲は真田さんの作詞・作曲によるもの。こちらも舞台の見どころ（聴きどころ）ポイントになっています。

真田さんは会見の最後に、「音楽ってすごくいいなと思います。僕自身曲を書かせてもらいました。ぜひ皆さんもこの舞台を観て、帰りに自分の好きなバンドやアーティストの曲を聴いてもらって、心をポカっと温かくしてもらえたらと思います」と柔らかな表情で語り、締めくくってくれました。

東京公演（天王洲 銀河劇場）は、2月16日（日）まで。神戸公演（AiiA 2.5 Theater Kobe）では2月21日（金）～3月1日（日）まで上演です。

【期間・劇場】
　〈東京公演〉2020 年2 月9 日（日）〜2 月16 日（日） 天王洲 銀河劇場
　〈神⼾公演〉2020 年2 月21 日（⾦）〜3 月1 日（日） AiiA 2.5 Theater Kobe

【演 出】
　丸尾丸⼀郎（劇団⿅殺し）
【脚 本】
　丸尾丸⼀郎（劇団⿅殺し）、河⻄裕介
【出 演】
　真田佑馬／ 定本楓馬 財木琢磨 梅津瑞樹 北川尚弥 中島 健 松田昇⼤ 髙橋祐理
　前田瑞貴 白石康介 ⽡林拓弥／ 石井美絵⼦
【主 催】
　7ORDER project