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今回の初舞台では、黒の軍のエース・フェンリル=ゴッドスピードの物語を中心に、敵対する赤の軍とのドラマティックな抗争が描かれ、アクションあり、歌あり、笑いと涙もある、勢いのあるステージになっています。
オープニングでトランプの紋章を掲げる黒の軍と赤の軍、両軍が一堂に会するシーンがあるのですが、ああ、フェンリルが……レイが……ランスロットが……そこにいます!
ここはクレイドルなんだなと、一気に革命の世界に誘われます。
フェンリル=ゴッドスピード役、宮城紘大さんは細身がら血の気が多く、好戦的でやんちゃなフェンリルを体現していますし、 レイ=ブラックウェル役の堂本翔平さんは、ちょっとクールな視線がまさに!
ランスロット=キングスレー役の塩川渉さんは、ミステリアスな金髪姿がハマっていて、気品と威厳の中に苦悩をのぞかせます。また、これまでは同い年や年下の役が多い印象がある橋本真一さんは、大人の魅力と色気溢れるシリウス=オズワルドを演じており、役柄とのギャップを感じさせません。
一曲目の全員集合に始まるダンスナンバーから心を掴まれてしまいます。
物語の舞台はゲームと同じく19世紀ロンドン。室龍規さん演じる白ウサギに似た紳士ブラン=ラパンを追いかけたアリスが迷い込んだのは、 魔法が発達した世界クレイドルでした。
元の世界に戻れるのは満月の夜だけ。そのためアリスは不本意ながら一カ月間クレイドルに滞在しなければならなくなります。
そして、ブラン=ラパンはアリスにこう忠告します。「いいかい、アリス。元の世界に帰りたいなら絶対にかかってはいけない魔法が一つある。 それはこの世で最強にして最古の魔法……恋だよ」と。
フェンリルは、アリスに、クレイドルで過ごす間に三つの約束を守るように言い聞かせます。
1、月が満ちるまでは思い切り楽しむこと
2、最後は笑ってさよならすること
3、決して、恋なんてしないこと
しかし! ”恋はご法度”だと知りながらも、アリスは徐々にフェンリルの優しさに惹かれていってしまいます。
傘を使ってのミュージカルシーンでは、アリスとフェンリルの掛け合いがめっちゃかわいい! 雨の中、フェンリルに相合傘で優しくエスコートされれば、誰だって恋に落ちちゃいますよね。胸キュン必至です。
ふたりのデュエット曲だけでなく、思わず口ずさみたくなるような印象深いナンバーも多く、ミュージカルを満喫できます。
このシーンに限らず、客席にキャストの皆さんが下りてきてダンスをするシーンがあるのも、本作の魅力のひとつ。
クレイドルのキャラクターたちが自然に側にいたり、動いているので、目が合いそうになったり(思わず逸しました……)。彼らが席の横を通ったときになんだかいい匂いがしたり!? と、まさにクレイドルの世界を体感します。
赤の軍と黒の軍の対立が激化し、ついには負傷者がでしてしまったり、正体不明の謎の組織が登場したりと、物語は時を追うごとに緊張感を増していきます。
ガンアクションや殺陣のシーンは、キレっキレ。セス=ハイド役の松本ひなたさんは、役柄上のフェミニンさを損なうことなくアクションシーンをこなしていて、コミカルな演技が多いからこそ、いざというときの戦いシーンとのギャップにときめいちゃいます。
また、両軍の抗争&交流シーンも印象的です。抗争によりルカ=クレメンス(大海将一郎さん)が負傷したことをきっかけに、対立している赤の軍の医師カイル=アッシュ(田中彪さん)が黒の軍の陣へ治療にやってくるなど、”敵同士”ではない彼らの関係性が垣間見れます。
極度のブラコンである赤の軍のヨナ=クレメンス(前内孝文さん)もわざわざ敵陣にお忍びでやってきて、弟のルカにお見舞いの品を差し入れいしようとする、なんていう場面も。このお見舞いの品が、「どんだけもってくるねん!」という量で……深刻な場面なのに、ほほえましくて笑ってしまいます。
もちろん、キャラクターたちのエピソードも満載です!
フェンリルが「実はオ○ケが怖い」と告白するシーンでは、その恥ずかしがっている仕草がゲキカワですし、ひときわ謎めいた存在であるハール=シルバー(久保田幸貴さん)通称”ジョーカー”の照れた姿なんかも見ることができちゃいます! ヤンデレなチェシャ猫のロキ=ジェネッタ(服部武雄さん)に至っては、「絶対自分がカワイイってわかってるよな~」というツボを押さえた小悪魔仕草の連発……カワイイから許す!
「自由は黒き翼のもとに!」、「深紅の血統を称えよ!」などゲーム中で使われるおなじみのセリフが叫ばれるなど、クレイドルの世界観を再現しつつも、ゲームでは見えなかったキャラクターの新たな一面や魅力に気づいたりと、一人ひとりのキャラクターをより深く楽しめる舞台となっていました!
ゲネプロ終了後、フェンリル役の宮城紘大さんは「演じていて楽しかったです。今日から集中して、全力で楽しみながら演じて、クレイドルの世界に来たみたいに感じていただければと思います」と述べていました。
ファンなら一度は観ておきたい舞台です。ただし、この舞台をきっかけに、ますますこの魅力ある異世界から抜け出せなくなってしまう可能性は多いにありますよ!
これ以上好きになってはいけないと禁じられてもなお惹かれてしまう。そんな恋の魔法にかかる覚悟はありますか……?
■DATA
「イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴッドスピード」 | |
---|---|
公演日 | 2018年1月10日(水)~1月14日(日) |
劇場 | 博品館劇場 |
キャスト | 宮城紘大、堂本翔平、橋本真一、大海将一郎、松本ひなた(Candy Boy)、前内孝文、前田大翔(Candy Boy)、薫太、田中彪、室龍規、古賀瑠、久保田幸貴(JBアナザーズ)、服部武雄、塩川渉、竹内夢 |
公式サイト | http://legendstage.co.jp/ikemen-kakumei/ |
原作 | CYBIRD「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」 |
演出・脚色 | 大関真(劇団SET) |
脚本 | 斎藤栄作 |
主催・企画・製作 | イケメン革命 THE STAGE 製作委員会 |
Copyright | ©CYBIRD ©2017 イケメン革命 THE STAGE 製作委員会 |
■DATA
「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」 | |
---|---|
ジャンル | 女性向け恋愛ゲーム |
メーカー | サイバード |
配信日 | 2016年10月20日 |
価格 | 基本無料(アイテム課金あり) |
対応機種 | iOS8.0以降,Android4.4以降(一部端末非対応) |
キャスト | 岡本信彦、花江夏樹、八代拓、熊谷健太郎、古川慎、下野紘、諏訪部順一、榎木淳弥、柿原徹也、村田太志、寺島惇太、村瀬歩、白井悠介、濱野大輝 他 |
公式サイト | https://ikemen.cybird.ne.jp/title/kakumei/original/index.html |
公式Twitter | @ikemen_revo |
Copyright | ©2012 CYBIRD |
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